トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(右)=AP
【ワシントン大前仁】米ホワイトハウスは9日、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と電話協議を行い、歴代米政権が堅持してきた台湾を中国の一部とみなす「一つの中国」政策を「尊重する」意向を伝えたと発表した。両首脳は相互に招待していく方針も確認し、今後の協力関係を築いていくことで一致した。
トランプ氏は8日、1月の就任時に受け取った祝電への返礼として、習氏に対する親書を送ったばかりだった。
トランプ氏は大統領選後、慣例を破って台湾の蔡英文総統と電話協議したり、「なぜ一つの中国に縛られなければいけないのか」などと発言したりし、両国の関係が緊張していたが、今回の電話協議で、関係の立て直しを図った格好だ。