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TOCANA

■この世のすべては「78:22」からできている!?

 読者のみなさんは「78:22の法則」をご存じだろうか? 「この宇宙のあらゆる要素が『78:22』の割合で構成されている」という話だ。

 例えば、地球の大気は窒素が約78%に対して酸素・二酸化炭素・その他の気体が22%。また、地球の海と陸地の比率も海78%と陸22%である。そして人間(子ども)の身体も、水分78%に対してその他の物質22%で構成されている。さらに、腸内の理想的な善玉菌と悪玉菌の割合も78:22だといわれているのだ。

「カバラ数秘術」におけるタロットカードの枚数も78枚、そして「22」という数字はユダヤ人が重宝する「11」の倍数であり、強い力を持つ特別な数字と考えられている。世界を操るユダヤ人富豪たちも、みなこの法則で成功を収めてきたという。そもそも「金を貸したい人と借りたい人の割合が78:22のとき、銀行が最大限の利益を得られる」というのだ。

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■ビジネスに応用すると大成功もあり得る!

 これだけ例を挙げても、まだ信じられないという人がいるかもしれない。しかし、この法則は決してオカルトに限った話ではない。イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレート(1848~1923)は、「78:22の法則」から着想を得て「パレートの法則」という理論を導き出したと考えられている。

「パレートの法則」とは、経済において「全体の数値の8割は、全体を構成するうちの2割の要素が生み出している」という理論である。つまり、これを適用するならば「会社の売上の8割は、その会社の2割の商品で生み出している」うえ、「売上の8割は、2割の従業員が生み出している」ことになる。そして「故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある」「所得税の8割は、課税対象者の2割が担っている」「プログラムの処理に要する時間の8割は、コード全体の2割の部分が占める」……など、パレートの考え方は、現在でもマーケティングなどさまざまな分野で応用されているのだ。

 また、日本マクドナルドを一流企業へと成長させた故・藤田田社長も、「78:22の法則」を用いて成功を収めたと指摘する声もある。彼は、平均的な昼食の予算を1コイン500円と計算し、顧客はそのうち78%を使うと考えたが、その結果誕生したのが「39セット(390円)」であり、実際に大ヒットを飛ばしたのである。余談ではあるが、不思議なことに藤田社長が亡くなった年齢も78歳であった。


――いかがだろうか? 生真面目な日本人は「仕事を完璧にこなそう」「仕事が完全に終わるまで帰れない。残業だ」という考えに縛られる方も多いが、ユダヤ人の成功者達はみな「22%は達成せずとも良い。失敗した部分は次の日にやろう」という(日本人の感覚からすれば)適当な考えのもとで大業を成してきたのだ。彼らは決して完璧主義者などではなく、「ある程度の欠陥は、この世のバランスを取るために当然である」と考えていたのだ。

 あなたも、この「78:22の法則」を実生活に応用することで、公私ともに充実した人生を送ることができるかもしれない。現代を生きる魔女としても、強くオススメしたいと思う。

(文=深月ユリア)


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