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大韓航空、機内でのスタンガン使用を明かす 悪質客の増加
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週刊新潮 2017年2月9日号
2017/2/2発売
テーザー銃。スタンガンの一種だが、形状は銃。トリガーを引けば圧縮ガスで電極が飛び、相手に突き刺して電流を流し、制圧する。
「そんな物騒な代物を大韓航空は機内に常備しているばかりか、過去に5回も使用したと英BBCの取材に応え、波紋を呼んでいます」(航空ジャーナリスト)
大韓航空は2002年から、通常は機内にテーザー銃を1丁、2階建てのA380には2丁、備えているという。使用状況は非公開だが、3件では実際に銃が発射され、2件では相手に直接突きつけてスタンガンとして使用されたという。
CAたちも銃の訓練
航空評論家の青木謙知(よしとも)氏は言う。
「昨年暮、大韓航空のビジネスクラスで韓国人男性客が酒に酔って客室乗務員を蹴る、唾を吐きかける、など大暴れして逮捕されました。この男を取り押さえる際、他の客の力も借りたことで大韓航空は保安上の問題点を批判され、取材に応じざるを得なかったのでしょう。ただ、近年の乗客の態度の悪さは目に余りますよ」
昨年9月に国際航空運送協会(IATA)が発表した2015年のCAへの暴言や暴行は1万件超、前年の16%増だ。
「さすがに日本の航空会社でスタンガンは聞いたことがありませんが、拘束用のロープや結束バンドは用意しているはずですよ」(同)
実際、長年パーサーとして勤務した航空評論家の秀島一生氏は悪質客をふん縛った経験もあると言う。
「CAの尻を撫でる、殴りかかる、などといった迷惑客は絶えません。しかも今、テロ対策も必須。このため日本では現在、便によっては“スカイマーシャル”と呼ばれる警官が、拳銃を携行して隠密に搭乗することも。安全対策上、どの便の誰かをCAにも知らせない場合もあります」
バカ者どものせいで、“安全”は高くつく一方だ。