韓国最大の海運会社だった韓進海運が事実上の破産に追い込まれ、韓国海運業のコンテナ輸送能力が半減したことが分かった。
海運コンサルティング会社のアルファライナーが5日に発表したところによると、現代商船、高麗海運などを含む韓国のコンテナ輸送力は昨年末現在51万TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)で、韓進海運が法定管理(会社更生法に相当)の適用を受ける前の昨年8月末(106万TEU)に比べ59%も減少した。一時は世界7位にまで上り詰めた韓進海運は、船舶141隻のほとんどを売却または返船(船を船主に返すこと)しており、現在保有しているのはわずか7隻だ。これらも近く売却・返船されることになっており、17日には韓進海運に対して正式な破産宣告が下される予定だ。
現代商船のコンテナ輸送能力は昨年8月の40万TEUから現在は46万TEUに上がったが、世界ランキングは14位から13位へと1ランク上がっただけだ。韓国政府は当初、唯一の遠洋輸送会社となった現代商船に韓進海運の資産を引き継がせる予定だったが、米州路線など韓進海運の主要な資産が入札によって中小海運会社・SM商船に落札された上、欧州路線などは消滅してしまった。