小学生の頃のあの楽しい夏休みを大人になってから再現してみた


夏休みが、ない

皆さん、子供の頃の夏休み、いかがお過ごしでしたでしょうか? セミ取り、市民プール、花火大会、夏祭りなどなど。楽しかった思い出がたくさんあることでしょう。大人になった今、私は夏がめちゃくちゃ嫌いになってしまいました。



そう、理由は単純。夏休みがないからです。でも、夏休みまっただ中の学生さんの中には「社会人であってもお盆休みがあるのでは?」と不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。しかしお盆休みなど休みと呼ぶに値しないほど短いのです。



ということで、社会人となった今、夏休みなどはございません。土日を使って、あの頃の楽しかった夏休みを夫婦で再現してみました。


ということで、今回のテーマは、こちら!



妻と夫の紹介

妻…… 夏休みがない社畜。夏休みの宿題で好きだったのは紙ねんど。


夫…… 夏休みがない社畜。夏休みの宿題で好きだったのは水彩画。



なぜ夏休みがないのか

■妻……夫婦カルタ~漫画家バージョン~に登場した妻。遅筆なので夏休みがない。



■夫……夫婦カルタ~プログラマーバージョン~に登場した夫。プログラマーなので夏休みがない。


ちなみにこのツイートに登場するプログラマーです。


ご挨拶

妻「ということで、改めましてこんにちは」

妻「今回は、大人だって夏休みを楽しみたいということで、(土日を使って)あの頃の夏休みを再現してみたいと思います」

夫「よろしくお願いいたします」

妻「子どもの頃の夏休みはそりゃー楽しかったです」

夫「こちらのお写真は?」

妻「私と弟二人が田舎の小学校の校庭で遊んでいるところです。お父ちゃんが撮影しました」

夫「ノスタルジック」

夫「もう二度と戻ってはこない子どもの頃の夏ですね」

妻「そうですね」

妻「でもね。私はね、"大人になるっていうのは、失うことじゃないんだ"って。そう信じてるんです」

夫「前向きな発言ですね」

夫「アレでもこの間相反すること言ってませんでしたっけ」

こないだの夫婦のLINE

妻「それはご内密に」


まずはスケジュールから

妻「で、夏休みと言えば!!」

夫「最初にやるのはアレですね」

妻「そう、夏休みのスケジュール作成!!」


妻「これでどうでしょう」

夫「大人の夏休みすぎると思います」


妻「じゃあこれ」

夫「それでもツイッターが多すぎる」


妻「じゃあこれ」

夫「月曜の3限~6限なんなのこれ。お前の全てを否定する時間なの?」


妻「じゃあこれ」

夫「ここにきてやっと"宿題"の文字が……。うん、これならいいでしょう」

妻「ありがとうございます!」


ラジオ体操

妻「それから夏休みと言えば! 早朝のラジオ体操でしょう」

妻「こんなハンコもらいましたね」

夫「すごく懐かしいです」

夫「朝、早起きするのすごく大変だったけど、涼しいうちにラジオ体操して頭をスッキリさせてから家で朝ごはんを食べるのが好きでした」

妻「新しーいー朝がきたー♪」

夫「希望のー♪あーさーだー♪」

妻「社畜の私たちに希望などないのでこうなりますね」



夫「やめましょう」

妻「ごめんなさい」

妻「こういうのどうですか」

夫「私のような同人作家にはナイフのような鋭さを持った言葉なんですがそれは」

(※詳細⇒「結婚したらオタクは同人誌を捨てるのか」)

妻「こういうのも素敵ですね」

夫「キッツイと思います」

妻「これとか汎用性高くないですか」

夫「あ、これは使ってみたいです。特に上司からの書類とかにポンと押してみたいですね」

妻「進化系はこれ」

夫「これはマジで首がとぶやつですね」


夢中になって作ってしまった

妻「夢中になってたくさん作ってしまいました」

夫「これラジオ体操で押してもらったら結構キッツイですけど」

妻「すみません」


水彩画

妻「次の夏休みの宿題はこちらです」

夫「水彩画ですか。本格的ですね」

夫「普通に画用紙に描くんですか?」

妻「それじゃつまらないからお絵かきしりとりをしましょう」

夫「了解です」

妻「では私から」

夫「オッケー。これはすぐわかった。ぷよぷよですね?」

妻「当たりです」

夫「描きました。わかりますか?」

妻「ブラックラグーンに出てくるシスター・ヨランダですね、わかります」

夫「ヨランダの次がわかんないです」

妻「ラムちゃんのダーリンです。ヨラン"ダ"だから」

夫「ダーリ"ン"だともうしりとり終了なわけですが」

妻「じゃあ"ダーリンうちも好きだっちゃ"でお願いいたします」

夫「そういうのアリですか?」

妻「ダーリンの次は……目暮警部にしか見えない。"ちゃ"から始まるんですよね?」

妻「あっ茶風林ですか(目暮警部の声優さん)」

夫「当たりです」

妻「"ん"で終わってますが」

夫「じゃあ目暮警部でお願いします」

妻「そういうのアリですか?」

夫「目暮警部⇒ブルマですね」

妻「正解です。ブルマの次は……マリモ?」

夫「当たりです」

妻「ギャグマンガ日和のドガさんにしか見えないからドガさんで」

夫「そんな……」

妻「次どうぞ」

夫「……ガ……ガ……ガンツ?」

妻「正解です」

夫(黒真珠にしか見えない)

夫「描けました」

妻「(刺身の)ツマ?」

夫「正解です」

夫「ツマの次は……マモー?」

妻「当たりです」

妻「最後は……もみの木?」

夫「正解!」


アナログはCtrl+zが使えないじゃない

妻「描いてて思ったんですけど、やっぱり私アナログの才能ないですわデジタル派ですわ」

夫「まぁCtrl+z使えないのはしんどいですよね」

妻「やっぱりコレですよ。クリップスタジオで……水彩画ブラシを無料でダウンロードしてと……」

夫「手慣れてる」

妻「はいっ!! ほら、アナログで私がこれを描くと何時間もかかりますけど、クリップスタジオなら5分ですよこれ。セルシスまじで愛してる」

夫「レイヤーの枚数は?」

妻「4枚ですね。線画レイヤー、水彩レイヤー、背景レイヤー。そしてレイヤーモードが覆い焼きになっているレイヤーで明るめの水色を中央に足して仕上げ完了です。セルシスまじで愛してる」

夫「レイヤーも少ないし手軽でいいですね」


ログハウス作成にチャレンジ

妻「そしてお待ちかね!」

夫「貯金箱型のログハウスですね!」

妻「早速猫に盛大に邪魔されてますが」

夫「まぁ棒とか見たらじゃれますよね……」

妻「これ……私みたいに不器用な人間には向いてませんね……今二人がかりだからなんとかなってるけど……」

夫「俺わりと得意だから任せてください」





妻「なんとかなるもんですね」

夫「8割俺がやりましたけどね」

妻「こういうの苦手なんすよ。すんません」

夫「すっごく楽しかったです。中がね、空洞になってるんですよ」

妻「なんか入れるんですか」

夫「これ貯金箱なんです」

妻「なるほど」

妻「こうやって小さいフィギュア置いて傍に猫がいれば進撃の巨猫ごっこもできますね」

夫「発想がすごい。さすが進撃クラスタ」

妻「そなたも進撃クラスタですよ」

夫「えっ、ちがっ……」

妻「動かぬ証拠がここに」

夫「進撃グッズだって知らなかったんです」


ちなみに……

妻「ちなみに進撃の巨猫ごっこはすこぶる楽しいですよ」

夫「どんな遊びでしょう」




夫「たまらない」

妻「そうでしょうとも」


色のついた粘土

妻「そしてお次はこちら!!」

夫「これは……?」

妻「おゆまるという色のついた粘土です」

夫「すごいの買ってきましたね」


使い方

妻「使い方は簡単。お湯につけて、水をタオルでふき取る。で、その後は自由自在に変形できます」

妻「皆の衆、ここにおゆまるがあるじゃろ?」

妻「これをな、こうして……」

妻「こうじゃ」

夫「すごい。花びらになった」

妻「できましたー!!」

夫「え、俺もやりたいです」


色々遊んでみる

妻「こんな風に、透明のおゆまると、ピンクのおゆまるを使ってキャンディを作ることもできる」

夫「途中餃子みたいになってますね」

妻「でもキャンディの形が気に食わなかったので、ぐしゃぐしゃにしてハートにしてみる」

夫「あ、でもこれはこれでキレイ」


夫も挑戦

妻「じゃあ次、どうぞ」

夫「よっしゃ」

妻「なんかもうこの時点でテーマが何なのか予想がつく」

夫「勘づいていらっしゃる」

夫「できました」

妻「こちらは……?」

夫「俺の推し松のスーパーボールですっ!!」

妻「絶対そうだと思いました」

妻「あれ、でもなんかさわり心地良いですね」

夫「自慢の一品ですから!」

妻「じゃあ私も作ってみますね」

妻「できました」

夫「なんですかそれは」

妻「ほむらちゃんのソウルジェム」

夫「すごく濁ってる」


夏と言えば花火大会!!

妻「そしてやっぱり、夏休みと言えば花火でしょう」

夫「ですよね」

妻「足立の花火大会に行こうと思います」

夫「行ってよかったランキング関東第一位の花火大会ですね、さすがお目が高い」

妻「着ました。友人と一緒に行ってきます」

夫「行ってらっしゃい」

※ちなみに夫がおはしょりをしまうもんだと思いこんでいたので撮影の時におはしょりを帯にしまうという大惨事が起こりました


花火大会終了

妻「ただいま戻りました。慣れない下駄履いて足クッソ痛いですけどすこぶる楽しかったです」

夫「花火の写真は?」

妻「ほぼないです」

妻「浴衣着てガチ機材一式持っていくのイヤだったので」

妻「しょぼくれたカメラで撮影したらご覧の有様です」

夫「……あー……」

妻「大丈夫、みなまで言わなくてもわかってる」

妻「私も脳内ニコニコ動画で自分でこういうコメントつけてたから」

夫「高度に発達した自虐精神」


本当はオリジナルマグカップを作りたかったけれども

妻「あと、マグカップに絵を直に描いてオリジナルマグカップってのを作りたかったんですが、ネットでざっと探しても見当たらなかったので、オリジナルロンTを作りたいと思います」

夫「マグカップ懐かしいです。今はもうそういうキット、売ってないんですかね」

妻「結構探したんですけどなかったですね、残念」

妻「この白地に絵を描いてオリジナルなものを作ります」

夫「本当に真っ白ですね。逆にここまで自由だと困るな」

妻「まずは入れる文字から考えましょう」

夫「文字……座右の銘みたいなのがいいですね」

妻「じゃあコレでお願いします」

夫「リアルだからダメ」

妻「じゃあコレ」

夫「お金以外で何かないですか」

妻「こういうのはどうでしょう」

夫「グロ系に走らないで」

妻「これはどうでしょう」

夫「この記事のテーマは"社畜でも夏休みを楽しく遊べる"なんだから、テーマから逸れることはやめましょう」

妻「じゃあ"えっ、会社? 行けたら行くー"にします」

夫「了解です」


テーマが決まったので絵と文字を書く

妻「テーマが決まったので絵と文字を書きます。使用ソフトは同じくクリップスタジオです」

夫「絵のテーマはのんびりバスタイムですか。いいですね」

妻「で、透過処理してPngで出力」

夫「え、クリップスタジオだと透過処理できるんですか。コミックスタジオだと透過処理できなかったのに」

妻「便利な時代になったもんです」



妻「できあがりましたー!!」

夫「シワッシワなんですがそれは」

妻「これ着て会社に行ったからです」

夫「すごい行動力」

妻「ちなみに誰にもバレなかったです。パーカーはおってたからかな」

夫「行けたら行くーって普通は"行かない"って意味に捉えられがちですけどでも会社行ったんですね」

妻「頑張って行きました」


夏休み終了!!

妻「ということで、夏休みのない社畜が子どものころの夏休みを再現してみました」

夫「すっごく楽しかったです」

妻「久しぶりに仕事から離れてみてわかりましたが、やっぱり、いっぱい休んでいっぱい遊んでいっぱい楽しいことをするってのは大切ですね」

妻「去年スペイン人の友達から言われたことを思い出しました」



夫「正論すぎて俺の心のダンプカーが横転しました」

妻「目が覚める一言ですよね」


夏休みのない我らが同胞の皆さんへ

妻「夏休みのない我らが同胞の皆さんへは、私からこの言葉をお送りします」



夫「ああああああコレ絶対においしいやつですね」

妻「たまには、ね。こういうのもいいでしょう」

妻「もちろん大人だから尻拭いは自分でしないといけないですけど。でも、たまにはこういうのもいいもんですよ」


夏休み中の皆さんへ

妻「そして夏休みがあるうらやましい限りの学生の皆さんには、この言葉を送ります」

夫「すごくわかります」

妻「学生の頃に比べたらそらもちろん自由になる金額が上がりますからね」

妻「個人的な所感ですけど、社会人になると自分の欲しいものへ手が届くスピードが徒歩から軽トラくらいになるので気をつけてないと本当に制御不能になりますね」

夫「俺も同人誌に20万使った身なのですごくよくわかります」

妻「ただし。学生さんは社会人より自由になる金額は確かに低いかもしれないですけど、何より、自由になる時間は社会人よりかは絶対に多いかなと思います。すごくいいことですよ」



夫「確かに……2カ月も夏休みがあるなんて信じられない……」

妻「お金の制限はもちろんありますけど、たっぷりある時間を使って、自分がしたいことを思い切り楽しむってのも、素敵な夏休みの過ごし方だと思います」

夫「ですね」


終わりっ!!

夫「以上!!」

妻「社畜の夏休みの様子をお送りしましたー!!」

夫&妻「「それでは皆さん、素敵な夏を!!」」


<作者プロフィール>
うだま
猫漫画家。猫ブログ「ツンギレ猫の日常」は毎朝7時30分に更新。
猫ツイッター(@udama1212)で猫画像を毎日投下し続けている。



おまけ 収録後の会話

※編集部注……ちなみに「ルパンVS複製人間」を見た際あの伝説の漫画家が声優として出演していたので旦那さんが大興奮していました。詳しくは「夫婦のLINE」134回目をご参照ください。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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