【ローマ福島良典】フランシスコ・ローマ法王は8日、江戸幕府のキリスト教禁教令で国外に追放されて殉教し、カトリックの崇敬対象「福者」になったキリシタン大名の高山右近(1552年ごろ~1615年)を「模範」とたたえた。
法王はバチカンで開いた一般謁見で、棄教を拒んで大名の地位を失い、追放先のフィリピン・マニラで死去した右近の生涯に触れ、「信仰における剛毅(ごうき)さ(意志が強固で不屈なさま)と、愛徳(神に対する人間の愛)への献身の称賛すべき模範だ」と述べた。
右近を「福者」とする列福式は7日、大阪市で開かれた。