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【競馬・ボート・競輪】

[ボート]菊地、会心のV差し GI・浜名湖賞

2017年2月6日 紙面から

優勝カップを手に笑顔を見せる菊地孝平=浜名湖ボートで

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 浜名湖ボートの開設63周年記念「GI浜名湖賞」は開催最終日の5日、12Rで優勝戦が行われ、菊地孝平(38)=静岡=が会心の2コース差しで勝ち、優勝した。優勝賞金900万円を獲得するとともに、来年3月に浜名湖で開催されるSGクラシックの出場切符を早々とつかんだ。GI優勝は10回目で、通算優勝はちょうど50回になった。

 ◇ ◇ 

 完璧な差しだった。1周1マーク、菊地が「満点と言える」ターンで、逃げを狙った同じ静岡支部で同期の坪井の懐をシャープに切り込みバックで一気に抜け出した。コンマ05秒のトップSを踏み込んで坪井に重圧を与えたことも勝因になった。

 「強敵であり、身近で尊敬する相手に、差し切れたのは自信になる」と振り返ったレース。「出足、乗り心地はものすごく良かった」と舟足の仕上がりも上々だった。

 浜名湖賞は2008年の第55回大会以来、2回目の制覇。通算GI優勝は一つの区切りとなる10回目となったが、それ以上に喜んだのは地元勢の1人としての優勝だった。近年では、10年の徳増秀樹、14年の深谷知博以外、遠征勢に優勝を奪われており、ハイレベルな静岡勢の意地を見せた勝利。「浜名湖の優勝も久しぶりですよね」と、14年のSGグラチャン以来のホームプールでの勝ち上がりに笑顔を見せた。

 今回の優勝で、地元開催される来年のSGクラシックの出場切符を手に入れた。「早々とつかんだことはうれしい。余裕を持って戦っていける」と前を見た。夏男のイメージが強い中、寒い季節の優勝も今後の躍進を予感させる。 (横山佳彦)

◆菊地、母校にエール

 菊地の母校、岩手県立不来方(こずかた)高は今春の選抜高校野球に「21世紀枠」での出場が決まったばかり。在校時は野球部所属で「気持ちを強く持って頑張ってほしい」と後輩にエールを送った。同時に歴史の浅い公立高で、自身はもちろんながら、甲子園遠征費用捻出のために多くの人からの寄付も呼び掛けた。

 

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