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この記事では初めに京都の観光の見どころやポイントをご紹介します。
次に京都旅行の際に覚えておくと役に立つ京都の"通りの名前"を詳細に解説した後に、お待ちかね観光名所のご紹介に移ります。
記事前半の"通りの名前"や京都の地理・歴史に関してを知っておくと、間違いなく京都観光の際に役立つので是非ご覧になってみてください。
ある程度京都に詳しい、あるいは時間がいないので観光名所だけをささっと確認したい!という方は 目次 からご覧いただくとエリア別に分類した各観光地の中からお好きなものだけをピックアップして頂けます。
また、京都旅行の際に欠かせない京都のおすすめ旅館や京都土産など、京都観光に関しては別記事で詳しくご紹介しています。
是非合わせてご覧下さい。
京都は言わずと知れた日本の古都。1000年以上にも渡って日本の都であり続けたのです。
そのため、京都御所をはじめ貴重な建築物が京都にはたくさんあります。
世界にも京都の価値は認められ、多くの建物が世界文化遺産に登録されています。
さらに、寺社仏閣が多いのも京都の特徴。
美しい庭や石庭を鑑賞していますと、自然と心が落ち着いてきます。
京都のもうひとつの特徴はアクセスがいいこと。東京から新幹線で約2時間20分で京都駅につきます。
京都駅から京都の中心である四条烏丸へは地下鉄でわずか10分です
さらに、西日本最大の都市である大阪へは電車で約30分~40分、神戸へも約1時間でアクセスできるのです。
京都で忘れてはならないのがグルメ。
京野菜や湯豆腐、おばんざいなどの優しい味は京都のシンボルと言えましょう。
京都のグルメの特徴はとにかく「和」を感じられること。
ですから、初めて京都で食べたものであっても、どこか懐かしさを感じるはず。
そして、京都のスイーツも捨てがたいですね。
京都に来たからにはお茶席にもチャレンジしてみましょう。
濃い抹茶とおいしいお茶菓子とのコンビネーションは抜群です。
「古さ」ばかり強調される京都ですが、新しい観光スポットも続々と出現しています。
今回は定番の観光スポットから新しい観光スポットまで紹介します。
京都の大通りは東西南北に"碁盤の目"状に、計画的に引かれています。
こういった計画的な街づくりは中国の"唐"にならった"条坊制"と呼ばれるものですが、お蔭で初めて京都に訪れた観光客でも大変容易に観光地の所在地や現在地を把握することが出来ます。
特に覚えておくべき主要通りの名称をTABI CHANNELオリジナルの 京都の通り名マップ に表記してみたので、参考にしてください。
まず東西に引かれている通りですが、三条、四条、五条…といった形で北から順に数字で順番に並んでいます。
この大原則を覚えておくと一気に各通りの位置が把握しやすくなりますよ。
マップに載せていない通りを()書きで一部追記して表記すると、以下のような感じになります。
今出川通り⇒(一条通り)⇒丸太町通り⇒二条通り⇒御池通り⇒(三条通り)⇒四条通り⇒五条通り⇒(六条通り)⇒七条通り⇒(八条通り)⇒九条通り⇒十条通り
ほとんどが数字そのままなので覚えやすいと思います。
ちなみに各通りの間は、総じて徒歩で10分とかからないほどの距離。
なので、三条から四条と一本分ほど歩くのは大きな労ではありませんが、今出川~四条といった形で通り数本分歩こうとすれば結構大変です。
歩けない距離ではありませんが、バスやタクシーを使うのが無難かもしれません。
上記内では一番北の、今出川通りと川端通りが交わる"川端今出川(かわばたいまでがわ)"には京阪電車の北端かつ、叡山電車の始発でもある"出町柳(でまちやなぎ)"駅があります。
京都で所在地を示す場合にはこのように"東西(南北)の通り名"×"南北(東西)の通り名"を掛け合わせて表現することが大変多いです。
ですので、通りの名前さえ覚えれば地名=住所はほとんど覚えたも同然なんですね(川端今出川は例外で、"出町柳"と呼ばれることの方が多いです)。
各通りで東西の長さが違い、例えば堀川の「一条戻橋」で有名な一条通りは東端が烏丸(からすま、烏丸通り)までとなっています。
また通りとして三条通りや四条通りと比べてかなり細く、京都観光の初心者が余り訪れることが少ないためマップからは省略しています。
※マップでいえば、御所の北側を沿うように走る"今出川通"の辺りが一条通です。
今出川通沿いには京都大学や同志社大学が立地しているので、京都市内の学生にとっては"一条通り"よりも"今出川通り"の方が身近だったりします。
ちなみに京都大学のすぐ近く、今出川通の隣にも"東一条通りがあったりしますよ。
南北の通り名は数字ではなく、通りの特徴や歴史由来があることが多いため、少し覚えるのが難しいです。
その中でもまず覚えるべきは"烏丸通り"、"河原町通り"、"東大路通り"の三本でしょう。
"烏丸通り"は南に辿っていくと京都駅を南北に縦断することになる京都の中央通りとも呼ぶことの出来る通り。
794年に遷移された平安京では烏丸よりも少し西にある千本通りが朱雀大路(=メインストリート)だったそうですが、今は烏丸通り沿いがビジネスや商業の中心。
東西に延びる四条通りと烏丸通りが交わる"四条烏丸(しじょうからすま)"付近は、多くの会社が京都オフィスを構える、京都駅以上のビジネス街です。
"河原町通り"沿いは京都一番の繁華街です。
特に三条×河原町(=三条河原町、さんじょうかわらまち)と四条×四条河原町(=四条河原町、しじょうかわらまち)周辺は大変多くの商業施設やレストラン、居酒屋で栄えます。
地元民はもちろんのこと、観光客も一度は訪れておきたいエリアです。
東京や大阪だと、"東京駅前"、"大阪駅前"が大変栄えていますが、京都は"京都駅前"以上に河原町沿いの方が活気があります。
流行りの「町屋カフェ」や、舞妓さんが沢山いる「花街」などもこの辺りに多くあります。
ちなみに、京都市内を南北に流れる「鴨川」の西側に沿う通りが"河原町通りで、東側に沿う通りが"川端通り"です。
いずれも河(川)が付く通りが、鴨川沿いだと覚えましょう。
"東大路通り"沿いは上記でご紹介した"烏丸通り"、"河原町通り"と比べると人通りも少なく、落ち着いた雰囲気です。
しかし地図に目をやるとそこは観光スポットの宝庫。
後程「 ~京都市東部(東山、祇園)近辺の観光地~ 」で詳しく東大路通り沿いの観光名所のご紹介もしているので、是非ご覧になって下さい。
また、"東大路通り"の旧称が"東山通り"であるため、今でもその呼び名が残っていることもしばしば。
例えば、今までのパターンにならえば東大路通り×三条通り=東大路三条となりそうなところですが、一般的にはこの交差点界隈は"東山三条(ひがしやまさんじょう)"と呼ばれます。
ですので、東山〇〇と聞けば、「鴨川の少し東側を走る東大路(東山)通り沿いにあるんだな」と思って頂ければかなり場所の目安が付けやすくなります。
それでは、京都観光の基礎となる"通りの名前"をマスターしたところで、いよいよ京都の主要観光地をチェックしていきましょう。
ご存知の通り大変多様かつ、数多くの観光地が存在するため、便宜的に京都を5つのエリアに分けました。
TABI CHANNEL 編集部どくじのエリア分けのため、もしかするとお手元の旅行雑誌やマップの分類とは異なるかも知れません。
そういった場合のために、上記に埋め込んであるGoogle マップに、ご紹介する全エリア及び観光地の位置をマッピングしておきましたので、それも参考に地理的な感覚を掴んでください。
それでは以下がご紹介する観光名所の一覧(目次)になります。
ユネスコ世界遺産にも登録された京都の観光スポット「下鴨神社(賀茂御祖神社)」
全国450の貴船神社の総本山である京都の観光スポット「貴船神社」
全国1万2000社の天満宮、天神社の総本山である京都の観光スポット「北野天満宮」
一年中鈴虫の音が聞こえる京都の観光スポット「鈴虫寺(華厳寺)」
撮影現場として未だ現役の映画村である京都の観光スポット「東映太秦映画村」
修学旅行でおなじみ、京都観光で外せない定番人気スポット「清水寺」
平安遷都1100年記念に建立された京都の観光スポット「平安神宮」
日本で2番目に大きい美術館である京都の観光スポット「京都市美術館」
浄土真宗本願寺派の総本山である京都の観光スポット「西本願寺」
平成24年にオープンしたばかりの京都の観光スポット「京都市立水族館」
物議を醸したが今は市民に親しまれている観光スポット「京都タワー」
様々な京都の文化財が展示されている京都の観光スポット「京都国立博物館」
2016年4月に完成したばかりの新しい京都の観光スポット「京都鉄道博物館」
まず最初は京都市北部のおすすめ観光地からご紹介していきます。
大阪と京都を繋ぐ私鉄、京阪電車の終点である出町柳駅を中心に、京都らしさや自然を堪能出来るスポットが満載です。
ちなみに出町柳駅は叡山電鉄の始発駅でもあり、貴船禰総本社貴船神社や鞍馬寺に行くにはこの叡山電車を使います。
また、貴船口や鞍馬といった観光名所へ行く道すがら、一条寺という駅近辺はラーメンの激戦区として有名です。
徒歩で十分回れる広さの範囲に、これでもかという数のラーメン店が集積します。
京都旅行と言えば、京野菜や懐石料理、おばんざいといった和食が有名ですが、たまには現地の学生に紛れてラーメン店巡りなんてのもいいかも。
また、出町柳駅からは京都大学、同志社大学も徒歩圏内です。
いずれの大学も京都の有名観光地に負けない様な長い歴史を誇り、就学旅行生も多く訪れる立派な観光名所です。
立地的にも御所や下鴨神社といった主要観光地から近いので、お時間に余裕がある方は是非見学に行ってみてください。
食堂では学生以外の方も食事を楽しむことが出来ますが、授業が控えている学生さんのためにもお昼時といった込みやすい時間帯は避けてくださいね。
金閣寺と並んで、京都寺社仏閣の中でも最も知名度の高い銀閣寺。
「銀閣寺」となっていますが、銀箔は貼られていません。
これは誰でも知っている常識でしょう。
さて、銀閣寺を創建した人は誰か覚えているでしょうか。
そうです、室町幕府8代将軍、足利義政です。
足利義政は全く政治に関心を示さず、ただひたすら文化に執着した将軍。
その総決算が銀閣寺なのです。
銀閣寺が建てられたのは1482年のこと。
銀閣寺ももともとは別荘でした。
ここで足利義政は茶道や華道に勤しんだのです。
銀閣寺は「東山文化」を生み出した文化センターといえるでしょう。
足利義政が亡くなった後に、遺言によって禅寺となりました。
金閣寺と銀閣寺、どちらが好みの観光スポットですか。
これは意見が分かれるでしょうね。
アクセス:京都市バス、銀閣寺前バス停下車 徒歩5分
名称:銀閣寺
住所:京都市左京区銀閣寺町2
営業時間:8:30~17:00
休業日:無休
公式ホームページ: http://www.shokoku-ji.jp/
次は江戸幕府を終わらせた観光スポットに行ってみましょう
教科書で必ず載っている大政奉還をした場所が二条城です。
二条城の歴史は他の寺社仏閣と比較すると歴史は新しく、建てられたのは1603年のこと。
もともとは将軍の上洛や京都の警護のための宿泊所として利用されました。
言い換えるなら、徳川幕府直営の京都にあるホテルですね。
現在の規模になったのは3代将軍、徳川家光に時です。
ところで、大政奉還の意味をご存知でしょうか。
大政奉還は簡単に書くと「政権を朝廷にお返しすること」。
つまり、大政奉還をもって事実上、徳川幕府が終了したことになります。
ここから一気に時代は明治へと向かうことになります。
アクセス:地下鉄、二条城前下車
名称:二条城
住所:京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
営業時間:8:45~17:00
休業日:年末年始、火曜日(7月、8月、12月、1月)
公式ホームページ: http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/
京都の観光スポットの中には行きにくい観光スポットがいくつかあります。
京都御所もその中の一つです。
京都御所は宮内庁が管理しており、いつでも行けるスポットではありません。
事前に京都御所からのホームページで予約する必要があります。
観光の際には十分にご注意ください。
「面倒だな」と思われる方もいるかもしれませんが、それでも見る価値はあります。
京都御所は言わずとしれた天皇陛下が住んでいらした場所。
よく大河ドラマでも出てくる場所です。
敷地はとても広く、東西250メートル、南北450メートルになります。
早朝ですとランニングをしている市民に出くわすでしょう。
現在の建物は江戸時代、1855年に再建されたものです。
一部の場所では平安調にされています。
「ここで実際に帝が住んでいた」と思うと感慨深くなるはず。
タイミングが合えば、ぜひ訪れてみたいスポットです。
アクセス:地下鉄、今出川駅下車 徒歩5分
住所:京都市上京区京都御苑内
行き方:ホームページから予約が必要です
公式ホームページ: http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/kyoto.html
京都の趣があり、なおかつ小さい子供からお年寄りにも愛されている場所といえば鴨川です。
散歩する人、サイクリングする人、読書する人、カップルでデートする人など、たくさんの人が想い想いの時間を過ごします。
京都の四条大橋から鴨川デルタの間は約3kmほどであり、この間をお散歩するのが気持ち良いです。
両脇に京都らしい町並みを感じながら風景に見飽きることなく歩くことができます。
鴨川デルタに行くと、そこは東の高野川と西の賀茂川の分岐点です。
京都といえばアニメ制作会社である京都アニメーションが有名ですが、よく京都アニメーションの作品で利用されることが多いです。
中でも「けいおん!」は知っている方もいるのではないでしょうか。
本記事とは別に けいおんの聖地巡礼記事 もあるので、そちらも興味ある方は見てください!
鴨川はアニメ好きにはたまらない聖地でもあるのです。
名称 : 鴨川(デルタ)
住所 : 京都府京都市上京区今出川通
営業時間 : 散策自由
料金 : 無料
下鴨神社から河合神社にいたる境内の森です。
どこを見渡しても綺麗な緑に包まれているので、マイナスイオンたっぷりかつ神々しい雰囲気を持ち合わせています。
神々しい雰囲気を持っているのにはちゃんとわけがあり、なんと縄文時代から生き続ける木々に囲まれているからなのです。
ケヤキ・エノキ・ムクノキを中心にたくさんの木々が自生しています。
一般的にみてもすごいのは明白ですが、森林生態学や環境学の観点からも非常に重要視されており、世界遺産にも登録されています。
糺ノ森に足を運べば心が洗われますよ。
リフレッシュしたい気分のときにいくのもおすすめします。
名称 : 糺ノ森
住所 : 京都市左京区下鴨泉川町59
アクセス :【JR乗り換え京阪 出町柳駅】 京都駅からの乗り継ぎ→JR奈良線:京都駅 ~ 東福寺駅→乗り換え(京阪:出町柳駅行き)→京阪東福寺駅 ~ 出町柳駅→徒歩12分:下鴨神社
電話番号 : 075-781-0010
営業時間 : 時期によって変動はあるものの、5:30 ~ 17:00までは開いています。詳細は公式HPをご覧ください。
料金 : 無料
公式URL : http://tadasunomori.or.jp/
糺の森の北側には、ユネスコ世界遺産に登録されている神社が存在します。
下鴨神社(賀茂御祖神社)といい、賀茂建角身命と玉依媛命を祭神とした神社です。
京都でも特に多くの建造物が重要文化財として登録されている神社で、国宝級の文化財として登録されているのは東西の本殿だけですが、その他の建造物はほぼ全てが国の重要文化財として登録されています。
様々な祭事や婚礼なども行っており、特に葵祭というのが有名で平安時代には国で代表的な祭事の1つであったとされています。
それらの祭事のために訪れてみるのもまた良いかと思います。
皇室とのつながりが非常に深い神社で、奈良時代から朝廷の崇敬を受けていました。
平安遷都のために桓武天皇が行幸されて以来そのつながりが更に深くなったようです。
名称 : 下鴨神社(賀茂御祖神社)
住所 : 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
アクセス : 京都駅よりバスで25分
電話番号 : 075-781-0010
定休日 : なし
営業時間 : 6:30~17:00
公式URL : http://www.shimogamo-jinja.or.jp/index.html
京都市の左京区には全国450社の総本山である貴船神社があります。
水を司る神様である高龗神を祭神としており、水に関する建造物が非常に多いことでも知られています。
いつ創建されたかを明記するものはなう、1300年前にはすでに存在していたという社伝があるので、それ以前であるということは確かとされています。
えんむすび、運気隆昌、諸願成就にご利益があるとされており、嵯峨天皇が降雨の祈願をされたのは非常に有名です。
多くの文芸作品にも登場しており、和泉式部や新古今和歌集の俳句の中にも登場しております。
また、昨今えんむすびの神社としても非常に有名になっており、恋愛成就を願う女性が頻繁に訪れます。
貴船神社では、期間限定でライトアップのイベントを行っており、境内が非常におしゃれに様変わりするのでおすすめですよ!
名称 : 貴船神社
住所 : 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
アクセス : 京都観光バス33番「貴船」
電話番号 : 075-741-2016
公式URL : http://kifunejinja.jp/index.html
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