8日
20時19分
1分18秒

「少女像」問題、韓国政府は機能停止 解決の糸口は?

 長嶺大使が韓国から一時帰国して1か月が経とうとしているわけですが、日本政府は強い姿勢を崩していません。この長引いている事態を打開する手立てはあるのかどうか、ソウルからの報告です。

 日本政府は、長嶺大使をソウルに戻すには、韓国側の前向きな対応が必要だという立場です。しかし、機能停止状態の今の韓国政府は頭を抱えるばかりで、切れるカードがありません。

 こうした中、在日韓国人の団体でつくる民団の代表団が6日、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と面会しました。この場で、民団側は「釜山に像が設置されて在日同胞は困難に直面している。少女像が移転されるよう努力してほしい」と要望をして、尹外相は「重く受け止める」と応じました。

 世論の反発で慰安婦像について動きがとれない韓国政府が、民団を通して韓国内にメッセージを発したという見方も出ています。

 こうした厳しい状況の中、来週、ドイツでG20の外相会議が開かれます。韓国政府は、この場で事態打開の糸口がつかめないかと淡い期待を抱いています。なんとか外相会談をセットして日本に譲歩してもらう、もしくはアメリカの仲介に期待しているわけですが、逆に言うと、他力本願の戦略しか描けない状況です。

 仮に今後、長嶺大使が帰任した後も、慰安婦像を動かすのは容易ではなく、日韓関係の冷え込みはしばらく続きそうです。(08日18:00)

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