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 麻生太郎財務相は6日の衆院予算委員会で、自民党内で教育無償化の財源を確保するために検討されている「教育国債」について、「名を変えた赤字国債という意見は前々からある。極めて慎重にやらないといけない」と述べ、否定的な考えを示した。

 麻生氏は「借金を子どもの世代に送ることと同じにならないか。教育国債の実質は親の世代が租税負担や教育費の捻出を逃げるため、子どもに借金を回すということ」と述べた。日本維新の会の伊東信久氏の質問に答えた。

 自民党は教育無償化に向けた具体策を検討するため、近く党内にプロジェクトチームを設置し、必要な財源には使い道を無償化に限る「教育国債」を創設するなどの議論を始める。