自民「小池ブーム続かず」=民進なお連携模索
5日の東京都千代田区長選で小池百合子都知事が支援した現職が圧勝したことを受け、各党幹部から6日、発言が相次いだ。自民党の二階俊博幹事長は7月の都議選への影響に警戒感を示しつつ、「小池ブーム」が長続きすることはないとの見通しを示した。民進党の野田佳彦幹事長は、小池氏との連携をなお模索する意向を示した。
二階氏は記者会見で、区長選で自民党推薦候補が惨敗したことについて「残念だ。しばらくはこういう状況が続くだろうが、やがて反転攻勢に取り掛かっていけるよう都連の奮起を期待したい」と表明。都議選に「影響はないとは言えない」としながらも、「どこかから飛んできた候補者が急に誰かのブームに乗って、楽々当選するような選挙が繰り返されることはない」と指摘した。
野田氏は会見で、民進党は区長選に自主投票で臨んだものの、「区議は(現職を)応援していた」と小池氏サイドで戦ったことを強調。小池氏が同党との連携を否定したことには「都議会民進党が小池知事の改革姿勢を支持する上で何をするかだ」と、党所属の都議に具体的な行動を促した。都議選での共産党との協力に関しては「それぞれが党勢拡大を目指すということだ」と否定的な見解を示した。
同じく自主投票だった公明党の山口那津男代表は、小池都政への対応に関して記者団に「大局的に大きな課題について、共に協力していく」と語った。共産党の小池晃書記局長は会見で、小池都政に対し「是々非々の態度で臨む」と述べるにとどめた。