なぜこれが教員の仕事!? 元教員が挙げる他が行うべき教員の仕事~10選~

投稿者: | 2016年12月5日

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便利屋かというほどにありとあらゆる仕事をさせられる公立学校の教員。

今回は、元小学校教員の私が、なぜこれが教員の仕事?と思われる仕事について、たくさんある中から10選んでまとめました。

それでは、「元教員が挙げる、なぜこれが教員の仕事!? と思う教員の仕事~10選~」です!

関連記事:教員を辞めた私が語る、長く教員を続ける5つの方法

 

1.未納給食費の取り立て

未納給食費を回収するため保護者に電話し、家に行き、取り立てる。

なぜこれが担任(教員)の仕事なのでしょうか。

行政が行うべきことだと私は思います。

 

2.学年会計の仕事

学年で教材を一括購入したり、遠足で電車に乗ったりするとお金の管理をしなくてはなりません。

これも教員の仕事なのでしょうか。

事務職員(を増員して)が行う仕事だと私は思います。

 

3.学校ホームページの更新

ほとんど誰もアクセスしていない学校ホームページの更新を、自身の評価のためにただでさえ忙しい教員に強制する管理職。

これ、教員の仕事でしょうか。

民間企業なら広報担当を配置しますよね。

広報担当(教育委員会あるいは事務)が行う仕事だと私は思います。

 

4.精神疾患をもつ保護者の長電話対応

ある程度の電話対応は担任の仕事だとは思います。

しかし数時間にも及ぶ電話相談は、教員の仕事なのでしょうか。

カウンセラーの仕事が行う仕事だと私は思います。
(スクール・カウンセラーは一応配置されていますが、週に1回しか来校しないし、保護者も彼らを軽く見ているので、担任が受け止める場合が多いです)

 

5.英語教育

文科省は小学校中学年から外国語活動実施を発表しています。(現在は高学年からの実施)

しかし、免許取得の際に専門的に英語を学んでいない教員も多いです。

これ、小学校教員の仕事なのでしょうか。

英語専科の教員を新たに雇う等して彼らが行う仕事だと私は思います。

あるいはそもそも論として、小学校で扱う必要があるのかという問題もあります。

親が自己負担で英会話教室に通わせれば良いのではないでしょうか。
(別の視点からみれば、民業圧迫ともいえます)

 

6.学力テスト対策

昨今、学力テストの結果を政治的に利用する知事や市長が出てきました。

それに合わせて学力テストの過去問を取り組まさせたり、分析を行わせたりする自治体もあります。

しかし、それ、教員の仕事なのでしょうか。

これこそ、塾が行う仕事だと私は思います。

お偉いさんのアピールのために子どもや教員を利用するのはやめてほしいです。

 

7.勤務時間外の部活指導

中学校の教員に比べればまだマシですが、小学校にも地域や時期によって部活があります。
(例えて挙げると、陸上、ミニバス、サッカー、相撲、吹奏楽・・・など)

しかし、ほとんどの場合、勤務時間外(残業ゼロ)です。

これ、教員の仕事でしょうか。

保護者をはじめとした地域のクラブや民間のサービスが行うべきことです。

関連記事:元教員が教える、教員が長時間労働になる5つの理由

 

8.登下校トラブル

子どもだけで登下校、諸外国ではあり得ないのではないでしょうか。

登下校中に起きる、子どもが帰って来ない、友達とケンカした、不審者からの被害に遭った・・・等々。

これらの対応、なぜ教員の仕事なのでしょうか。

学校外で起きたことは全て保護者が責任を負うべきだと私は思います。

心配なら親が送り迎えをすべきです。(先進諸外国では当然そのようにしている)

 

9.LINEトラブルの対応

登下校トラブルの対応と同じですが、学校外のことです。

すべて保護者の責任ではないでしょうか。

なぜ、これが教員の仕事なのでしょうか。

親が対処すべきことです。

親は学校に甘えすぎなんじゃないでしょうか。

教育委員会はその線引きを明確にするべきなのではないでしょうか。

 

10.PTA・地域イベントへの参加(当然勤務時間外、しかも多くは休日)

まあ、まだ管理職だけなら分かります。

地域とのかかわりも大事ですからね。彼らは授業の準備や学級事務もありませんし。

しかし、管理職は勤務時間外(多くは休日・残業代ゼロ・振替なし)にもかかわらず、有言・無言の圧力で教員を参加させようとします。

なかには、「これだけの数の教員を連れてきた」と自分の手柄のように地域にアピールするひどい管理職もいます。

これ、教員の仕事なのでしょうか。

本来、子どもたちのために授業の準備に専念させたり、休日はしっかりと休息を与えるのが、地域・PTA・管理職の役目だと私は考えます。

関連記事:元教員が教える、管理職は敵でしかない理由~10選~

 

★まとめ

いかがでしたか。

何でもかんでも教員に任せるな、という感じです。

教員を使えば残業代(新たな予算)をつけずに仕事を増やせると文科省や教育委員会は考えているのでしょうが、それでは授業や学級経営など本来業務が疎かになるばかりです。

教員に対し、授業・学級経営のプロとしての専門性を期待・要求していかないと、教育の質の水準が下がるのは目に見えています。

以上、元小学校教員トウワマコトが挙げる、「なぜこれが教員の仕事!? と思う教員の仕事~10選~」でした!

 


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  7. 保田亮

    元教材出版社に勤めていたものです。よく学校に出入りしてた部外者から見ても、学校って面白いことやってるなーって思っていて、勝手に自分のFacebookページでシェアさせていただきました。

    特に5英語教育と、6学力テスト対策はご指摘通りです。あと休み時間と放課後の、業者や教材出版社の営業対応もそうですよね。

    返信
  8. makomako108 投稿作成者

    >保田亮さん

    コメント&シェアありがとうございます。

    ブログの小学校の英語教科化反対の記事を読ませていただきました。
    もう、本当におっしゃる通りだと思いました。

    返信
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