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「岐阜信長本」作り直し 表記ミス多く

多数の誤記が見つかった「岐阜信長 歴史読本」

 岐阜市が三重県に、ハイグレードホテルが廃グレードホテルに--。出版大手「KADOKAWA」(東京都)が先月出版した「岐阜信長 歴史読本」(A5判・192ページ、税込み1296円)で、こんな表記ミスが少なくとも30カ所見つかった。同社は9日、資料提供などの協力を受けた岐阜市に謝罪し、作り直すことを明らかにした。

 岐阜市と織田信長ゆかりの歴史・観光情報を特集した本は、1月30日から初版1万部が全国の書店で販売されている。市は同社の取材に協力し、広告料460万円と1000冊分の購入代金約104万円を支払う契約を交わした。

 ところが、今月3日、本が市教委などの関係部局に届くと、市内の史跡を示した地図で、岐阜市が三重県に、岐阜県岐南町や笠松町が愛知県と表記されるなど、多数の誤りが発覚した。写真説明で昭和4年の西暦を1828年と間違い、信長の参謀として活躍した僧「沢彦宗恩」と軍師「竹中重治(半兵衛)」の説明文が入れ替わっていた。市は6日、同社に「これだけ多くのミスが見つかり遺憾」と抗議し、修正を求めていた。

 同社は9日、誤表記した部分を修正して販売することを決定し、担当部長が市役所を訪れて謝罪を伝えた。市が購入した1000冊の交換や、本の回収については「善処する」と述べ明言しなかった。ミスを見逃した理由については「これから検証する」という。

 岐阜市は市内の小中高校110校に今月内にも2冊ずつ配布する予定だった。【高橋龍介】

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