吉野家や牛角を装った偽キャンペーンに注意を
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牛丼チェーンの「吉野家」や焼き肉チェーンの「牛角」を装って、食べ放題などの偽のキャンペーンを紹介する広告がインターネット上で相次いで見つかり、各社は注意を呼びかけています。
このうち「吉野家」によりますと、先月、吉野家のロゴマークに似たデザインや牛丼の写真とともに、「牛丼15,000円分食べ放題キャンペーン」と書かれた偽の広告がインターネット上に出回っていることが、顧客からの問い合わせでわかったということです。
これについて吉野家は「弊社の公式キャンペーンではなく、名前やロゴの使用を許諾した事実もない」として、広告を掲載していた会社に掲載の中止を申し入れるとともに、消費者に注意を呼びかけています。
一方、焼き肉チェーンの「牛角」を運営する「レインズインターナショナル」によりますと、先月インターネット上のサイトやSNSの投稿で、「牛角焼肉お食事代5万円分プレゼント」などと書かれた偽の広告が出回っていることがわかったということです。
偽の広告は、指定されたアドレスに空メールを送るよう求めていて、実際にメールを送ってしまうと、全く異なる広告メールが届くようになるということで、会社では注意を呼びかけています。
これについて吉野家は「弊社の公式キャンペーンではなく、名前やロゴの使用を許諾した事実もない」として、広告を掲載していた会社に掲載の中止を申し入れるとともに、消費者に注意を呼びかけています。
一方、焼き肉チェーンの「牛角」を運営する「レインズインターナショナル」によりますと、先月インターネット上のサイトやSNSの投稿で、「牛角焼肉お食事代5万円分プレゼント」などと書かれた偽の広告が出回っていることがわかったということです。
偽の広告は、指定されたアドレスに空メールを送るよう求めていて、実際にメールを送ってしまうと、全く異なる広告メールが届くようになるということで、会社では注意を呼びかけています。
専門家「さらに増えるのでは」
大手の外食チェーンを装った偽の広告が、インターネット上で相次いで見つかった問題について、インターネットのメディア事情に詳しい法政大学の藤代裕之准教授は「テレビや新聞などと違い、広告が偽物かどうかのチェックがないまま、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアに簡単に広告のリンクが出て拡散してしまう。偽の広告を流す企業はさらに増えていくのではないか」と指摘しています。
そのうえで、「子どもからお年寄りまで誰もがスマホを持つ時代になった中、個人の力量で偽物かどうかを判断するのは非常に難しい状況だ。問題が発生してから対応すればよいというインターネットの仕組みを改め、例えば情報が拡散する場所であるソーシャルメディアを持つ会社が、事前に偽の広告をチェックし、問題があれば取り下げる仕組みを早急に構築する必要がある」と話しています。
そのうえで、「子どもからお年寄りまで誰もがスマホを持つ時代になった中、個人の力量で偽物かどうかを判断するのは非常に難しい状況だ。問題が発生してから対応すればよいというインターネットの仕組みを改め、例えば情報が拡散する場所であるソーシャルメディアを持つ会社が、事前に偽の広告をチェックし、問題があれば取り下げる仕組みを早急に構築する必要がある」と話しています。