囲み取材に応じ、目に涙を浮かべ上を見る山口良治氏=神戸市のポートピアホテル(撮影・二星昭子)【拡大】
ラグビー界を代表するスター選手として活躍し、昨年10月20日に胆管細胞がんで亡くなったトップリーグ、神戸製鋼の平尾誠二ゼネラルマネジャー(GM、享年53)をしのぶ「感謝の集い」が10日、神戸市中央区のポートピアホテルで開かれた。
午前には平尾氏と交流があった招待者が式典に出席し、会場にはラグビーのフィールドがつくられ、中央に平尾氏の遺影が掲げられた。平尾氏の出身校の京都・伏見工高時代の監督で「泣き虫先生」の愛称で親しまれた山口良治氏(現総監督)は「君の遺影を前に、弔辞を述べることになるとは夢にも思わなかった。俺より早く逝くなよという、大事なことを教えていなかったことが悔やまれる。ご冥福を祈ります」と早すぎる別れを惜しんだ。
同ホテル内で午後2時から同3時半まで一般ファン対象の献花が予定されている。
平尾氏は京都・伏見工高で全国高校ラグビー大会に優勝。同志社大では全国大学選手権3連覇に貢献した。社会人の神戸製鋼では日本選手権7連覇を達成。日本代表としてはW杯に3度出場し、監督も務めた。