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マナースタイル★MannerStyle★

ものぐさマナー講師兼ビジネスコンサルが、役に立つかもしれないマナーや日々の出来事をつぶやくブログ

ハンカチの歴史とマリー・アントワネット

ファッションのマナー

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洋服は、質の良いものを買ってくたびれるまで使うのが好きです。

少し値段が高くても、質が良ければ何年も使えるので、元が取れますよね。

普段持ち歩いているハンカチも、もう何年も使っています。でも流石に古くなってきたので、今日は新しいハンカチを買いに行きました。

いろんな素材のハンカチがあって、面白いですね。

タオル生地のものや手ぬぐい生地のものもあって、使いやすそうでした。

迷った末、気に入ったデザインのハンカチを見つけることができたので、早速買って帰りました。

普段スーツスタイルで仕事をしているので、ハンカチのような小物でオシャレするのが結構好きなんです。

そんなわけで、今日はハンカチのことを書いてみたいと思います。

 

 

 

ハンカチの収納場所

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ハンカチを持ち歩く際、ズボンのポケットに入れることが多いと思います。

スーツスタイルの場合でも、ズボンのポケットに入れる方が多いのではないでしょうか。

でも、スーツのポケットって、本来は飾りなんです。

できるだけ、スーツのポケットには物を入れない方が良いとされています。

そうは言っても、男性の場合は特に、ハンカチをカバンに入れて持ち歩くのは面倒ですよね。

私はできるだけ薄手のハンカチを、ズボンのポケットに入れて持ち歩いています。

いざ使いたい時に、ハンカチを取りに行くのも面倒ですからね。

 

ハンカチの歴史

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ハンカチを持ち歩く習慣は、紀元前3000年頃のエジプトにもありました。

当時ハンカチを持ち歩いていたのは、王族など身分の高い人に限られていたそうです。

17世紀頃まで、ハンカチは様々な形をしていました。

円形の物や長方形の物、三角形の物もあったそうです。

その理由は、頭や肩を覆ったり、首に巻いたりするのに使われていたからだそうです。

また当時、男性は女性に愛を伝える手段として、ハンカチを贈っていました。

一族の紋章を入れたハンカチも流行し、親から子へ受け継がれるような由緒あるアイテムでした。

 

ファッションリーダー「マリー・アントワネット」

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フランスのルイ16世の王妃マリー・アントワネットは、当時ヨーロッパのファッションリーダーでした。

当時の女性貴族は、奇抜なヘアスタイルをすることでオシャレを競い合っていました。

ドレスや宝石、持ち歩く小物にも最新のデザインが取り入れられていました。

マリー・アントワネットは、ローズ・ベルダンという女性ファッションデザイナーがお気に入りで、彼女のデザインするドレスやヘアスタイルを好んでいたそうです。

彼女のデザインするドレスや宝石は、当時の流行の最先端。そのため、マリー・アントワネットの髪型や身に着けるものは、フランスだけでなくスペインやポルトガル、ロシアの上流階級の女性たちにも流行していたそうです。

マリー・アントワネットが妊娠した際は、ルイ16世の宮廷では貴族の女性たちがドレスの下にパットを入れて、お腹を大きく見せるようにしたそうです。

マリー・アントワネットの妊娠ペースに合わせて皆がパットを入れたので、9か月間次第にパットは大きくなり、王妃の出産と共にパットの流行は消滅しました。

また、フランス革命でマリー・アントワネットがギロチンで処刑された後は、パリでは首に赤いリボンを巻くのが流行したそうです。

王妃の血を記念した流行ですが、この流行に「ア・ラ・ギロチーヌ」という名前が付いたそうです。

死してもなお、ファッションの流行を生み出すマリー・アントワネット。

名実共に、当時のファッションリーダーだったと言えますよね。

 

ハンカチが正方形の理由

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マリー・アントワネットがファッションリーダーとして全盛を誇っていた頃、ハンカチが長方形だったり円形だったりするのを嫌がったという逸話があります。

王妃がルイ16世に「ハンカチを正方形にしたい」と進言したところ、これが聞き入れられました。

そのためフランスでは、1785年6月2日に「ハンカチの1辺は、フランス国内では全て同じ長さとする」という法令が出されました。

これがヨーロッパ各地でも流行し、世界中のハンカチが正方形となったそうです。

ファッション界において、マリー・アントワネットほど影響力のあった人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

 

日本でハンカチが普及した時期

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明治時代になり、洋装する人が増えるようになると、ハンカチが日本でも普及し始めました。

当時のハンカチは高級品で、上流階級が持つものだとされていたそうです。

日本は、以前から手ぬぐいを使う文化がありました。

手ぬぐいで汗を拭ったり頭や首に巻いたりする習慣があったので、ハンカチを使う人も徐々に増えたそうです。

大正・昭和と時代が進むにつれ、ハンカチは庶民の持ち物として普及していきます。

 

欧米と日本では異なる「ハンカチの捉え方」

 

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近年まで、欧米ではハンカチを「鼻をかむためのもの」と捉えている人が多くいました。

最近は、少なくなってきたみたいですけどね。

対して日本では、「汗や手を拭くためのもの」として使われています。

元々由緒正しいものとして考えられていたハンカチ。

時代が変われば、使い方も変化して当然なのかもしれませんね。

マリー・アントワネットが、現代人のハンカチの使い方を知ったらどう思うのか、ちょっぴり興味あります。