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元フジアナウンサー長谷川豊氏「言動が全部稚拙」「めちゃくちゃだった」と反省、謝罪…出馬会見一問一答

産経新聞 2/6(月) 18:51配信

 千葉県庁で6日に記者会見を行い、次期衆院選の千葉1区から日本維新の会公認で出馬する意向を表明した元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏(41)。会見では昨年9月にブログで「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ」などと書いたことを謝罪するとともに、「『一度失敗した人間が、反省と謝罪をしてもう一度やり直すんだという姿を見せてみろ』と後押しをもらった。千葉のために役に立ちたい」などと述べた。長谷川氏の記者会見での主なやりとりは以下の通り。

 --会見を始めるにあたって、まず一言お願いしたい

 「この日を迎えられて、喜びや反省、自分への怒りなど色んな思いが去来している。本来ならば千葉1区の支部長の就任会見だが、昨年9月19日付で自身のブログで書いた『自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!』というタイトルの投稿についておわびしたい」

 「一部の態度の良くない患者や医療関係者への取材を通じて、そのテンションのままに書いたが、冷静になると驚くほど過激で多くの方に偏見を与えかねない内容だった。社会保障システムなどについて極論を言ってハレーションを起こしてでも議論を起こしたいと考えたが、伝え手として完全に間違いで、100%誤りだった。その後の対応も不適切だった」

 「ただ謝罪するだけでは違うのでは、と思い、納得してもらえる反省を示すために、昨年10月に担当していたテレビ番組、連載を全てストップ、あるいは降板となり、収入をゼロにした」

--反省したタイミングは

 「言動1つ1つが全部稚拙でブログの炎上中も反省したが、今の心境に至るには1カ月くらいかかった。当時あった仕事もすべて辞めてリセットして、頭が霧が晴れるような感じになり、『あれめちゃくちゃだったな』と思うようになった」

--騒動から約半年での出馬は、反省の期間として適切か

 「一般的に考えて短いと思う。不倫騒動が浮上したタレントの中には1年以上活動を謹慎している方もいる。ただ、『日本維新の会の一員になり、立候補する』というまでなら、傷つけてしまった方々にも許容してもらえる範囲なのではないかと思う」

--フジテレビ所属時代に、ニューヨーク滞在関連費用を不正使用したとして処分を受けたことについては

 「100%自分が悪かった。滞在費に関して、フジテレビから前借りをしていた仮払金を正確に報告せず、領収書の費目を平気で書き換えてしまった。当時の現場レベルでは『ない』とは言えないことで、その中で不正が発覚し、その後も社会人として不適切な態度をとってしまった」

--政治家を志したきっかけは

 「同い年の(大阪市長の)吉村洋文氏が、逆風にも負けず大阪市長選で当選した姿にあてられたのが一番のきっかけ。アナウンサーが言葉でミスをしたならもうアナウンサーには戻れないと思っていた。日本維新の会の政治活動に共感し、『一度失敗した人間が、反省と謝罪をして罰を受けた後、もう一度やり直すんだという姿を見せてみろ』という後押しをもらった。自分が住んでいる千葉の皆様のために役に立ちたいと思い出馬した」

--なぜ日本維新の会からの出馬なのか

 「ブログで安倍政権を支持すると言い続けていたが、安倍政権と地方の自民党とは分けて考えた方がいいというのが私の持論。維新はなれ合いをせず、正しいと決めた道を貫き通す姿勢に胸をすく思いがしていた。一員になれてうれしい」

--千葉の課題は

 「約17年間、千葉市内に住んでいて、環境にも恵まれ大好きだが、魅力が伝わらない“もったいない”が多く、子供に使える予算も少ない。幕張沖にメガフロート(人工浮島)を作りカジノなどのIR(統合リゾート)を誘致する計画を進め、その売り上げを教育などのための予算に回すなどしたい」

--人工透析患者についてブログで書きたかった意図は

 「ブログで伝えたかったのは予防医療のことで、“全額無料”からくる甘えを減らさないと、一部の問題のある患者を増やしてしまう。運転免許のように『担当医の意見を聞かなければ減点し、講習を受ける』といったシステムを政治の分野で構築するなど、病気にならないための緊張感を広げた方がいいというのが意図。医者の言うことを聞かない人は果たして自業自得なのかという批判があるが、自業自得の線引きをするのが政治だ」

最終更新:2/7(火) 11:00

産経新聞