「体調が悪いけど、忙しくて病院に行くことができない」「長いこと健康診断を受けてないから不安」「自分のかかりやすい病気を知りたい」って人、多いですよね。
どんな病気でも、早期発見、早期治療が大切!ってことは誰もが頭ではわかっていても、なかなか健康診断を受けに行くことってできないですよね。特に、子育てで忙しい主婦や、自営業で休めない人にとっては、半日以上かかる健康診断や人間ドックなんて、そう簡単に受けれるもんではありません。
そこで今日は、自宅で簡単に生活習慣病やガン、遺伝子などを検査できる「郵送検査キット」を紹介したいと思います。値段も病院で検査するより安く誰でも簡単にできるものばかりですので、健康に不安のある方や自分の体質を知りたい人は一度検査してみてはどうでしょうか?
郵送検査とは?
自宅で検査キットを使い、自分で血液や口腔粘膜、尿や便などの検体を採取し、郵送で検査機関に送ります。それだけで、ガンをはじめ、肝炎などの病気や、メタボや糖尿病の生活習慣病、太りやすい、ハゲやすいなどの遺伝子検査も行うことができます。今まで病院で何時間もかけて検査していたものが、今は自宅で気軽にできるようになるのです。
そのため、病院に行かなくても検査できるため、仕事や子育てで忙しい人、病院が遠くて行けない人なども、健康状態に不安があればすぐに検査できますし、性病やエイズ検査なども他人に見られることなく匿名で検査ができるんです。
- 忙しくて病院に行く時間がない
- 病院が苦手
- 安価で検査を受けたい
- 検査することを誰にも知られたくない
検査の流れ
まず、検査したい病気や調べたい遺伝子に合わせて、検査キットを購入します。
注文したら、1~2日後には検査キットが郵送されてきます。その際、検査項目や検査をすること自体を知られたくない方は、コンビニや運送会社の窓口での受け取りも可能です。
自宅で、血液や尿などを採取します。血液は指先からほんの数滴の血液を採るだけで、病院と変わらない検査が可能です。
検査機関に返送し、検査結果を待ちます。
返送後、検査項目によっては2~3日後には結果が郵送されてきます。(検査項目により時間がかかる場合あり)
郵送検査の精度
自宅で簡単にできてしまうため、検査結果の精度に信頼性があるのか不安になる人もいると思います。
しかし郵送検査の精度は、病院での検査精度と全く同じです。郵送検査の検体は「登録衛生検査所」で検査を行っています。この「登録衛生検査所」は施設基準や検査体制などが法律で定められています。さらに定期的な立ち入り検査で厳しく管理されています。
一般的な病院で採取された検体もこの「登録衛生検査所」で検査されています。そのため輸送検査で自宅で検体を採取しようが、病院で採取しようが検査する場所は同じなので基本的には結果に違いがでることはありません。
そんな便利な郵送検査ですが、メリット・デメリットはないのでしょうか? 以下にまとめてみました。
郵送検査のメリット
- 病院に行かなくても自分の好きな時間にできて簡単
- 誰にも知られることなくできる(匿名も可)
- 検査結果がでるのが病院検査に比べ速い
- 安価
郵送検査のデメリット
- 検体の採取を自分でやらなければならない
- 採取方法を適切に行わなければ、正確な結果がでない
- 問診がない
採血など検体採取が難しそうに思えますが、今の検査キットは説明書通りにすれば誰でも簡単に行えます。さらに厚生労働省が安全面、衛生面も許可したものが使われています。また失敗した場合でも再度配送してくれる販売所もありますので、初めての方でも安心して使えると思います。
自宅でできる郵送検査キット
ガン検査
生涯でなにかしらのガンになるリスクは男性で約60%、女性で約50%と言われています(がんの統計2014)。さらに遺伝的にガンになりやすい方もいらっしゃるので、親族にガンになった方がいる人、親族で特定のガンが多く発生しているなどあれば検査をお勧めします。
胃がん(ピロリ菌検査)
- 検体物:尿
- 検査内容:ヘリコバクター、ピロリ菌
- おすすめ:胃痛、胃もたれ、口臭のある方
胃がん(ペプシノゲン)
- 検体物:血液
- 検査内容:ペプシノゲン濃度検査
- おすすめ:塩分の取りすぎ、ストレスの多い方
肺がん
- 検体物:痰(たん)
- 検査内容:喀痰細胞診
- おすすめ:喫煙者、咳や痰が多い人
大腸がん
- 検体物:便
- 検査内容:便潜血反応
- おすすめ:肉食、太っている人、親族に大腸がんの方がいる
前立腺がん
- 検体物:血液
- 検査内容:PSA(前立腺特異抗原)測定
- おすすめ:50~70代男性、不規則な生活の方
子宮頸がん
- 検体物:膣ぬぐい液
- 検査内容:膣細胞診
- おすすめ:性体験をしたことのある女性
乳がん
- 検体物:なし
- 検査内容:触診(自己触診検査になります)
- おすすめ:女性
糖尿病検査
糖尿病とは、インスリンの作用が不足することにより、血液中のブドウ糖濃度が適正値を超えて上昇している状態です。食生活が欧米化することにより年々患者数が増えています。また「糖尿病になりやすい体質」は遺伝することもわかっているため、親族に糖尿病患者がいる場合は一度検査することをお勧めします。
- 検体物:血液
- 検査内容:脂質、肝機能、腎機能、尿酸値など12項目
- おすすめ:親族に糖尿病患者がいる、アルコール、甘いものの摂取が多い方
肥満・メタボ・生活習慣病検査
生活習慣病とは、食生活や運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣によって 引き起こされる病気の総称です。日本人の約半分は生活習慣病になっていると言われています。見た目はやせていても内臓に多くの脂肪がついている場合もあります。
- 検体物:血液
- 検査内容:尿酸、血中コレステロールなど
- おすすめ:運動不足の人、疲れやすい人、喫煙、飲酒がある人
肝炎検査
沈黙の臓器と言われ症状が出た時には病気がかなり進行していることが多い肝臓の病気です。アルコールが原因だと思われがちですが、肝炎の原因の80%はウィルスです。肝炎を放っておくと肝硬変や肝臓がんに移行します。
- 検体物:血液
- 検査内容:HCV抗体
- おすすめ:倦怠感や嘔吐があるひと。昭和40年ごろまでに予防接種の経験がある方
骨粗鬆症検査
通常人間の体は、古い骨を吸収し新しい骨を作り出すようにできていますが、このバランスが崩れると、骨の骨量(骨に含まれるミネラル成分の量)が不足し、骨がスカスカな状態にあります。
- 検体物:尿
- 検査内容:尿中DPD
- おすすめ:腰痛、転倒が多い高齢者、閉経後の女性
歯周病検査
成人の多くがなっている歯周病。歯茎の炎症から始まり次第に骨を溶かしていきます。進行すると歯を失うだけでなく、ひどい口臭に悩むことになる病気です。
- 検体物:歯肉溝滲出液(歯茎をブラシでこする)
- 検査内容:歯肉溝滲出液(GCF)中に含まれる炎症マーカーと血液マーカー
- おすすめ:成人、口臭のあるかた
性感染症検査
性感染症は性的接触だけでなく、銭湯やプールでも感染することもあるので、基本的には誰にでも感染の可能性があります。また性感染症は、気づかないうちに他人に感染させるか危険性が高い病気なので、早い段階での検査をお勧めします。
- 検体物:血液、尿
- 検査内容:クラミジア、淋病、カンジダ、トリコモナス、梅毒、HIV、C型肝炎
- おすすめ:排尿に痛みやウミが出る方、オリモノの量や色、臭いがいつもと違う方
遺伝子検査
人は遺伝子によって、なりやすい病気、太りやすい食べ物、老化が進みやすいところなどが決まっています。遺伝子の塩基配列のわずかな違いを調べることにより、自分の体の遺伝的体質がわかります。それによって、効果的な食生活や運動を行うことで健康な体を手に入れられるのです。
病気遺伝子検査
3大疾病と言われるがん、心筋梗塞、脳梗塞を中心に自分のなりやすい病気を調べることができます。それを知ることで自分に合った健康管理をすることができます。近頃はAmazonや楽天でもはんばいされるようになりました。
- 検体物:唾液
- 検査内容:360項目を分析
- おすすめ:自分のなりやすい病気や体質を知りたい人
肥満遺伝子検査
肥満の原因の3割は遺伝的要因と言われています。自分の体質を知ることで効果的なダイエット方法や太りやすい食べ物を知ることができます。
- 検体物:口腔粘膜
- 検査内容:5種類の肥満遺伝子
- おすすめ:太りやすい人、ダイエットしたい人
才能遺伝子検査
親が知らない子供が生まれながら持っている才能を遺伝子から調べてくれます。集中力や記憶力などの学習能力、反射神経や持久力などの運動能力、注意力やストレス耐性などの感性を調べることができます。
- 検体物:口腔粘膜
- 検査内容:学習能力、運動能力、感性
- おすすめ:子供
頭髪遺伝子検査
薄毛になるリスクを調べる遺伝子検査です。自分がどれだけはげやすいかが簡単にわかります。家系的に剥げやすい方は若いうちに検査し、自分の体質に合った育毛剤で早めの対応をしておく必要があります。
- 検体物:口腔粘膜
- 検査内容:アンドロゲンレセプターの感受性
- おすすめ:家系的に薄毛になりやすい男性、女性
葉酸代謝遺伝子検査
妊活中や妊娠中の方が摂取することの多い葉酸ですが、葉酸の不足は胎児への影響だけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの循環器系の病気や、認知症の発症に関係があると言われています。自分の体が葉酸不足になりやすいかを調べることができます。
- 検体物:口腔粘膜
- 検査内容:ホモシステイン
- おすすめ:妊活、妊娠中の方、動脈硬化や高血圧の方
アルコール感受性遺伝子検査
東京都内だけでも急性アルコール中毒で救急搬送される方は毎年1万人を超えます。自分がアルコールを飲める・飲めないだけでなく、継続して飲み続けた場合のリスクや、なりやすい病気までわかります。
- 検体物:口腔粘膜
- 検査内容:ADH1B、ALDH2(お酒の強さと健康障害のリスク判定)
- おすすめ:お酒の弱い人、大学生や新入社員
肌質遺伝子検査
肌質や肌老化に関係する15種類の遺伝子バリエーションを検査することにより、自分の肌がしみやたるみが出やすい、肌が乾燥しやすいなどを知ることができ、自分に合ったスキンケアに力を入れることができます。
- 検体物:口腔粘膜
- 検査内容:15種類の肌に関係のある遺伝子
- おすすめ:女性
薬物検査
日本国内の乱用薬物による中毒死亡例は、年間5000人余りで、中毒患者数は、100万人にも及ぶと推測されています。
現代社会での重大な問題の一つである、中毒性薬物、習慣性薬物の乱用は、使用者の健康を害すると同時に、社会全体をもむしばんでいくことは、だれの目から見ても明らかであります。自身、友人、家族、職場における薬物分析は、安全な社会の構築に必ず役立つと考えられます。
- 検体物:尿
- 検査内容:法律に基づく規制薬物
まとめ
いかがでしたか? 自分は大丈夫だ!健康だ!と思っているほど案外病気になっているもんですよ。最近では父の日や母の日に、健康診断をプレゼントする親孝行も人気がありますよ。