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初期の江戸城は「強力な軍事要塞」…豊臣氏との決戦意識 貴重な絵図発見、松江歴史館で公開へ

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初期の江戸城は「強力な軍事要塞」…豊臣氏との決戦意識 貴重な絵図発見、松江歴史館で公開へ

「江戸始図」に描かれた江戸城本丸。城の輪郭が黒い線で明確に示されている(松江歴史館提供) 「江戸始図」に描かれた江戸城本丸。城の輪郭が黒い線で明確に示されている(松江歴史館提供)

 江戸時代初期、徳川家康による築城間もない頃の江戸城を描いたとみられる絵図「江戸始図(えどはじめず)」が見つかり、松江市の松江歴史館が8日発表した。徳川幕府成立後間もない頃の江戸城を描いた最古の絵図と同時期とみられるが、描写がより詳細で、天守の配置や城壁の構造などがより明確になり、専門家は「豊臣氏との決戦を意識した強力な軍事要塞(ようさい)だった様子がうかがえる」と評価している。

 見つかったのは、全国の主な城下町を描いた絵図74枚をまとめた「極秘諸国城図」の1枚。所有していた市民が昭和28年に松江市へ寄贈し、現在は同館が所蔵。昨年秋に調査をしていた際、貴重な江戸城図だと分かった。

2月17日から松江歴史館で公開

 江戸始図は縦27・6センチ、横40センチ。東京都立中央図書館が所蔵する最古の絵図「慶長江戸絵図」と同じ、1607~09年ごろの江戸城を描いたとされる。

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