地方国公立医学部にどうしても入りたい
と考える人にとって
選んではドツボにハマるかも...と思える参考書問題集があるので、私見で紹介しておきたいと思います
(これは参考書や問題集をディスってるわけではありません。地方国公立医学部、(東大京大を除く)ほとんどの旧帝(レベル)医学部には不要、という意味での話です)
ハマりやすい 数学、物理、化学について書いていきます
↓↓オススメしない問題集↓↓
【数学】
①『大学への数学 シリーズ』
月刊誌&サブテキスト
1対1は有名な基礎〜標準レベル問題集ですが...大数シリーズに共通する特徴である
細かい字と途中計算の省略と分かってるよね?前提の書き方がなされている説明を理解するのに、心が折れる人(挫折する人)も多いのではないでしょうか?
(数学がある程度分かっている前提の本です)
これでなくとも代替案はいくらでもありますし、1対1以外は無駄なヒネリや角度が多く、国公立医学部ではほとんど不必要な解法を必要とする問題の嵐となります...
②『FOCUSゴールド/青チャートの網羅型』
例題として収録されてる量が多すぎて不必要なものにも時間を割いてる割に、途中でも挫折しやすい内容と分量です...
これだけを中途半端にやって二次試験に向かっても、試験では厳しい内容となっています
地方国公立などに見られる、パターンはよくある普通のもので計算多めの構成+誘導で指示には、あまり対応していません
(→使うなら黄色チャートでさっさと基本を終わらせて、2次の過去問でアウトプットしていく方が早く仕上がりますね)
③『プラチカシリーズ/やさしい理系数学/標準問題精講』
別解なども豊富に掲載されている反面、問題の質がハードなものも多く含まれており、パターン通りにアウトプットすべき普通レベルの問題を取り切る練習には向きません
取り組むのに時間がかかる割に、標準レベルを手厚く練習するのには向いていないです
厳しい角度の複合問題やヒネリを効かせた問題が多いことに対して、入試自体を勘違いしてしまい錯覚しそうな気がします...
④『お医者さんになろうシリーズ』
出ないハード問題の嵐です...
【物理】
①『難系/名問の森/ハイレベル系はすべて/駿台物理入門』
知的好奇心を満たすにはいいが、まるで必要のないレベルの問題の数々です
名問はいくつかの大学を組み合わせて問題を作っているため、物理としてのストーリーに欠ける?な設問がどんどん登場します...
普通のレベルの問題を出す大学に対しては、対極を成す問題レベルの数々です...
【化学】
①『新演習/新研究』
ニッチ問題が多く、新研究も(調べ物には良いが)説明が細かくそこまでは知る必要がないことに不安になるかもしれません...
②『化学重要問題集』
簡単な基礎〜標準レベルがほとんど省かれていて、そこを中心に攻めてくる普通レベルの出題の大学に対しては、圧倒的に問題が不足しています
ちょっと余計な知識が入りすぎて、それも知っておかないといけない...という不安には苛まれます...
問題数としてはデキル人には手頃かもしれませんが...(それでも結構大変だとは思います)
人によってはかなり多い&ハイレベルと感じる人も多いので、するなら『必マークだけ』にして、過去問でアウトプット練習&教科書チェックをした方がいいですね
③『標準問題精講』
問題が全体的にかなり重い...理解するのに時間を要する問題&本当に演習したい基礎〜標準レベルはほとんど掲載されていません...
あくまで
参考書問題集を批判したいのではなく
地方国公立医学部や普通レベルの問題を出す旧帝レベルの医学部受験には、(あまり出そうにない)ハードなレベルの問題で格闘するより、過去問(or同レベルの他大学過去問)をしっかりこなしていくに留めて、他の教科とのバランスを取りつつセンター対策もして欲しいという一念で思い切って書きました
なお
英語は、ちょっと多すぎるので...
また別の機会に
使える参考書問題集のリストで紹介させていただきます