こんにちは、最近WordPressばかり触っているNAEです。
2017年1月31日に新サイトを立ち上げました。
特化したコンテンツを扱うWordPressベースのミニサイトで、現時点で30記事ほど公開済です。
最近ようやくGoogleのインデックスへ登録され始め、少しずつ検索経由でアクセスされ始めました。(1日1〜2桁レベルですが…)
そこで今回は、WordPressで新サイトを立ち上げてからGoogleで検索されるまでの期間と施策について、ぼくの実体験を書いていきたいと思います。
ネットの孤島と名高いWordPressブログの現実といかに戦ったかの実録をどうぞご覧ください。
また最後に、ミニサイトを作る意外な効能についても触れたいと思います。
- WordPress製の新ミニサイトの概要
- WordPress製ミニサイトへ検索流入が発生するまでの期間
- WordPressの新ミニサイトをGoogleに認識してもらった方法
- WordPressでのミニサイト作りはスピード勝負
- WordPressでミニサイトを作るならサーバー選びで悩むヒマはない
- ミニサイト作りの意外な効能
- まとめ:ミニサイト作りはスピード感を養うのに最適
WordPress製の新ミニサイトの概要
まず前提として、新ミニサイトの概要をご紹介します。
サイトは非公開としたいため、SNSでの告知は拡散は全く行っておりません。
コンテンツのテーマと構成
コンテンツのテーマはざっくりいうと「仕事の話」です。
カテゴリーの数は6つ、サブカテゴリーを含めると15くらいに細分化されます。サブカテゴリー別の記事数は4〜5くらい、計75〜80記事を予定しており、うち30記事を公開済です。1記事あたりの文字数は1500〜1800文字程度。
ミニサイトなので、ブログのように継続的な更新をする予定はありません。(リライト除く)
そのため実際にサイトを触り始める前に、全体のコンテンツ構成を固めました。
- 記事タイトル(ネタ)
- 誰に何を伝えるか
- 狙うキーワード
- 記事間のリンク
- その他もろもろ
といったところを、Googleスプレッドシートで作りこみました。ミニサイトは完成図が見えやすくゴールが明確なので作るのが気楽ですね。
使ったWordPressのテーマ
使ったWordPressのテーマはSimplicityです。
当初は表示速度の観点からLuxeritasを使おうと試みました。
しかしmod_pagespeed(後述)を導入したら速度差が体感できなかったため、よりカスタマイズが簡単なSimplicityへ切り替えました。
その他おすすめの無料WordPressテーマはこちらの記事でも紹介しています。
本当はAFFINGER4あたりの有料のものも気になったんですが、作ろうとしているのは基本放置のミニサイトです。
あまりコストをかけずにコンテンツ重視でいきたいので、無料テーマでもいいかなと。SEO的にも大差ないですし。
使ったサーバー
エックスサーバーのX10プランを契約しました。
以前WordPressを試した時に使い心地がよかった点と、後述する理由から即決でした。
WordPress製ミニサイトへ検索流入が発生するまでの期間
そんなこんなで、25記事分くらいのコンテンツ書き上がった状態でサイトを公開したのは2017年1月31日でした。
その後、あの手この手でGoogleへ新サイトの存在をアッピールし続けたのですが・・・
結果、初めてGoogleからの検索流入があったのは4日後の2017年2月3日からでした。※画像はイメージです
WordPressでブログを初めた方が「WordPressは孤島だ」と言っていましたが、その気持ちがすごく良くわかりました。
30記事入れても1日2桁PVあればいレベルなんですから。1日1記事でも30日かかる計算です。
誰もいない場所で、誰にも気づかれず、虚空に向かって30日も話をし続けられるか?ぼくには無理です。
WordPressの新ミニサイトをGoogleに認識してもらった方法
とはいえ、サイトを立ち上げてそれなりに魂を込めた記事を書いているんです。なんとかして想定読者の人に読んでもらいたい。
SNSで告知・拡散しないとなると、Googleに自サイトの存在を認識してもらわないといけません。
そのためにやったことを全部、書いていきたいと思います。
Search Consoleから訴える
まずはGoogleに直接「ぼくここにいるよ!」と訴える方法です。
Search Consoleへ新ミニサイトの情報を登録し、公開済の記事について「Fetch As Google」でインデックス登録をリクエストします。
やり方はこちらを参照ください。
参考:Fetch as Google を使ってGoogle への再クロールを依頼する方法
同時に、新サイトのサイトマップも送信しておきます。
WordPressにGoogle XML Sitemap系のプラグインを入れ、サイトマップXMLのURLをゲット、Search Consoleへ登録します。
ぼくはPS Auto Sitemapを使いました。インストール方法と使い方はこちら。
Search Consoleへの登録方法はこちらをどうぞ。
参考:Google Search Consoleの設定とサイトマップの作成・登録・送信確認方法 | アレグロのSEOブログ
更新情報をGoogleに知らせて訴える
サイト公開後はとにかく「このサイトはちゃんと更新がかかってるんだよ」ということを訴えかけます。
方法は2つあります。WordPressのプラグインを使う方法と、構造化データの登録です。
WordPressのプラグインで更新情報をGoogleに知らせる
Googleに更新を伝える系のプラグインはたくさんあります。
が、作っているのがミニサイトなのであまりこだわらず、みんなが良いよと言っている「PubSubHubBub」を使います。インパクトはあるけど覚えにくい名前ですね。
使い方や設定方法はこちらからどうぞ。
参考:pubsubhubbubで記事をいち速くGoogleにインデックスさせる方法
構造化データを登録する
構造化データとは、要するに自分の記事ページのどこに何が書いてあるかを示す設計書です。たとえばココはタイトル、右上に公開日、真ん中らへんに記事の中身、といった感じですね。
いくらGoogleといえど、1つ1つ見た目や設計の異なるサイトの中身を全部見きることはできません。特に人間のようになんとなく「あーここが記事本文か」と判断するのは機械にとって難しいんです。
そのためSearch Consoleから構造化データを登録してあげます。Googleに優しくすればこっちを見てくれるはず、という魂胆。
特に公開日や更新日をちゃんと認識してもらうことで、アクティブなサイトであるとアピールできます。
具体的なやり方はこちらそどうぞ。
参考:構造化データとは?~HTMLを構造化する前に知っておきたいこと~ - Webマーケティングのブレインネット
Googleアナリティクスから訴える(?)
次に、Googleアナリティクスからも訴えかけてみます。
Googleアナリティクスはみなさんおなじみですよね。ブログやサイトを運営している個人ならほぼ使っているはず。
公式サイトはコチラをどうぞ。
参考:Google アナリティクス公式サイト - ウェブ解析とレポート機能 – Google アナリティクス
とはいえ、Googleアナリティクスへの登録が検索インデックスに影響をするかは不明です。というかあまり関係ないようにも。
ただとにかくGoogleに気づいもらいたい一心です。好きな人にあの手この手でアピールするあの気持ちと同じ。
Pagespeed Insightsから訴える(??)
最後に、ダメ押しでPagespeed Insightsからもアッピールします。
Pagespeed InsightsはWebページの表示速度を測定・100点満点で採点し、改善案を出してくれるGoogleの公式ツールです。
新ミニサイトの存在アピールの一環として、こちらに公開済の記事URLを入れて測定しておきます。
・・・いや、絶対に検索結果やインデックスに影響はないと思うんです。
でもこれもGoogleへの恋心ですよ。「表示速度早いよ!」と訴えればもしかしたらこっち向いてくれるかも?という。
ちなみにエックスサーバーを使っているならmod_pagespeedの設定は入れておいたほうがいいですよ。ページの表示速度やPagespeed Insightsのスコアがドカッと改善します。
参考:mod_pagespeed設定 | レンタルサーバー【エックスサーバー】
WordPressでのミニサイト作りはスピード勝負
と、そんなこんなでインデックス登録されてきたページ数も増えてきました。※画像はイメージです
いろいろやってきて学んだのは、ミニサイト作りはスピード勝負だということ。
新ミニサイトがGoogleに認識してもらうまではとても時間がかかります。25記事くらいあってもインデックスされるまで最低5日はかかるんです。
そりゃそうですよね。Googleからしたらどこぞの馬の骨かもわからない新参サイトなんですから。インデックスへ登録する優先度も低いはずです。
ただし、その間にも同じようなコンテンツを持ったサイトはどんどん出てきます。放っておいても競合が増えるわけです。
サイトのテーマやコンテンツの方向性、全体像を設計しきったなら、あとは設計にそってコンテンツを作ってドカドカ公開いしていくこと。
でないと誰かに出し抜かれてサイトが鳴かず飛ばずでした・・・なんて哀しいことになりかねません。
特にミニサイトはこんな本も発売されているくらいですから、参入する人は多いはず。早いもん勝ちです。
WordPressでミニサイトを作るならサーバー選びで悩むヒマはない
したがって、いかに早くコンテンツ作成に取り掛かるかがキモです。サーバー選びで悩んでいるヒマなんてありません。
結論をいうと少し高いけど、エックスサーバーを選んでおけば無難です。
そこで以下、ぼくと同じように
- ミニサイトを作っていきたい
- 母艦のブログをWordPressに移転する可能性がある
という方に向けて、なぜぼくがエックスサーバーを選んだのか、理由を書いていきたいと思います。
決め手はこちらです。
- httpsが無料で使える
- マルチドメインが無制限で、ミニサイト量産可能
- 最安プランでもリアルタイム1000人くらいまでさばける
- 独自ドメインが1つ、実質永久無料(2017年2月末までの申込)
httpsが無料で使える
https化はもはや待ったなしです。Googleもhttps優遇を明言していますし、Chromeブラウザを使っているならhttps非対応のサイトは「危険なサイト」と表示される日が来ます。
httpにこだわる理由がなければ新サイトはhttpsを前提に作るべきでしょう。
しかしhttpsで使うSSL証明書(電子証明書)って有料なんですよね。月額・年額ベースで費用がかかってきます。
が、エックスサーバーでサーバーを契約しているとSSLが無料で使えとのこと。要はタダでhttps化ができます。大きなアドバンテージですよね。
マルチドメインが無制限
次に、マルチドメインが無制限という点。
マルチドメインとは、1つのサーバーに対して複数のドメイン(www.naenote.netのようなやつ)を指定することです。
要は独自ドメインを持つ複数のサイトを1つのサーバーに乗せることができるんですね。
雑記ブログからスピンオフした特化サイトや独自ドメインを持ったミニサイトをたくさん作る予定があるなら、マルチドメインは必須です。
マルチドメインの制約でサーバーを移転したり新しいサーバーを契約しなければならなくなった・・・的な面倒も避けたいですしね。
最安プランでもリアルタイム1000人はさばける
もちろん1つのサーバーに複数のサイトを乗せすぎるとサーバーの処理能力が追いつかなくなる可能性もあります。
とはいえ、エックスサーバーのX10プラン(月1,000円)の場合リアルタイム1000人くらいが限界というデータがあります。
そして特化型のミニサイトという特性を考えると、ミニサイトは
- 狭く深く突き刺さる
- PVはあまり追わない
という特性を持っているはず。あまりいちどきにPVが爆発することも考えにくいので、リアルタイム1000人くらいいければ御の字でしょう。
もし同時アクセス数が気になるならプランを1つグレードアップすればいい話ですし。
独自ドメインが1つ無料(2017年2月末まで)
最後に、ドメインも1つ無料でもらえるキャンペーンも決め手になりました。
エックスサーバーのサーバー契約をしている限り、独自ドメインを1つ無料で使うことができます。新規ドメインだけでなく、既存ドメインの移転もOKです。
よくお名前.comあたり「独自ドメインが30円〜」と言ってるじゃないですか。
でもこれ1年目だけの話です。2年目からは年額1,000〜2,000円かかります。一番安い.xyzドメインでも2年目からは1400円/年ですからね。
サイトやブログを長期間運用するならドメイン代金も無視できないもの。特にメインブログをWordPressへ移転する可能性がある場合、それ用のドメインをずっと無料で使えるならとても嬉しいですよね。
ミニサイトという条件にピッタリだった
以上まとめると、
- 「深く狭く刺さる系」の特化ミニサイトを複数作る予定がある
- https化に置いていかれたくない
- なるべく余計なコストをかけたくない
という方は、エックスサーバーをおすすめします。
一番安いプランでも月1,000円と少し他のサーバー業者より高めではありますが、十分な性能、無料のhttps、設定その他使い心地を考えると、月1,000円は妥当な値段だと感じています。
特に2月末までの申込で独自ドメイン1つ無料のキャンペーンは逃すともったいないのでぜひどうぞ。
ミニサイト作りの意外な効能
最後にミニサイトを作ってみた感想と意外な効能について、少しだけお話したいと思います。
雑記ブログより圧倒的に記事が書きやすい
全体のコンテンツ構成を先に決めきることができるので、記事がとっても書きやすいです。
想定読者、メッセージ、キーワードなど、記事の骨格を決める要素がほぼ最初に決まっているので、記事本文を書く際にはあまり手が止まりません。
計画と行動を分けることによる効率化の恩恵を受けているような感じです。書き直しがほとんどありません。
雑記ブログの執筆スピードが上がった
その影響か、当ブログの記事執筆スピードもかなり上がったと感じています。
これまでも
- 記事ネタ決め
- 想定読者決め
- もくじ構成
- 本文執筆
- 装飾と仕上げ
というフローで作っていたんですが、上記1〜3を考えるスピードと質が明らかに向上しました。
これまでは記事を書いている途中に出てくる「あ、ここもう少しこうしたいな」という気持ちに負けていました。で横道にそれ、何が言いたいのかよくわからん記事ができてしまうことがありました。
結果、最後の仕上げで構成の直しや前後のつながりの微調整をに追われ、執筆時間が3割増しくらいになっていました。
しかし新ミニサイト向けの記事をドカドカ書いたスタイルで当ブログ用の記事を書くと、驚くことに思考が寄り道しないんですよね。
ゴールが最初から見えていて、それに向かって最短距離をまっすぐ進む感覚です。
いい意味で肩の力が抜けた感じがします。
まとめ:ミニサイト作りはスピード感を養うのに最適
以上、WordPress製の新ミニサイトについて
- Google検索流入が発生するまでの期間
- 行った具体的な施策
- ミニサイト作りの思わぬ効能
の3点、お話させていただきました。
特化型のサイトを作りたい。でもブログのように継続的に更新するのは正直めんどいしそんな時間もない。という方にはミニサイト作りをおすすめしたいです。
うまくいけば、インターネットの世界に自動販売機を置いていけるかもしれません。