■アラフォーが結婚を目指すのはけっこうしんどい
37のときだ。一緒に独身を楽しんでたはずの友人がバタバタと結婚した。残されたメンバーで、私たちどうしよう……と思い悩む女子会をした。
だけど、こうも思ったのだ。どうも「結婚」を見据えて誰かと出会うの、そろそろしんどくなっているような。
とある友人は、加入している結婚相談所から、まったく興味が持てないアラフィフの男性を紹介され、断ったら「ご自身の年齢を考えてください」と諭された。
まあ世の中の大半の人はこう思ってる。
「本当に結婚したいなら、あれこれ条件つけずに妥協しろ」
ただ、よく考えてほしい。妥協できるなら、もうとっくに、しているのだ。
どんどん理想が高くなるのもあたりまえ。だって年を重ねれば重ねるほど、結婚したから幸せになるわけじゃない、と知るようになるからだ。
先に独身を卒業した友人たちの、毒気あふれる結婚後の裏話に、幾度となくやってくる既婚男性からのワンナイトアフェアのお誘い。知ってしまったからには、20代より、慎重になるしかない。
■アラフォーの結婚確率、2.7%の衝撃
ただ、次々に飛び込んでくる「アラフォー女性のこれから結婚できる率」といった類のニュース。
全国仲人連合会が出している「未婚の40代が今後5年間のうちに結婚できる確率」に関するデータによると、アラフォーが今後結婚する確率は男性は1.2％、そして女性は2.7%だという。
そうか、3%も結婚できないのか。ため息をつきながら、ふと思った。
子供を産む年齢じゃなくなりつつある私たち。結婚する必要があるんだっけ。
むしろ結婚なんて考えずに、気楽に誰かと付き合えたら、それはそれでいいんじゃないか。
■アラフォーに結婚はホントに必要？
その後、各国のアラフォー事情を調べてみた。日本の外に目を向ければ、外国では40〜50代男女向けのデートサイトが流行っている。
フランスでは結婚するカップルが減りつつある。アメリカでは熟年世代が、まるで高校生のように恋に落ちては別れ、そしてまた別の出会いを見つけて……を繰り返している。
日本の女性の健康寿命は75歳。今40歳だったとして、あと35年間もある。
永遠の愛を誓う相手ならともかく「今」をとりあえず楽しく過ごせる男性であれば対象が広がる。稼ぎが悪くても家庭的でなくてもいい。
一生一緒にいると誓うわけじゃない。いいなと思ったら付き合ってみる。
気に入らなかったら別れればいい。結婚のけの字もない恋愛は、なんだか、とても自由だ。
■アラフォー諸君、結婚がゴールにない恋愛をしよう
すべての恋愛のゴールは結婚にあると思っていた。だけど、年齢的に妊娠・出産しづらくなるアラフォーにとって、結婚を前提に誰かと出会う必要はあるんだろうか。
ひとりでもここまで、きちんと生きてこられたわけだし。だから、これからは「結婚」にとらわれず、目の前の誰かと、もっと気軽に付き合ってみたらいいんじゃないか。
くり返しになるけれど、違うな、と思ったら別れればいい。だって永遠の愛を誓うわけじゃないのだから。
この間一緒にお酒を飲んだ男性は、初体験が18歳のときで、お相手はアラフィフの女性だったという。気をつけてね、17歳は淫行条例にひっかかるから、なんて言われて苦笑した。
結婚を念頭に置かない性愛は、アラフォー以降の女性の可能性を無限大に広げてくれると思う。