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SONOTA

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『O型の血液が足りません、ピンチです!』という献血募集は、ただ大げさに言ってるだけではない!献血の使用期限を知るとビビります。

世の中 医療

Blood Donation

街中を歩いていると聞こえてくることが多い、「O型の血液が足りません、ピンチです!」という献血募集。

これ、献血ルームの近くでは毎日のように「A型とO型が足りません!至急、協力をお願いします!」といったようなアピールをしているため、『そんな毎日毎日、ピンチなわけないだろ…』なんて大げさに捉えている方も少なくないはずですよね。

実際、私も献血ルームで働いている友人と知り合うまでは、そんな風に思っていたものです。

大げさでも何でもなく献血はピンチ:

しかし、献血の実情を伺った今では、献血ルーム近くで『ピンチです!』と連呼している方が嘘ではないということがわかりました。…というのも献血の使用期限は採血をしてからわずか3日間と極端に短く設定されているため、常に不足しがちな状態になってしまうようなんです。

論より証拠、東京都赤十字血液センターより引用させてもらいます。

Q.毎日血液が足りないとPRしていますが本当ですか?

A.本当です。血液(血液製剤)は有効期限が定められており、有効期限が短い血小板製剤は採血後4日間ですが、検査時間を除くと使用可能な時間は3日間程です。赤血球製剤の有効期限は21日間です。

保管量の目安は3日間で使用されてしまう量としており、不足する分は、日々献血によって確保しています。

3日で使えなくなるから常に確保するしかない:

こんな感じで血小板製剤に限り…の話ではありますが、血液を手に入れてもわずか3日で使えなくなってしまうために、日本赤十字社としては日々、街頭で献血を呼びかける必要性がある…というわけ。

言うなれば常に自転車操業みたいなもんなので、そりゃ必至にもなりますね*1

その他、友人から聞いた話:

余談です。献血センターで働いている友人から聞いて、面白いなと思った話をいくつか箇条書きにしておきます。

  • O型の血液が常に足りないといわれているのは、交通事故などで血液検査をしているほど余裕がないような患者さんが来た時に使うことが多いため…だそうです。とにかく万能だから他より需要が多いようですね。
  • B型の血液が常に足りているのは、B型の方は雨でも雪でも天候に関われずに献血に来てくれるからだそうです。性格的に献血好きが多いんでしょうかね?
  • 冬は病気になる方が多いため、夏などと比べると血液が必要とされることが多いそうです。確かに脳梗塞とか心筋梗塞とかは冬のほうが発生しやすいと言う話は聞いたことがあるので、そういうことが関係しているのだと思われます。
  • 同様に冬は寒い&日が暮れるのが早いなどの理由で、献血に来てくれる方が若干減るそうです。その「若干」が全体的に見ると大きな影響になるようです。

言われてみれば納得…というものが多いのではないでしょうか。

さぁ献血に行こう:

#9541 mobile blood donor clinic

ここまで献血センターの人はなぜあそこまで必至なのか…ということを解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

前述のように冬は血液が不足しがちな時期なので、『そういえば最近、献血に行ってないなー』と思った方は是非、この機会に献血に行ってみてくださいね。東京都内の献血センターの一覧は下記リンク先よりどうぞ。

以上、『O型の血液が足りません、ピンチです!』という献血募集は、ただ大げさに言ってるだけではない!献血の使用期限を知るとビビります…という話題でした。最後に社会貢献の意味も込めて、当サイト『SONOTA』のサイドバーにもしばらく献血センターのバナーを設置させていただきますね。

参考リンク:

日本赤十字社の活動をもっと支援したい…という方は下記記事も参考に。クレジットカード払いで寄付をする方法をまとめています。

cards.hateblo.jp

*1:むしろ街頭で血液の使用期限は3日間しかないので、日々、血液が足りません…ピンチです!と言ってくれたほうが、伝わりやすいような気もしますね。それを知らせずに毎日毎日、ピンチだと言ってると、人は徐々に信用しなくなっていってしまうものなのですから。