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【大相撲】

稀勢の里、大相撲トーナメント初V 横綱最高デビュー

2017年2月6日 紙面から

横綱土俵入りをする稀勢の里=両国国技館で(佐々木彰尚撮影)

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 第41回日本大相撲トーナメントが5日、東京・両国国技館で開かれ、新横綱の稀勢の里(30)=田子ノ浦=が、決勝戦で貴ノ岩を突き落としでくだし、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)へ弾みのつく今大会初優勝を飾り、優勝賞金250万円などを獲得した。

 稀勢の里が横綱の責任をきっちりと果たし、初場所から「連覇」を飾った。

 初場所の途中休場から復帰した鶴竜、そして白鵬の2横綱(日馬富士は休場)が初戦となる2回戦で姿を消した。

 国技館で雲竜型の土俵入りを初披露した新横綱が、いきなり責任を負わされる形となったが孤軍奮闘が始まる。初戦の2回戦から土俵に上がると宝富士、勢、臥牙丸を万全の寄りで退ける。準決勝の玉鷲戦では、立ち合いで相手の動きを見ながら押し出す余裕ある動きを披露した。

 決勝は貴ノ岩に攻め込まれヒヤリとしたが「番数取りましたし、体が切れてきたというか」と調子を上げてきた新横綱は、得意とする左からの突き落としで沈めた。

 本場所ではなくとも決して手を緩めないのが稀勢の里。昨年10月の全日本力士選士権でも優勝したが「(そこで)いい状態をつかんで、それで九州場所、初場所がよかった」と、初優勝から横綱昇進へのきっかけになった。

 「まあ、こういうのを大事にと思ってる。自信になりますよね。(春場所へ向け)しっかり稽古をして、焦らずやっていきたい。非常にいい状態で疲れもほとんどないですからね。いつもと変わらない状態」と本場所での連覇へ意欲があふれていた。 (岸本隆)

 ▽準々決勝

玉  鷲 おしだし  松鳳山

稀勢の里 よりきり  臥牙丸

貴ノ岩 よりきり  照ノ富士

栃煌山 おしだし   輝  

 ▽準決勝

稀勢の里 おしだし  玉  鷲

貴ノ岩 よりきり  栃煌山

 ▽決勝

稀勢の里 つきおとし 貴ノ岩

(稀勢の里は初優勝)

 

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