ペイトリオッツのベネット、スーパーボウル制覇もホワイトハウス招待拒否「行くつもりはない」
米プロフットボールのNFLでスーパーボウルを制したニューイングランド・ペイトリオッツのタイトエンド(TE)のマーテラス・ベネット(29)が7日までに優勝チームのホワイトハウス訪問に参加しない意向を明らかにした。試合後、地元メディアなどに語った。ベネットはツイッターでトランプ米大統領(70)の排他的な政策などに疑問を呈していた。トランプ氏は6日、対テロ作戦を担う米中央軍が司令部を置くフロリダ州のマクディル空軍基地で演説した。
米国ではバスケットのNBA、野球の大リーグ、NFLの優勝チームはホワイトハウスに招待されることが恒例となっている。だが、ベネットは地元メディアに対し、トランプ大統領を訪問する意向がないことを明かした。「行くつもりはない。そういうことだ。自分の気持ちについては、みんなが知っている。ツイッターをフォローして」と話した。
トランプ政権によるイスラム圏7か国の入国禁止の大統領令についてもツイッターで批判的な投稿を行った。1月30日には「望んでいる世界を見るために変わろう。アメリカは排他性ではなく、包括性の上に成り立っている」とつづった。
ペイトリオッツのオーナー、クラフト氏やベリチック監督、クオーターバック(QB)のブレイディらがトランプ大統領と親しい間柄とされるが、ベネットは「全く心配していない。私に信念があるように(チームも)何をしようが、私を信じてくれるだろう」とも語った。
ベネットはテキサス農工大出身。08年ドラフト2巡目でダラス・カウボーイズ入り。16年からペイトリオッツで活躍している。音楽、映画など芸術にも精通し、子供向けの絵本を描くなどの慈善活動もしている。
一方、これまでトランプ氏に好意的な姿勢を示してきたミュージシャンのカニエ・ウェスト(39)が自身のツイッターでトランプ氏に関する記述を削除したことが判明。昨年12月にトランプ氏と会談し、「多文化の問題について話し合うため、トランプ氏に会おうと思った」「変化を求めるなら、直接やり取りすべきだ」などとツイート。大統領選期間中にライブでトランプ氏支持を表明していたカニエの言動については批判の声が上がっていた。
元プロボクサーのマイク・タイソン氏(50)、元プロレスラーのハルク・ホーガン氏(63)らがトランプ氏を支持しているが、カニエが反トランプになったかどうかは不明だ。