レアアース規制戦略で中国が大赤字
中国はレアアースが売れ残ってしまい、安売りする事に
・・・。
中国レアアース規制戦略が失敗した当時を状況を振り返
ってみた。
かつての中東戦争当時、産油国が一斉に資源戦略を取り
オイルショックが起きました。
その後資源価格が上昇し中国も参戦!
中国はレアアースの輸出規制を行って主導権を握る戦略
を実行したが見事に裏目に出てしまいました。
その前にレアアースやレアメタルとは何か簡単におさら
いしてみましょう。
レアアースやレアメタルとは?
レアアースレアメタルとは中国や南アフリカ共和国で取
れる、地下資源の事です。
日本は高度成長期からそれらの国と友好関係を築きなが
らもその地下資源を大量に輸入して、航空機やコンピュ
ーターの部品に利用して利益を上げました。
レアアースは、
希土類元素でスカンジウム、イットリウム、ランタノイ
ド系元素。
永久磁石に欠かせない「ネオジム」「ジスプロシウム」
、強力な固体レーザーやカラーテレビの蛍光体に使用さ
れる「イットリウム」などを言います。
レアメタルは、
金属(鉄や銅、亜鉛、鉛、アルミニウムなど)や、貴金
属(金、銀、プラチナやパラジウムなど)以外の金属で
、流通・使用量が少ない非鉄金属。
電池やバッテリーなどに多く使われていますね。
先進国でこれらから燃料電池車を作りますが、レアアー
スをふんだんに使う予定だそうです。
それを計算して、中国では自国で消費すると言う戦略で
輸出に制限をかけ始めたのが裏目に。
日本や欧米各国の対抗手段をとり、代わりになる原材料
を研究して開発する事に成功しました。
結果的により安くて、安全に手に入るモノを使うことが
可能になったんです。
中国は売れないレアアースやレアメタルを腐らすことに
なり、今さら買って下さいとも言えるも訳ありません。
代替品なんてすぐにできないだろうという考えでした。
もともとレアアースってその生産コストが問題になって
いて、上昇したり政治的な操作の危険性から別のモノに
替える計画は以前からあったようです。
というわけで、せっかく掘り出したレアアースをそのま
まに腐らす訳にもいかないので、コストだけでも回収し
ようと安売りを行うという中国の誤算と言う結果になり
ました。
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