朝日新聞(8月11日朝刊)に取り上げられた「憂慮する会」では、Aさんの治療を行ったホメオパシーの治療者(ホメオパス)と、その人が所属している日本ホメオパシー医学協会に対して要望書を送りました。9月に「憂慮する会」の代表と日本ホメオパシー医学協会の理事会とが話し合いを持つことが正式に決まったそうです。
****** 上記サイトより引用
ことのあらまし
東京・多摩地域に住むAさんという40代前半の女性は、2009年夏ごろから、ひどい皮膚の湿疹が見られるようになり、その後、顔のむくみ、体力の著しい低下も起こってきました。2010年初頭からは腹部のしこり、黄疸といった症状も出てきました。3月には黄疸が進んできました。周囲は病院での検査を勧めましたが、Aさんは「私はテルミーとホメオパシーでなおしているので大丈夫だ」と、病院での現代医療を受けることを頑なに拒否していました。個人的にも親しくし、治療していたホメオパシーの治療者(ホメオパス)は、Aさんに対して「私に任せなさい」と告げ、親御さんに対しも、「身体の治療は私に任せてほしい」と言っていました。また、実際に、Aさんが身体の症状を逐一ホメオパスに報告して、ホメオパスがそれに対して所見を述べ、レメディその他の処方を伝えていたことが、携帯メールの送受信記録で明らかになっています。
Aさんは、自分の容体悪化を終始「好転反応」ととらえていました。また、療術者の主催する勉強会で、ホメオパシー治療をしている人が病院に行くとショック死することがあると習っていました。Aさんは他の場所で自然療法・代替療法について学んだことはなく、Aさんの知識は専らそのホメオパスから教えられたものです。Aさんはホメオパスの指導を完全に受け入れ、家族や友人からの声を聞くことができませんでした。
結局、2010年5月15日に心臓の激痛を訴え、意識を失ったところで母親が救急車を要請し、B病院に救急搬送されたのですが、病院に担ぎ込まれた時は心肺停止状態で人工呼吸器が装着されました。医師の診断は悪性リンパ腫で、肝臓に転移していました。消化管穿孔により横隔膜下にガスがはいっており、また、肺と心臓のまわりは大量の水がたまっていました。自宅での最後の数日は激痛に襲われていたと思われます。
病院ではもはや治療の施しようがなく、11日後にAさんは亡くなりました。Aさんはホメオパスを尊敬し、自分のからだのことをすべてホメオパスに委ねていました。ホメオパスの指示にはすべて従おうとしていた証拠も残されています。わたしたちは、1)ホメオパスが病院へ行くことを勧めていたならば、Aさんは必ずそに従っていたはずなのに、そうしなかったこと、2)ホメオパスがAさんの体内で起きていることをまったく理解していなかったのにも関わらず、どんどん容態が悪化していくことを「好転反応」と考えて、良くなりつつあると考えていたこと、3)心理的な従属関係にあることを利用して、ホメオパスが自分の信奉する音楽家・カウンセラーのコンサートやカウンセリングに行くことを強く求め、その際に「あなたは病気ではない。自分の体の中から出てくる力を信じて」などと言って、もう間もなく死を迎えるという状態の患者に無理な外出を強いていたこと、4)Aさんは、療術所での勉強会の結果、「テルミー・ホメオパシーでどんな重い病もなおせる」という誤った考えを抱かされ、普通の医学的判断を受け入れる余地がなくなっていたのに、Aさんの死後ホメオパシー側は、「患者さんがご自分で望んだことで、こちらはそれにお応えしただけ」という態度であること・・・・などを深刻な問題と考えています。
(引用終わり)
T氏と日本ホメオパシー医学協会への要望書および 「あかつき」問題の概略
****** 朝日新聞記事(2010/8/11)より引用
(前略)
5月、国立市の女性(当時43)が、がんで死亡した。女性の遺族らは先月、「憂慮する会」を設立し、ホメオパシー療法家らに真相解明を求めて運動を始めた。
5月16日、東京都東大和市内の病院の集中治療室。女性は、悪性リンパ腫が悪化して人工呼吸器を付け、声も出せない状態だった。親交のあった荒瀬牧彦牧師=めぐみ教会(東大和市)=が見舞うと、手話で3回、「ごめんなさい」と訴えた。ホメオパシーに頼り、前日に救急搬送されたばかり。入院から11日後に死亡した。
荒瀬牧師は「最後の最後になり、自分の誤りに気づいたのかもしれない」と話す。
両親によると、女性がホメオパシーを始めたのは3年前。離婚直後で精神的に不安定な時に友人に紹介された。昨春から体調を崩し、全身の痛み、強い肌荒れを訴え始めた。荒瀬牧師は何度も病院受診を勧めた。だが女性は「今までのホメオパシーの努力が無駄になる」と拒み続けたという。
5月には外出も困難に。激しい胸の痛みに母親(69)が救急車を呼ぼうとすると、「西洋医学はダメ」と最後まで拒んだ。気を失いかけたすきに、母親が救急車を要請。搬送先で、初めて悪性リンパ腫と診断された。
(中略)
ホメオパシーでは、病気の症状が重くなっても、自然治癒力が増した証拠の「好転反応」ととらえる。これが患者を病院から遠ざけているとの指摘がある。
女性が頼った療法家を認定した日本ホメオパシー医学協会は取材に「現代医療を否定してはいない。(女性が死亡した)案件は調査中」と回答した。(長野剛、岡崎明子)
記事などを読んだ上で言っているのなら、この人にヒトの心があるとは到底思えないが。
それともこれがホメオパシー教(狂)信者の標準なのだろうか。連中には「押し付けている」自覚は無いようだし。
ホメオパシーをする人の中には常識的な感性とか良識を持った人も多分いるのだろうに、そういう人達にとっても迷惑なことだろう。
治したいからこそメポオマシーに傾倒した結果が最悪の結果となったと私は解釈しております。
「西洋医学はダメ」と思わせてしまうことが問題だと思います。
癌になって、落ち葉のように朽ちるように死ねるわけがない。激痛が伴います。身内が数名癌で亡くなっています。癌患者の苦しみを見てきました。
末期は壮絶です。痛み止めもなしに過ごせなくなります。どうか、メポオマシーで手遅れになる人が増えませんように・・
騒いでいるのは周りだけというのも本当です。
なくなった方の信仰先のキリスト教の関係者
が思い込みでまくし立てているだけです。
そもそも癌になること自体が人として不自然なので、予防策としてホリステック医学を取り入れるのはとてもいいと思うのですがどうなんでしょう。
あかつき問題からここへたどり着きました。
PDFも読みました。凄絶そのものでしたが。
AさんとTホメオパスの間に心理的従属関係が
あり、Tホメオパスに見放される不安から
Aさんが西洋医学を拒否したと仮定したら?
Tホメオパスが傾倒していたカウンセラーが
同様に『西洋医学はダメ』と言っていたとしたら?
Aさんは複数の人に殺されたと私には思えます。