中国の韓国製化粧品輸入不許可、統計水増しの疑い

 中国政府が昨年12月に輸入を認めなかった外国製化粧品68品目のうち、韓国製は全体の28%に相当する19品目を占めたことが分かった。返送された量は韓国製が2.5トンで最多だった。しかし、商品を返送されたはずの韓国企業が「通関を認められなかったことをはない」と主張しており、論議を呼びそうだ。

 中国の国家質量監督検験検疫総局(質検総局)のウェブサイトによれば、昨年12月に通関を認められなかった韓国製化粧品は「オッティ」や「イアソー」などの4ブランドの19品目、計2523キログラム。返送理由は「規定された書類の未提出」だった。イアソーは昨年11月に通関を認められなかった19品目ののうち13品目を占めた業者だ。ただ、通関できなかった量はオッティが2.5トン、イアソーなど3ブランドが計21キログラムだった。これについて、オッティーは「最近2-3年間に中国にローション、スキンケア、クレンジング製品を輸出したが、返送されたのは2015年9月だけだ」と説明した。このため、中国質検総局がどういう理由かは不明ながら、過去に通関が認められなかった分を合算し、今回通関できなかった韓国製化粧品の量を水増ししたのではないかとの疑惑が浮上した。

 質検総局はまた、コメ、のりなど韓国製食品20トンについても通関不許可の決定を下した。調味のり400キログラムの輸入が認められなかった業者は」「昨年雲南省で開かれた食品博覧会に出展するために準備した調味のりから基準値を超える細菌が検出されたという理由で返送された」とし、昨年7月に輸出した際には問題がなかったが、現地で通関が半月以上遅れたために細菌が発生したようだと主張した。

北京=李吉星(イ・ギルソン)特派員
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