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【2018平昌五輪】
9日で開幕まで1年、平昌五輪に暗い影 政治スキャンダルの余波に懸念も…「プレ大会」本格化
平昌五輪は9日で開幕まで1年を迎える。アジアでは日本以外で初となる冬の祭典へ向け、プレ大会が本格化する。16日に開幕するフィギュアスケートの四大陸選手権は、日本のエース・羽生結弦(ANA)にとってけがからの復帰戦となる。ノルディックスキー・ジャンプ・ワールドカップ(W杯、15、16日)には第一人者の高梨沙羅(クラレ)が参戦。朴槿恵政権の一連の政治スキャンダルが五輪にも暗い影を落とす中、スキーなどの舞台となる山間部の平昌や、氷上競技を実施する日本海に面した江陵の競技会場で準備が進む。
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平昌冬季大会は、韓国では1988年ソウル大会以来2度目の五輪。2020年東京、22年北京冬季とアジアで3大会続く五輪の先陣を切っての開催となる。
昨年12月には新設競技会場の第1号として江陵アイスアリーナが完成し、「プレ五輪」として、スピードスケートの世界距離別選手権(9~12日)やフィギュアスケートの四大陸選手権(16~19日)などが開かれる。大会組織委員会は、競技会場の完成率が9割と説明しており、ハード面の準備は順調だ。
ジャンプW杯には女子の高梨のほか、今季3勝している伊藤有希(土屋ホーム)らが出場する。平昌のジャンプ台について、昨年10月に合宿を行った葛西紀明(土屋ホーム)によると、「ジャンプ台は日本の白馬に似ていて、雰囲気も良かった」という。ただ、ジャンプ台付近の風は強く警戒が必要だ。