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韓国各地で鳥インフル猛威 首都では移動制限できず“野放し” 口蹄疫も…

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韓国各地で鳥インフル猛威 首都では移動制限できず“野放し” 口蹄疫も…

韓国南東部に位置する慶尚南道の昌原地区で消毒薬を散布する韓国海軍兵士(ロイター) 韓国南東部に位置する慶尚南道の昌原地区で消毒薬を散布する韓国海軍兵士(ロイター)

 ■処分したはずが…

 問題の現場は、韓国南東部の慶尚南道陜川郡にある家禽類埋却処分地。2014年に鳥インフルエンザ感染の疑いで約3万200羽の鶏などを埋却処分したのだが、その埋却方法が結果的に大きなミスだった。中央日報(電子版)によると、繊維強化プラスチック(FRP)製の貯蔵タンクに入れて、タンク外の土壌や外気と遮断する形で埋却した。

 専門家らが1月23日に状況を確認するためタンクのふたを開けたところ、息をするのも苦しいほどの悪臭が周辺に漏れ出し「埋却当時、麻袋に入れて埋めたまま腐っていない状態」(同紙)だったという。

 「腐敗がほとんど進行しておらず、まるでミイラ」と同紙は描写するが、そもそもなぜタンクに入れたのか。

 韓国ではウイルスに感染した家禽を埋却処分する場合、かつては穴を掘って埋めていた。ところが京畿道利川市の埋設地から、汚染された水が農地へ漏れ出すなどのトラブルが発生。同地は首都ソウルの水源のひとつであることから問題となった。

 そこで2014年から、汚染水が漏れないタンク方式に変更。安楽死させた鶏を、砂利や微生物とともにFRPタンクに入れるのだが、一緒に消毒用の石灰も入れていた。

石灰が微生物まで滅菌し逆効果、しかも重要な措置が抜けて…

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