福井県は8日、福井県自然保護センター(大野市)のホームページ(HP)の一部が不正アクセスを受けて改ざんされたと発表した。職員、利用者の個人情報流出やウイルス感染の恐れはないという。
県自然環境課によると、同センターのHPは、6日に不正アクセスがあった福井県立病院(福井市)と同じ業者に保守管理を委託している。県立病院の事案を受けてHPを確認していた業者が、同日午後0時25分ごろに改ざんを見つけた。
流星に関する写真や観望会の情報を掲載しているページの一つに、「wholesale nfl jerseys」「cheap nba jerseys」などと、米プロフットボールNFLや米プロバスケットボールNBAのジャージーを売り込むような内容の英文が2カ所加えられていた。残っていたデータから同日午後0時19分に書き込まれたとみられる。
改ざんされたページを非公開にして、HPを作成するソフトウエアを最新版に修正。他の改ざんやウイルス感染がないことを確認した。県立病院など6日に全国で相次いだ不正アクセスと同様、認証なしでページを更新できるソフトウエアの弱点が悪用された可能性がある。福井県警に被害届を出すか今後検討する。
県立病院では、HPのお知らせ欄に「hacked by NG689Skw」などという内容が不正に書き込まれていた。県政策統計・情報課によると、県立病院と県自然保護センターのほかには不正アクセスや改ざんの情報は入っていない。