つまり彼らは「就職や結婚ができないのは、お前らの努力が足りないから」と責め立てる大人に対して、「努力してみたけど、あなたが与えてくれたスプーンのせいでダメでした」と、スプーン階級論を用いて皮肉を言っているのだ。
実際、スプーン階級論があながち間違いでもないことを証明する研究データも出ている。データによれば、韓国人の資産のうち、相続比率は2000年代に入って42%まで増えており、これからもますます増えていく見込みだという。
スプーン階級論が広まるにつれ、ネット上には「我が家は何匙ですか?」と質問する若者が増えている。資産、家の大きさ、親の職業と年収、携帯の機種まで公開し、自分が何匙なのかを人に査定してもらうのだ。子どもたちの間でも「お前って何匙?」と聞くのが流行っているという。
格差社会と指摘されて久しいのは日本も韓国も同じ。ただ韓国の社会風刺やブラックユーモアであるスプーン階級論は、少し社会的影響力がありすぎるかもしれない。
(文=S-KOREA編集部)
■ショッキング・ニュース
・ドイツや日本と対照的…韓国が「国家ブランド指数」で伸び悩むワケ
・施行から丸10年が過ぎて見えた、韓国「性売買特別法」の功績と“罪過”
・年間11万人が“火病”に苦しむ現代韓国。なぜ火病は韓国特有の病気なのか