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米貿易赤字 日本2位に 16年、車が拡大

2017/2/7 22:40
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 【ワシントン=河浪武史】米商務省が7日発表した2016年の貿易統計(通関ベース)によると、モノの貿易での対日赤字は689億ドル(約7兆7千億円)となり、相手国別では3年ぶりに中国に次ぐ2位に浮上した。トランプ大統領が「不公平だ」と批判する自動車関連も対日赤字が526億ドルに増加。10日に開く日米首脳会談では、貿易不均衡を巡って議論になりそうだ。

 米国のモノの貿易赤字は全体で7343億ドルとなり、前年比1.5%減少した。ドル高の影響で輸出が1兆4546億ドルと3.2%減少したが、資源安などの影響で輸入額が2兆1889億ドルと2.6%減った影響が大きい。国際収支ベースでみたサービス収支は2478億ドルの大幅な黒字で、モノとサービスを合わせた収支は5023億ドルの赤字にとどまった。

 モノの対日貿易赤字は前年比横ばいで、全体の9%を占めた。米国の貿易赤字国としてはドイツを抜いて2位に浮上した。自動車関連の貿易赤字は前年速報値(489億ドル)から大幅に増え、対日貿易赤字全体の8割弱の規模となった。日本メーカーは北米生産にシフトしているが、日本車の対米輸出は高級車が中心で、単価上昇が貿易赤字拡大の要因だ。

 米国のモノの貿易赤字を最も計上しているのは中国で、3470億ドルと全体の47%を占めた。3位はドイツで、4位がメキシコだった。トランプ政権は日中独を通貨安誘導と批判するなど、早くも貿易赤字削減の標的としている。メキシコには北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を突き付けて、貿易不均衡の是正を求めている。

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