米最高裁判事指名受けたゴーサッチ氏 トランプ氏の司法批判は「残念
- 2017年02月9日
ドナルド・トランプ米大統領が最高裁判事に指名したニール・ゴーサッチ氏は8日、入国禁止令の執行差し止めを命じた連邦判事や司法に対する批判をトランプ大統領が繰り返していることについて、「やる気を失わせる」、「残念」などと語った。
ゴーサッチ氏の発言は、民主党所属の上院議員との会話で述べられたもので、同氏の広報官も認めた。
トランプ大統領は、先月末に署名した、イスラム教徒が多数を占める特定7カ国の人々の入国禁止を含む大統領令の一部について執行差し止めを命じた連邦判事について、「いわゆる裁判官」と呼び軽んじたほか、「何か起きれば」判事などの責任だと述べた。
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入国禁止令をめぐっては、連邦控訴裁判所で大統領令の履行を求める司法省とワシントン、ミネソタ両州政府双方の主張について審理が行われている。
執行差し止めを命令したシアトル連邦地裁のジェイムズ・ロバート判事は、入国禁止令が憲法に違反しているとしている。
トランプ氏はこれに対し、「我々の国から法執行を実質的に奪う、いわゆる裁判官の意見はばかげていて、くつがえされるだろう」とツイッターでコメントした。
(英語記事 Trump attack on judges 'demoralising' says Supreme Court pick)