【ワシントン西田進一郎】スパイサー米大統領報道官は9日の記者会見で、トランプ大統領が別荘としている自身所有の会員制リゾートで安倍晋三首相をもてなすことに関し、「首相への贈り物」として滞在費用などを日本側から受け取らないことを明らかにした。
トランプ氏は10日に首相と会談した後、南部フロリダ州にある会員制リゾート「マララーゴ」に首相を招待し、夕食会を開くほか、11日にはゴルフをする予定だ。
合衆国憲法では、公職者は議会の同意なく外国政府から贈り物や報酬などを受け取ってはならないと定めている。トランプ氏が日本側から費用の支払いを受ければ、憲法に抵触する可能性があるとの指摘が出ていた。
スパイサー氏は「大統領が提案したもので、マララーゴで首相は大統領の賓客だ。私が知る限り日本同行団で他に宿泊する人は誰もいない」などと述べ、首相への個人的な贈り物であると説明した。