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 6日午前11時20分ごろ、愛媛県西予(せいよ)市野村町予子林(よこはやし)の木造住宅付近から煙が出ていると、近くの公民館から119番通報があった。愛媛県警などによると、火は周囲の住宅などに燃え広がり、計11棟が全焼。近くの山林も一部焼け、午後3時半に鎮火した。けが人や行方不明者はいないという。

 西予署などによると、消防車6台が出動し、地元消防団も消火にあたった。全焼した11棟に計10世帯17人が暮らしていたが、住民同士で声を掛け合うなどして避難。煙が目撃された住宅に暮らす無職女性(92)と娘(64)も出火当時、住宅内にいたが、避難して無事だったという。

 現場は山あいにある川と川の合流部付近の集落で、川沿いの道路に面して住宅が並び、約20世帯が暮らしていたという。松山地方気象台によると、出火当時、愛媛県全域に強風注意報と乾燥注意報が出ていた。県警は強風にあおられて火が燃え広がったとみている。県警と市消防本部は7日に現場を実況見分し、出火原因などを調べる。