石原元都知事を参考人招致へ…豊洲市場移転問題で都議会特別委員会
2017年2月7日14時58分 スポーツ報知
豊洲市場(東京都江東区)の移転問題を審議する都議会の特別委員会は7日、理事会を開き、用地取得の経緯などを調べるため、当時の知事だった石原慎太郎氏(84)らを参考人招致することを決めた。
豊洲市場の地下水モニタリング調査でベンゼンなど有害物質の数値が急激に上がったことも重視し、浜渦武生元副知事(69)や調査に関わった業者、土壌汚染対策を検討している「専門家会議」メンバーも呼んで調査方法などもただす。
特別委ではさらに、都が移転延期に伴う業者の損失に関し、具体的な補償項目を盛り込んで策定した「補償スキーム(枠組み)」を報告。都によると、対象となるのは当初の移転日だった昨年11月7日以降に生じた設備の価値目減り分やリース料、冷蔵施設の電気代など。豊洲開場に向け新規採用した人件費や、築地の施設を継続使用するための修繕費も含まれる。豊洲市場への総投資額は約300億円に上る。
既に2017年度予算案は策定済みのため、小池百合子知事(64)は補償費用の補正予算案を22日開会の都議会定例会に提出する方針。補償費用の総額は90億円後半になる見通し。
当初は移転推進派だった委員長の山崎一輝都議(44)は「参考人の方の出てこられるか出てこられないかの判断もあると思う。特別委員会としてスピード感を持ってやっていきたい。まず市場当局から経緯を説明していただい上で、石原元知事、浜渦元副知事にお話を聞きたい。誠意をもって対応して頂けたらありがたい」と話した。