自動車大手7社の2016年4~12月期連結決算が9日、出そろった。前年同期に比べ円高となり、6社が減収となったほか、純損益はトヨタ自動車や日産自動車など4社が減益、三菱自動車が大幅な赤字に転落した。足元では想定より円安に振れており、4社が17年3月期の純損益予想を上方修正した。
ただ、トランプ米大統領が日本を円安誘導していると批判しており、今後の政策次第では、再び円高に振れ、各社の業績を圧迫する恐れがある。トヨタの大竹哲也常務役員は6日の決算記者会見で、今後のリスクとして「米新政権の通商政策のグローバル貿易への影響」などを挙げた。(共同)