有線放送大手のUSENが、月末金曜日に仕事を早く終えることで消費を喚起する「プレミアムフライデー」を導入することが分かった。すべての部署の従業員約2600人が対象で、今月24日の制度スタート時には午後3時に退社できるようにする。
プレミアムフライデーは政府と経済界が考案。百貨店や飲食店、旅行会社などが商品や体験イベントなどを準備する一方、経団連などが企業に対して導入を呼びかけている。
USENは2013年から働き方改革に取り組み、保育補助金制度を新設するなどしてきた。しかし、こうした制度などは該当者が限られるため、全従業員が恩恵を受けられるプレミアムフライデーの導入を決めた。制度が始まる今月24日から導入するが、3月以降については「月末に実施するのが適当かどうかなどを2月の状況をみて検討する」という。
また、同社が提供しているオフィス向け音楽配信サービスでは、プレミアムフライデーを知らせるアナウンスをメニューに追加する予定だ。
プレミアムフライデーを巡っては、住友商事が一足早く1月27日から導入し、毎週金曜日を有給休暇取得などの奨励日に設定した。
大和ハウス工業は今月24日から原則として偶数月の最終金曜日の午後を休みとする方針。導入を決める企業は相次いでいるが、制度が定着するかどうか注目されている。【田口雅士】