2017別府大分毎日マラソン 2017.02.05


≫今年の世界陸上日本代表の座を争う別府大分毎日マラソンは、既に選手エントリーの段階から火花が散っていました。
招待9人を含む日本人ランナー、大変豪華な顔ぶれです。
世界のマラソン舞台で戦うために集団での駆け引きとか、後半のペースアップとかいろんなことを意識して練習に取り組んできたランナーたち。
その成果を表現するときがいよいよやってきました。
世界陸上ロンドン代表へ。
今日のこのレースのベストパフォーマーが胸にジャパンの文字を刻みます。
≫日本と世界の距離、どのくらい離れてしまったのだろうか。
改革を迫られた日本陸連は、日本男子マラソンの象徴的な存在、瀬古利彦に舵取りを託し、東京2020へ向けて動き出した。
宗兄弟の意思を引き継ぎ、オリンピックで銀メダルを獲得した森下広一もまた、心の強さの必要性を訴える。
東京オリンピックまでに残されたビッグレースは2つ。
そのうちの1つ、世界陸上ロンドン大会が今年開かれる。
その舞台へ、まず名乗りを挙げたのがやはり最強のメンタルを誇る川内優輝だった。
2時間9分11秒で日本人トップ。
3度目となる世界陸上出場のチャンスをたぐり寄せた。
残る選考レースは3つ。
川内優輝の出したタイムを上回る、かつ勝ち切る強さを示さなければならない。
今年の別大には、その条件をクリアする可能性を秘めた多くのランナーが集結した。
オリンピック、世界陸上、国際舞台で2度の優勝実績を誇る中本健太郎。
今シーズン1万メートルで一流のあかし、27分台をたたき出すなど、大きく飛躍を遂げた大石港与。
そして去年、史上9人目となる初マラソンでサブテンとなる偉業を成し遂げた丸山文裕。
≫スタートまで3分を切りました。
集中力は各選手とも極限に達しています。
では、スタート地点、皆川さん、どんな様子ですか?≫大分市の高崎山・うみたまご前は徐々に緊張感に包まれています。
今大会は3900人を超えるランナーがエントリーし選手たちの表情も一層、引き締まってきました。
こちらの現在の気温は12度。
天気なんですけれども、朝は雨が降っていましたが今はもうやみました。
ただ、太陽は厚い雲に隠れていますそして雨の影響で路面がすごく濡れているんですね。
そして風なんですが、時折強く吹いていましたが今はすごく落ち着いているような状況です。
ただ、この場所は海と山に挟まれていますので、風向きや風速、とても変わりやすい場所でもあります。
そんな中でのスタートとなりますが、選手の皆さんにはぜひ力強く駆け抜けてほしいと思います。
そして、今大会注目の中本選手、丸山選手ですが、それぞれ淡々とした表情でスタートを今、待っています。
また今大会は日本視覚障がい男子マラソン選手権大会も兼ねておりましてそちらの戦いにも注目です。
選手の皆さんの熱気が感じられます。
間もなくスタートです。
≫日本視覚障がい男子マラソン選手権の出場選手をご覧いただいています。
51・熊谷豊選手は、2時間31分台までベストタイムを押し上げてきました。
いよいよ2時間半を切ろうとしています。
去年のリオパラリンピックはまだ記憶に新しいところ。
岡村選手、男子銅メダル、女子、道下選手の銀メダルがありました。
ともに別府大分から世界につなげていった走りでした。
スタートまで1分を切りました。
第66回別府大分毎日マラソン、過去幾多の名勝負を生んだこの大会、今年は世界陸上ロンドンの選考レースを兼ねています。
後ほど選考条件をご紹介しますが、日本人トップに入り、あるいはタイム、レース内容まで当然そこはついてこないといけないと、各選手わかっていることです。
画面右、中本選手が映りました。
かつてこの大会で川内優輝選手とのマッチレースは14km。
その左に西鉄の石田、さらには地元・大分県の出身、丸山文裕は初マラソンで2時間10分を切りました。
楽しみなランナーがそろった今年の大会。
いよいよスタート、5秒前です。
前傾姿勢。
世界と戦う覚悟を決めたランナーたち。
じわりとアクセルを踏み込んだ瞬間です。
世界陸上ロンドンへの戦いです。
この後、天候は先ほども紹介がありましたとおり、くもりで推移して太陽は顔を見せない。
気温は、わずかに上がると予想されています。
風は西の風、途中、またこの別大国道に選手たちは折り返して戻ってきますが、そのときに背中から風が押してくれる、≫正午に号砲が鳴りました、別府大分毎日マラソン。
左上に距離が表示されています。
間もなくスタート1km。
最初の1km3分少々というところで入ってきました。
今年の大会、放送センターから解説は旭化成陸上競技部のコーチ、川嶋伸次さん、そしてそのお隣はゲストでございます、中国電力陸上競技部の新監督、油谷繁さんです。
お二方、よろしくお願いします。
まず川嶋さんに伺います。
世界陸上、世界という日の丸を意識したランナーに今日、求められることは何でしょうか?≫やはり舞台に立たないと世界は感じられませんのでまずそこですよね、日本国内の選考をクリアして、まず舞台に立つことが必要です。
ここは第一段階ですよね。
≫意識としては、どんな気持ちで走ればいいんですか?≫準備としては、この選考の段階から、世界選手権やオリンピックのレースをある程度予想してというような戦いができると一番いいんですよね。
≫そして、ゲストの油谷さんは、かつて2時間7分52秒というタイムをお出しになりました。
その7分台を出したときの頭の中のイメージ、準備、どんな感じだったんですか?≫私の場合はやはり5kmを15分というのが頭にありましたので、その近いタイムでいけば7分台が出ると信じていました。
≫練習の段階から頭の中に描き続けてたんですか?≫練習のときから1km3分というのは常に頭に置いていましたので、それぐらい楽に走れる感覚を試合のときには出せました。
≫そうすると、最近2時間7分台のタイムが久しく出ていないですが、2年前の今井正人選手が光っているぐらいですもんね。
そういった精鋭たちの登場を期待したいところです。
このレース、3台の移動車が走っています。
先頭集団の様子を克明に伝えてもらいます。
第1移動車にはコニカミノルタ陸上競技部の監督、磯松大輔さんと、RKB、宮脇憲一アナウンサーが乗っています。
≫磯松さん、よろしくお願いします今日はランナーを見ていますと手袋やアームウォーマーをつけていない選手がいないほど気温が高くそして風がほとんどありませんが、今日の気象コンディションはどうでしょう?≫かなり風が強くなったり、弱くなったり、このまま太陽が出なければ非常にいいコンディションだと思います。
≫タイムを狙っていけそうですか?≫ちょっと風の状況がわかりませんけれども、今、風は吹いていませんのでこの状況が続いてくれればいいかなと思います。
≫世界陸上ロンドン大会に向けて注目の安川電機、中本選手は集団の真ん中辺り、そして旭化成の丸山選手はその後ろ、ぴったりとついています。
先頭集団は大きな固まりのままこの広い別大国道を進んでいます。
≫選手たちは、この後10km手前で一度折り返します。
去年コースリニューアル、別大マラソン、そのコースをご覧いただきましょう。
≫レースは九州東の玄関口、大分市と別府市を舞台に行われます。
大分市の高崎山・うみたまご前をスタートした選手たちは湯の町・別府に向かいます。
10km手前で折り返すと、選手たちに有利な追い風が予想されます。
17km過ぎからはおなじみ風光明媚なシーサイドコースへ。
レース中盤では大分市の中心部を駆け抜けます。
別大マラソンの最大の難所、弁天大橋は仕掛けのポイントの1つ。
集団の動きに注目です。
フィニッシュは大分市営陸上競技場。
好記録が期待される別府大分毎日マラソン。
世界陸上への代表に名乗りを上げるのは果たして?≫記録を狙うには適したコースです。
後半、特にデコボコがあるのは橋を渡るときに小刻みな上り下りがあります。
川嶋さん、これはいわゆる勝負の仕掛けどころと使うランナーが多いようですね?≫上りを使ったり、下りを使ったりという選手が多いですね。
≫そこは注目です。
今年の招待選手の顔ぶれを改めてご覧いただきます。
何といっても光っているのがナンバー11、中本健太郎。
世界選手権、オリンピック、世界での戦いはもう百戦錬磨で経験豊富。
12番・丸山文裕は初マラソンで2分10分kの壁を破った去年のびわ湖マラソンの内容は非常に見事だったと思います。
そして海外の招待選手は5人です。
今年の大会からの世界陸上代表選考基準です。
福岡国際マラソン、去年12月、川内優輝選手が2時間9分11秒というタイムでした。
これが選考の目安にはなろうかと思いますが、やはり別府大分で日本人トップに入る、そして川嶋さん、レース内容とタイムですか?≫川内君のレースがなかなかいいレースでしたので、それなりに印象に残るレースをしないと選考されない可能性がありますね。
≫いよいよ戦いが始まった別府大分毎日マラソン、≫別府の市街地、画面向こう側から選手たちは国道10号を今、北上しています。
すぐ左側に別府湾、大分と別府のマラソンファンはやはりこの、まさにこの時期の風物詩、沿道に出ての声援、非常に大きな声が飛んでいます。
気象情報が入ってきました。
正午現在、スタート時点で11.3度、川嶋さん、湿度が91。
これ3年前の霧が出たときは83%でしたけれども。
≫あのときは選手が見えないような状況にもなりましたのでね。
当初、予想していたよりは少しいいかなと思っていますので選手たちは、もっと悪いコンディションを予想してたと思うんですよね。
それに比べたら今日、実際レースになってみて、いいコンディションと思っていると思いますね。
≫カラカラに乾いてよりはいいんでしょうか?≫ちょっと気温も高いのもあるので、湿度が高いので、走りにくいのは走りにくいんですよね。
やはり後半が心配です。
≫給水のとり方もカギになるのか。
さてこのレース、今年先導する白バイ隊員を紹介しましょう。
今年の大会も関係各方面からのご協力をいただいています。
第66回別府大分毎日マラソンはPCAクラウド、「攻めるなら、経理から」でおなじみの会計ソフトのPCAとライフプランナーバリューのソニー生命の特別協賛をいただいています。
また、マツダ株式会社よりデザインと技術を磨き上げ「洗練された力強いスタイル」と「乗る人すべて」に走る歓びと快適性をお届けする新型CX−5とアクセラスポーツの計4台の車をご提供いただいています。
この大会のオフィシャルドリンクにはアサヒ飲料からスポーツウォーター、スーパーH2Oのほか、三ツ矢サイダー、カルピスウォーターなどをご提供いただいています。
また、競技場内や沿道の皆様に経過時間をお伝えするオフィシャルタイマーはSEIKOのご協力をいただいています。
この大会は日本視覚障がい男子マラソン選手権大会を兼ねています。
毎日新聞社は国内で唯一、視覚障害者のための点字新聞を発行しています。
先頭集団、非常に大きな集団が少し縦長になってきまして、形が変わってきました。
30人弱はいるでしょうか。
今日はペースは大体1km当たり、平均して3分2〜3秒程度、このペースを刻んで先頭集団が進んでいきます。
随分と縦長になってきました。
これ、どうでしょう、風の影響なのかちょっと長くなってきましたね。
≫前半、向かい風ということだったので少しペースを余裕を持たせてという話だったんですが意外とペースどおりにいっている感じですね。
≫したがって縦長の大きな集団となって…、少し遅れ始めているのが、小森コーポレーションの秋葉啓太選手。
長身の選手、107番の選手が見えました。
それでは、最初の5kmです。
小森コーポレーション、秋葉選手の後方に早くも海外招待選手、ナンバーカード3番、アメリカのエグレストン選手が遅れ始めています。
この大きな先頭集団の中ほどに、注目の安川電機、中本選手がいますがレースが始まってすぐに、磯松さんずっとこの後ろ、注目の選手がついている。
現在はトヨタ自動車の初マラソン、大石選手がついているんですよね。
≫有力選手は前半は集団の後方で待機という作戦をとっているんだと思います。
≫あとは中本選手をマークしようといった思いもあるんでしょうか?≫やはり今大会は中本君が中心になると思いますのでやはりほかの選手は、中本君の動きを見ながら自分のレースを組み立てることを考えていると思います。
≫早くも隊列が縦長になりながら間もなく、最初のスプリット、5kmを刻もうとしています。
間もなくチェックポイント、今、3人のペースメーカーを先頭にして5kmを通過しました。
まだまだ大きな集団、そして風がほとんどないという状況ですが、最初の5kmは15分17秒、磯松さん、ここはどうでしょう?≫ちょっとペースメーカーの選手も緊張しているのか多少1kmで速くなったり遅くなったりしているんですけど大体この辺りで落ち着いてくるんじゃないかと思います。
≫非常にいいペースのまま最初の5kmを先頭集団は通過しています。
≫1km平均で3分3秒くらいのペースで推移してきました最初の5kmです。
川嶋さん、いい感じでここまで来ていますね。
≫流れはいいですよね、そんなに上げ下げもないような感じしますけどね。
≫画面左側、カネボウのユニフォームはおととし日本人2位でした門田選手の姿、そして画面の横からになりますが、初マラソン、トヨタ自動車の大石港与選手が中本選手の横にぴたっと後ろをつけています。
この位置取り、大石選手もさすがに考えているなと。
今年のニューイヤー駅伝まだ記憶に新しいんですが、3区13kmちょっとで20人抜いたというしかも区間記録をつくった、トヨタ自動車のキャプテンを務める大石港与28歳の初マラソン。
その前にベテランの中本選手がいて、小柄なんですが、非常にフォームが大きいなという印象です。
これが集団の中ほどの様子を今、横からご覧いただいております。
トヨタ自動車からもう一人、早川翼この選手も初マラソンです。
初マラソンの選手が2人、今年、トヨタ自動車から出てきました。
一般参加の選手の中では川嶋さん、注目の選手ですね?≫初マラソンなので、どんなものかを感じたいと本人も言っていましたので、集団の中で最初は本当に流れに乗るということを今、感じながら、中本君の後ろにいるというのが一番いいですよね、中本君はあまり上げ下げしない選手ですからうまいところにつけましたね。
≫いい位置取りだなという感じはしますね。
この辺り、戦い慣れている選手でもなかなかできない中で、その手前の115番、愛三工業から鈴木。
鈴木はとにかく本番に体調を合わせてとにかく僕は胃腸が弱いのでと言っていましたが、どうやら大丈夫だったようです。
したがってベストコンディションで今日の別大マラソンに出てきました愛三工業、鈴木です。
その後ろに大石港与が少し下がったところ。
先頭集団、大塚製薬の辻がちょうど真ん中付近に見えます、一般参加です。
股関節を痛めていたというのが、わずか2週間前ですがどうやら間に合いました。
ヘリコプターからの映像、レンズにまだちょっと雨粒がついていますが、スタート前までは、この大分地方、雨でした。
まだちょっとパラパラと、あるいは小雨があるのかどうか。
別府国際観光港の映像でした。
さて今日は給水がどう影響してくるのかというのも1つポイントではあろうと思いますが、スタート時点で早くも湿度は90%を超えてきました。
赤いテーブルがスペシャルドリンク、招待選手のものです。
この大会ではオフィシャルドリンクにアサヒ飲料のご提供をいただいています。
しっかり最初の給水をとった、ご覧の3選手です。
さあ、選手の間近からバイクでリポートするのがOBS、吉田アナウンサーです。
どんな息づかいが聞こえますか?≫別府の街中に入ってきて、細かい雨が降ってきました。
ただ沿道で声援を送る方が傘を差すほどではありません。
最初の給水なんですが、集団が大きいので少しどうかなと思ったんですが、大石も中本も、丸山もしっかりと取っています。
選手の最も近いところからお伝えしていきます。
≫初マラソンの選手、特に給水には気を使うといいますが、位置取りなんかもしっかりしておかないと給水テーブルは進行方向、向かって左側です。
このレース、3台の移動車が選手をとらえていきます。
今年のレースは日本視覚障がい男子マラソン選手権を兼ねて行われています。
第3移動から、その模様はOBSの小田アナウンサーが伝えてくれます。
≫第3移動は現在5.6km、視覚障がい者マラソン、51・ACキタの熊谷豊につけています。
緑色のナンバーをつけているのが視覚障害者選手です。
今大会は日本視覚障がい男子マラソン選手権大会、障害者男子マラソンの日本一を決めることとなっています。
また障害の程度により、伴走者とともに走ることも許可されていますが、熊谷は単独走になります。
現在、先頭の熊谷は先天性無虹彩症という病気で生まれたときから両目ともに光をまぶしく感じます。
走っていても周りの人の輪郭ぐらいしかわからないそうです。
今大会の熊谷の目標は2時間30分を切ること。
この後も視覚障がい者マラソンの様子をお伝えします。
≫去年の別大マラソンで活躍した選手たちがリオパラリンピックでメダルをとりました。
それが男子では岡村正広選手、銅メダルであり、そして女子、道下美里選手の銀メダルでした。
特に道下選手は始めてパラリンピックで行われた女子マラソン初代のメダリストになったわけです。
解説の川嶋伸次さんもかつてガイドランナーの経験がおありですが、先ほどご紹介した熊谷選手は今、2時間31分までベストタイムを押し上げてきて、もう間もなく半を切ろうかというね。
≫いろいろ練習とか大変だと思うんですけれども、すごいですよね、30分を切るような勢いですからね。
≫第一人者の堀越選手、あるいは岡村正広選手のタイムにどんどん近づいているという状況です。
今、手を伸ばして、スペシャルドリンクを手にしました熊谷選手の姿をとらえました。
画面は第1移動に戻ります、先頭集団です。
集団の形、ご覧のようにあまり変わっていません。
位置取りなんですが、今日はゲストに2時間7分台のベストタイムを持つ油谷繁さんにもお越しいただいていますが、この位置取りですね、どんなことを考えて選手は、この位置取りをするんですか?≫風があるときは、やはり風を受けないように集団の後ろの方にいますけれども、私が一番大事にしていたのはやっぱり歩調が合う人、私はピッチ走法だったので、前を走る選手がピッチ走法だとついていきやすかったです。
≫やはり自分のリズムに合う人、合わない人がいるんですね?≫そうですね、それを最初の5km10kmぐらいまでで見つけて、その選手の後ろでリズムをつくる形でした。
≫落ち着くまでに時間がかかる場合もあるんですか?≫給水とかでバラバラになったりとかするのでそのときは、ちょっと落ち着かないときもありますけれども、基本的には位置取りは変わらないです。
≫ただ、大石選手の位置取りが今度は中本選手の少し前に出た、変わりましたね?≫大石君、走りが大きいので人について走るのはちょっと難しいのかもしれないですね。
≫これが大石選手の先ほどの位置取りと少し変わってきました。
ですから、克明に位置取りが少しずつ変わっていくのをぜひ皆さん、観察しながら見ていただくというのも川嶋さん、おもしろいかもしれないですね。
≫選手たちの心理状態がちょっと出るかもしれないですね。
≫別府大分毎日マラソン、≫先頭集団、8kmを過ぎました。
国道10号を北上中なんですが、画面からははっきりわからないんですが、傘を差している沿道の見物客を見ると、あー、雨が降っています。
車もワイパーをかけ始めました。
雨が強くなってきたかという感じですが、ただ、木はあまり揺れていません。
したがって、風があまりないのかもしれません。
この後、選手たちは9.9kmで一度折り返して10kmのチェックポイントとなります。
木も全くと言っていいほど、ワシントニアパーム揺れていません。
ただ気になるのは、雨です。
これが川嶋さん、選手によって好き嫌いあるでしょうから。
≫どっちかっていうと風の方が選手は嫌がるかもしれないですね。
これが雨が上がって日差しが出てくると大変なことになりますけれども。
≫どうやら今日は、くもり空の中、雨は午前中にやむという予報でしたから選手たちにとってはちょっと予想外の雨となります。
先頭集団の人数は今34人というところなんですが、その中に黄色いナンバーカードが招待選手、カネボウの門田がいて、旭化成の足立選手がいる、そして手前、三菱日立パワーシステムズの選手、中本選手は集団の後方に下がってきた。
さらには愛知製鋼の大塚良軌選手の姿もありました。
一番後ろに西鉄の18番・石田選手がつけているという状況です。
まだ30人以上はいる大集団、縦長になっています。
去年は折り返してすぐ、ちょうど10kmのチェックポイント辺りでいったんちょっとペースが上がった感じがありましたね?≫風の影響もあるので、折り返してからは少し追い風になりますので、そこでペースを意図的に上げたところもあったかもわかりませんね。
≫リポートバイクです。
その風なんですけれども、路上、全くと言っていいほど吹いていません。
ただ、雨が降っていますので体感的にはやや冷たく感じる、そんなランナーが多いかもしれません。
≫ほぼ無風状態の中、行われています。
先ほどちらっと映ったのが旭化成の招待選手、丸山文裕。
丸山は地元、大分県佐伯の出身です集団の真ん中、ちょうど歩道寄りを走っている丸山選手を画面真ん中にとらえています。
丸山が去年のびわ湖毎日マラソンで初マラソンを迎えました。
30kmから積極的に飛び出していって、自分なりに収穫のあったレースでしたと振り返っていますけどね。
≫悔しいところもあると思うんですが、マラソン経験したという意味ではすごくいいレースだった気がしますね。
≫オリンピックを狙うんだということで気持ちの出ていたレースをやりました。
今日が2本目のレース。
その後ろに旭化成の先般の9年前のこの大会の覇者、足立知弥の姿もあります。
初マラソン日本歴代ランキングをご覧いただいていますが、丸山の2時間9分39秒は歴代7位、堂々たる成績でした。
ただ、オリンピック選考だったために悔しさはある、随分と引きずったそうです。
手前、富士通の荻野の姿もあります荻野も招待選手の1人。
こちらはタイムを1分でもいいから縮めたいです、ちょっと控えめに話をしている荻野皓平選手は國學院大学のOB。
27歳の選手です。
先頭集団、やや縦長。
3〜4列ぐらいになっていますか。
折り返してすぐのペースが気になるところですが、川嶋さん、風がないということは去年のようなペースの上下はあまり考えられないということですか?≫向かい風から追い風になったときに上がる可能性があるんですけど、今ない状況でいくと、このままイーブンで行くような感じがしますね。
≫10kmが近づいてきました先頭集団です。
≫先頭集団はまだ30人を超える大集団の中で縦の長い隊列を組みながら進んでいます。
この集団の一番後方にいるのが国内招待選手、愛知製鋼の大塚となっています。
海外招待選手は5番のアイルランド、ポロック選手、既に先頭集団からこぼれています。
国内招待選手、国内の一般ですが、注目選手が先頭集団を形成している状況です。
間もなくこのコース、最初の折り返し地点を迎えます。
例年ですと、ここまでは向かい風、そして折り返すと追い風に変わるんですが、磯松さん、今日はほとんど風がありませんから影響はないですか?≫雨が多少降っていますけれども、それほど気温が低くないので、むしろ条件としてはいいと思います。
≫一時期、強く雨粒が見えるほど降ったんですけれども、今はまた雨は小康状態となっています。
沿道からの小旗は振られていますが、のぼりはほとんど揺れていない状況です。
風がほとんどない中でレースの前半、進んでいます。
間もなく10kmのチェックポイント。
先頭集団、ペースメーカーを先頭に今、10kmを通過しました。
縦に長い隊列、ここまでは手元の時計で30分34秒、この1kmのスプリットは15分17秒ですから最初の5kmと全く同じですが、磯松さん、どうでしょう?≫ここで安定してきましたので、だんだん選手もこれから動きがよくなるんじゃないかと思います。
≫非常に落ち着いたいいペースの中で、この後選手はシーサイドコースへと入っていきます。
≫非常に安定したペース、また5kmのスプリットが15分17ですからほぼイーブンできているところです。
ここでペースアップした去年のレース、少し集団からこぼれ落ちてしまった選手もいた中で今年は集団の形、位置取りはあまり変わっていないのが1つの特徴でしょうか。
門田、丸山の姿がいる、そして日立物流の日下もいます、東洋大学のOBです。
≫招待選手の中で大塚が少し集団から離れています。
≫画面では、大塚良軌をとらえています。
大塚良軌選手は、福岡国際マラソンに続いてこのレース挑戦してきました。
実家が被災地の南阿蘇村です。
大塚選手が走りでファイトをアピールしています。
先頭集団、別大国道を戻る形で進んでいます。
ここでスタート地点、うみたまご前皆川さん?≫高崎山・うみたまご前の20km地点にいます。
先ほど10分ぐらい前からでしょうか、大粒の雨が降ってきました。
スタートのときはこれから天気がよくなって日差しも出てくるのかなと思ったんですけれども、雨が降ってきまして、これが肌に当たるととても冷たく感じられます。
現在の気温を見てみますと13度です。
スタート時は12度でしたので1度ほど上がったことになりますね。
そして風なんですけれども、スタート時と同様に落ち着いています。
ただこのエリアは海からの風が山に当たり風速や風向きがとても変わりやすい場所でもありますので、今後、時間によっては変化が出てくるものと思われます。
この風光明媚な別大国道で選手たちの通過を待ちます。
≫後ほどまた20km地点から皆川さんには伝えてもらいましょう。
雨の中、そして風はほとんどない中レースは行われています。
別府大分毎日マラソン、今年は珍しくあまり風の影響を受けない中、選手たちの頭の中に世界を描きながらのレースです。
≫一定のペースで先頭集団が進んでいます。
まだ人数が30人弱はいるかというところ。
画面後ろ、少し遅れ始めているのがJR東日本から初参加、初マラソンという齋藤ですが、齋藤の姿がちらっと見えました。
去年は日本人選手の中では一番順位が上がった石田和也、ベテラン。
去年のレースで少し欲が出てきましたと話していましたが、少し遅れ始めて集団との距離があき始めています。
先頭集団をもう一度見てみましょう。
位置取りなどは克明に変わりますので、この辺りもご注目いただきましょう。
ただ、いったん落ち着くと大体そこで選手たちは長くレースをまず落ち着いて行います。
何と言ってもこの大会、招待選手の中では、注目の中本健太郎です。
あの川内優輝との14kmに及ぶマッチレースは日本マラソン史に残る名勝負でした。
6位入賞した2012年、オリンピックの開催地、ロンドンへ再上陸を目指しています。
≫オリンピック、世界陸上と国際舞台で2度の入賞を果たすなど、日本男子マラソン界を牽引してきた中本健太郎。
去年12月に行われた福岡国際での川内優輝の走りに心を揺さぶられた。
≫彼は世界に対する意識がすごく強くて、ケガをしても出場して、彼の底知れぬ強さは感じていました。
≫中本にはとりにいかなければならない忘れ物がある。
4年前の別大マラソン、川内との一騎打ちに敗れビッグタイトルを逃した。
輝きを取り戻して、再びロンドンへ日の丸が似合う男の戦いはまだ終わらない。
≫国際経験豊かです。
ただ、14回目のマラソンで、川嶋さん、マラソンの勝利はないんですね。
≫惜しいところまでいっていますけどね。
ただ世界大会でも本当に淡々と走って入賞できますのでこの選手は本当に日本人の選手の中では、そういう戦いができる唯一の選手だと思いますね。
≫何があっても今日のレースは先頭集団でずっといく、誰かが動かせばついていくだけ、どんどんついていく、優勝するために別大に来ました、とことん優勝にこだわりますと話している中本健太郎がまたまた3度目の世界陸上代表を勝ち取るのかどうかというレースです。
手前はMHPS、一般参加の岩田勇治。
九州出身の、あるいは九州所属の選手たちがここら辺にいます。
SGホールディングスから3度目の参加は109番、長身の選手が走っています、この選手が菊池です。
去年の北海道マラソン5位に入りまして、これからマラソンを本格的にやろうという、初めてマラソンのシーズン、取り組んでいます。
その向こう側にトヨタ自動車九州の大津顕杜ですかね、森下広一監督が指導していますが、赤いユニフォームですが、東洋大学出身。
箱根駅伝ではMVPも獲得した東洋大学出身の大津顕杜選手がマラソン、どう結果を出すのか。
冬のマラソンは初めてとなります。
楽しみなランナーが先頭集団に何人も含まれています。
GMOの渡辺選手もいました。
GMOという所属チームもこれから注目されるチームでね。
金田克彦さんが初代監督に就任して、今、青山学院、あるいは上武大のOBで構成されている新興勢力と言っていいでしょう。
13kmを過ぎてきました。
先頭集団はご覧のような人数。
また選手が1人遅れていますか、日立物流の筱嵜がちょっと遅れましたね。
先頭集団から1人、2人、3人、4人とこぼれています。
画面向こう側に小森コーポレーションの秋葉選手の姿も見えています。
≫先頭集団、少し動きがありましたレースが始まってずっと先頭集団の後方にいた旭化成の丸山なんですけれども、その位置取りを上げてきています。
磯松さん、この位置取りの変化はどう見ていますか?≫集団の数が減ったということと、あとは少しずつ自分自身のエンジンがかかってきたのではないかと思います。
≫地元・大分東明高校、やはり沿道からの声援も一番多い丸山です。
そしておととしの別大・日本人トップだったカネボウの門田なんですが、これもいい位置で今、レースを展開していると見ていいですか?≫そうですね、非常に余裕があっていい走りだと思います。
≫もともと門田は後ろから追い上げていくタイプですが、このペースメーカーのすぐ近くという位置取りはどう見ていますか?≫流れに乗っかっちゃったというか、スタートしてみたら意外と動いたということで前の方につけたんじゃないかと思います。
≫国内の招待選手、現在愛知製鋼の大塚、そして西鉄の石田はこの先頭集団にいませんが、そのほかの日本人有力選手は先頭集団をしっかりと形成しています。
≫今、後ろを振り返ったり、横をちらっと見たり、ゲストの油谷さん、集団の中であまり位置を変えない、あるいは表情を変えない、選手によっては目配せする選手もいる、見てますといろいろですね。
≫周りをキョロキョロ選手は落ち着きがないかなとも思います。
≫その心理の表れですか。
キョロキョロするのは何が気になっているんでしょうかね?≫レースに対して集中ができていないところがあると思います。
≫つまり油谷さん、それは人の動きが気になってしまっている?≫まずは、人の動きも気になるとは思いますけれども、自分の走りに集中することが一番だと思います。
≫川嶋さん、それは集団の中では無駄な動きかもしれませんね。
≫今言われたようにレースに入り込むときがありますよね、そのときは自分がどこを走ったかわからないぐらい集中しているときがあるんですが、ちょっと目が動くというのは集中し切れていないというふうにとれますね。
≫この後ろには第2移動が走っています。
後続の情報はTBSの新タアナウンサーが伝えてくれます。
≫第2移動は現在33位、単独で走行しています小森コーポレーションの秋葉啓太です。
秋葉啓太です。
37歳のベテランになりました。
ペースは今3分6〜7秒というところで2時間10分台というペースでは進んでいます。
このままいきますと自己記録の更新もあり得ますが、そのペースを淡々と現在刻んでいる状況です。
去年の別大でも引退を考えたそうですが、監督とも話して現役を続行することに決めました。
あの同級生、Hondaの石川がリオオリンピックのマラソン代表になったことも刺激になったと。
まだまだ頑張って走ります、前との差は10秒です。
≫そのHonda・石川選手の名前も挙がりましたが、昭和54年生まれ、同世代の活躍ってやっぱり刺激になるんですよね。
≫マラソンの場合は経験を積むことによってプラスもありますので、落ち着くレースだったりとか、力が少し落ちたとしても戦えるものでもありますよね。
≫ベテラン37歳、まだまだ健在。
第2移動からの映像をご覧いただきました。
画面は第1集団に戻りました。
先頭がまだ30人ほどいるかというところです。
大体1km当たり3分3秒平均でここまでやってきました。
先頭集団は間もなく15kmに差しかかろうとしています。
≫先頭集団、注目のMHPS、木滑選手が画面中央に映っていますが、ここまではあまり目立つような位置取りではないですね。
≫まだ15kmですから、彼の中で後半勝負ということで、前半はなるべく力を使わないように走っています。
≫レースの前には、集団で中本選手また丸山選手をターゲットにしたいという話をしていましたが、中本選手はかなり集団の後方をずっと走っていますね。
≫彼らしいというか、安定して走っていると思います。
≫中本選手の前半の走りは、どう見えていますか?≫やはりベテランらしく、周りの選手がどうこうというより自分の走りをするんだというのが伝わってくるような落ち着いた走りだと思います。
≫ここ数年は非常にケガに泣かされた中本選手ではあるんですが、この1年間はしっかりと練習することができた、この別大でまだ自身が手にしていない初優勝を何とか手にしたいと言っていました。
先頭集団は現在、20人強というところなんですが、一番近くには海外招待選手、ケニーが走っています。
間もなく15kmのチェックポイントを迎えます。
ここで旭化成のペースメーカー、41番の吉村が離れます。
手元の時計では45分48秒、5kmのスプリットは15分14秒。
ここまでは15分17、5分17、15分14と安定していますね。
≫ここにきてまた安定してきたので、走っている選手としてはいい感じじゃないかなと。
≫選手もここは走りやすい形ですかね。
今、先頭集団後方に大塚製薬の選手が下がっていきました。
恐らく111番、辻と思われますが先頭集団、こちらから見ていると5mほど離れてしまっています。
バイクリポート、お願いします。
≫辻の前なんですけれども、113番、永井も遅れています。
永井を含まない先頭集団はペースメーカーを含めて27人です。
≫DeNAから永井秀篤選手、3度目のマラソンということで、少しここで距離ができてきました。
先頭集団、1人ずつ退いていって、だんだん人数が減ってきている感じですが、まだまだご覧の大集団です。
≫画面後方に別府タワーが見えます。
曇り空のもと、今はどうやら雨は小雨になっているか。
別大国道、国道10号です。
集団からいったん給水のところで、デベレ選手が前に出ましたがまたいったん集団が落ち着きます。
≫16kmの給水ポイントでちょっと集団の形が変わりました。
この集団が縦長になったことで招待選手の旭化成の足立が集団の後方に下がっています。
また、伊藤太賀も足立と同じように後方に下げています。
それからトヨタ自動車の早川が少し遅れそうな感じ、いや、もう集団からは5m、6m遅れています。
なお、先ほどの給水で丸山と大石、給水に失敗しました。
≫トヨタ自動車から2人のランナー、いずれも初マラソン。
早川翼は、これだけ離れました。
今日が初マラソンなんですがトヨタ自動車と言えば元日のニューイヤー駅伝、非常にここ数年勢いのあるチームです。
この距離、少しずつ開いてしまうのかどうか。
先頭集団の形が、そして人数が少しずつ変化してきているというところです。
今年の大会は日本視覚障がい者男子マラソン選手権も兼ねています。
第3移動から小田アナウンサー、今の様子はどうでしょう?≫現在14.5km付近。
視覚障がい者マラソン男子先頭、依然として51番、熊谷豊につけています。
スカイブルーのユニフォーム、緑色のナンバーカードが熊谷です。
ここまでのペースを見ても自身、2分30分を切ることを目標にしていますがその2時間30分を切る非常にいいペースで来ています。
この目標について熊谷は世界を見据えたときにこれは切っておかなければならない。
まずはこの2時間30分を切って、岡村や堀越にアピールをしたいと話していました。
視覚障がい者男子トップ、熊谷の力走が続きます。
≫去年は自己ベスト更新できたけれども、岡村選手や和田選手に選考を持っていかれてリオオリンピックはあと一歩だったと、この悔しさをもって、今年の大会に出てきています、熊谷豊選手の姿をご覧いただきました。
先頭に戻ります。
さて集団の人数ですが、もう30人は切ってきました。
早川選手がまた集団に戻りましたか、一番後ろですが。
≫集団までの距離があと5mといったところまで戻ってきました。
≫いったん離れて戻る、これは決して川嶋さん、簡単なことではないと思いますがいわゆる足の力を使うと言われていますがどうでしょうか?≫決して余裕のある感じではないと思いますね。
≫注目選手、カネボウの門田も先頭集団の一番後方につけています。
オレンジのウエアの門田、しばらくは先頭集団の前の方でレースを展開していたのですが、表情見ても、磯松さん、かなり苦しそうですね。
≫ここ1〜2kmくらいで急に顔が険しくなって後ろへ下がってしまいましたね。
≫しばらくは門田がペースメーカーの後方にいてむしろいい調子だったんですが、門田が苦しい表情に変わっています。
≫今年はこの別大マラソンに向けた練習は、12月から本当に好調になってきたそうです。
おととし日本人トップで位置しながら、世界陸上の選考から漏れてしまって悔しい思いをした門田。
11月までの不調が嘘のようになってきたそうですが、ちょっとここで苦しい、我慢のしどころを迎えました。
さあ、先頭集団に戻ります。
本大会は「PCAクラウド」、「攻めるなら、経理から」でおなじみの会計ソフトのPCAとライフプランナーバリューのソニー生命の特別協賛をいただいています。
競技場内や沿道の皆様に経過時間をお伝えするオフィシャルタイマーはSEIKOのご協力をいただいています。
マツダ株式会社より車両運動制御技術、Gベクタリングコントロールと、魂動デザインを一層際立たせる新色、ソウルレッドクリスタルメタリックを採用した新型CX−5をご提供いただいています。
別大国道に戦いの場がまた戻ってきました。
選手の左手には別府湾。
今年は波はご覧のように、非常に穏やか。
ですから風があまりないことを物語っています。
ここに出てくると川嶋さん、風の影響は必ず受けるところなんですが、どうやらそれほどでもないようですね?≫それほど感じなさそうですね、選手の表情を見ていてもそんなに感じているような気はしないですね。
≫上空からご覧いただいています。
そしてヨットの姿が見えますが別大元気カップヨットレース2017が行われています。
ちょうど正午にスタートしたこの大会。
去年も4月に大きな地震に見舞われた別府・大分ですが、復興の道を歩んでいる、元気な姿を見せています。
別府大分毎日マラソン、≫高崎山が海に迫っている、その別大国道を選手たちが走っています。
そしてスタートした高崎山・うみたまご前を間もなく選手たちが通過となります。
距離で間もなく19km。
ご覧のように曇り空。
どうやら雨は上がりました。
今日は心配されたのは、あと日差しがどの程度あるかだったんですがどうやらお天道様は顔を隠したままレースは行われそうです。
ですから背中から日差しを浴びると、川嶋さん、暑いと言われますが、それは感じなくてよさそうですね?いろんな気象コンディションがあって選手には得意、不得意があります。
油谷さんはちなみにどんな天候が得意だったんですか?≫私の場合、比較的悪天候の方が強かったですね。
暑くても寒くても。
≫あるいは雨とか?≫雨とかも気にはなりませんでした。
≫気象条件が悪いと、逆にファイトが湧いてきてむしろスイッチが入るんですという選手もいますね。
≫私の場合、悪条件の方が力を発揮するタイプでしたので。
≫やはりどんな条件でも戦わなければいけないランナーたち。
それを言っている場合ではないのかもしれませんが。
先頭集団、20kmに向かっていますが、先ほどご紹介したカネボウの門田選手も集団の中にいますね。
苦しいところを、どうやら我慢し切りましたね。
少し顔の表情が元に戻った感じですが。
まだしかし、ちょっと苦しい表情には変わりないか。
その向こう側、サングラスをしているのが注目のトヨタ自動車の大石港与。
表情はわかりませんが、こちらも相変わらずいいペースで走っている感じには見えます。
その後ろに中本という位置取りに変わってきました。
その後ろにMHPS、木滑良がいます。
去年の北海道マラソンのチャンピオン。
北海道マラソンでは35km以降で勝負を挑んで、そして北海道マラソンの優勝を勝ち取って3度目のマラソン、別府大分に戻ってきました。
選手たちは間もなく20kmとなります。
ここまで5kmごとのスプリットタイム、15分17、15分17、15分14秒と刻んできています。
この5kmも、1kmごとは3分3秒、あるいは5秒というところもあるようです。
通過タイムを見てみましょう。
ペースとしては川嶋さん、2時間10分を切れるいいタイムでここまできていますね?≫全体的に落ち着いている感じもあって、先ほどまでペースメーカーの吉村さんが余裕を持って引っ張っていた感じがするので、意外と走りやすいのかもしれないですね。
≫ペースの上下がありません。
ペースの上下があることが逆に選手には負担がかかる。
ですから、ペースメーカーの存在が逆に弊害になると言われるときもあるんですが、今日は旭化成の吉村大輝選手がうまく15kmまで刻んできました。
あと100m、先頭集団、20kmに差しかかります。
そのスプリットタイムが気になるところですが、時計を見てみましょう。
レースが始まって1時間1分が過ぎました。
今先頭集団は20km。
手元の時計で1時間1分14秒です。
この5kmが15分26、少しペースが、やや落ちた感じがありますが、この後どうか、というところです。
20km地点、皆川さん、そちらはどうですか?やはり雨は上がってますね?≫15分くらい前に、雨はパッタリやみまして、山の方を見ると少し霧は立ち込めているんですが、空も少しずつ明るくなってきました。
≫あと体感する温度、あるいは風の状況、どう感じます?≫風もスタート時から変わらず全く吹いていなくて落ち着いている状況なんですよね。
ですから選手にとっては走りやすい状況なのではないかと思います。
≫20kmから、スタート地点から移動してTBSの皆川アナウンサーに伝えてもらいました。
またここで、ちょっと門田選手が少し距離が出てきた。
先頭集団から落ちました。
門田選手の前に旭化成の足立選手もいます。
≫その門田選手なんですが、19km辺りで先頭集団の真ん中ぐらいまで戻っていったんですが、やはり20kmを過ぎた時点で、今度はかなり疲れ果たしたというような表情で今、手元の時計で3秒ほど先頭集団から遅れています。
その前には国内招待選手、旭化成の足立選手、2008年の別大マラソン初優勝を飾った選手、しかも大分出身で沿道からの声援も多いんですが、ここに来て少し苦しい走りに変わっています。
≫この足立選手の当時の優勝を高校時代見届けたのが12番、丸山選手であるという辺りも非常におもしろい構図が2人の間にありましたね、川嶋さん。
≫大分県人にとっては別大マラソンは特別な思いがあるでしょうからね。
そういうのを見て、自分もあの舞台にと思う選手も多いでしょうね。
≫大分から世界陸上、あるいはオリンピックへつなげていくんだという気持ちが非常に強い選手たちですが、足立選手もその1人です。
さて先頭集団、中間点に間もなく差し掛かります。
≫ここまでは先頭集団、ペースメーカーを含めて21人。
まだまだ大きな集団できています。
磯松さん、このレース前半を振り返って印象はどうでしょうか?≫コンディションに恵まれたということもあって私が予想したよりは、多い集団でここまで来たと思います。
≫レースが始まってすぐに縦長になったんですが、そこからは比較的安定したペースでここまで来ています。
このまま見ていきますと、磯松さん一番元気な選手、余裕のある選手はどの選手ですか?≫やはりいいのは中本選手、木滑選手、大石選手、あと一般参加ということで富士通の上野選手とかあとはGMOの渡邉選手であるとかここまでは楽そうに走っているように見受けられますね。
≫本当に先頭集団の中でなかなか位置取りが変わらないのが特に安川電機、中本選手であるとか木滑選手、現在画面正面をとらえていますが、そして、2014年の箱根MVPのトヨタ自動車九州の大津選手もほとんど位置取りが変わっていません。
今、中間点を過ぎました。
1時間4分34秒という手元の時計です。
そしてすぐに給水に入っていきます。
各選手、歩道に近くなっています。
バイクリポート、給水の様子はどうでしょうか?≫16kmで給水に失敗した大石は、ここで確実に給水ボトルを取ったんですが丸山がまた失敗しまして、今、水を取って気持ちを落ち着かせようかといったところです。
≫磯松さん、給水を2度続けて失敗する、ここは丸山もマラソン、まだ2回目ですから経験があるわけではありません、どうでしょう?≫本人はショックを感じていると思いますけど、これはしようがないので切り替えていくしかないと思います。
≫ですからゼネラルドリンクで何とか気持ちを立て直そうというところですね。
現在レースは後半戦へと入っています。
それが気になる要素ではありますが、果たしてこの後どうか。
改めまして、この大会、世界陸上ロンドンの選考レースです。
中間点を過ぎるとシーサイドコースに別れを告げ勝負は大分市街地へ。
29kmに訪れるコース唯一のアップダウン弁天大橋は、勝負のポイント。
フィニッシュは大分市営陸上競技場。
好記録が期待される別府大分毎日マラソン。
世界陸上の代表に名乗りを上げるのは?≫28kmの弁天大橋が小刻みなアップダウンがあります。
世界陸上ロンドンに向けた選考基準、別府大分毎日、日本人トップの競技者の中からということがあります。
レース内容とタイム、そして川内優輝選手が去年の12月に福岡国際マラソンでマークした2時間9分11秒のスプリットタイムをご覧いただいています。
最後の2.195kmが6分50秒ということで、少し最後の5km、ややペースが落ちた感はありますが、川嶋さん、選考の基準タイムかわかりませんが目安にはなりますかね、このタイムは一つの。
≫先ほど中間点を通過しましたけど、恐らく選手は意識してると思うんですよね。
そんなに川内君のタイムと余裕がないと選手たちは感じたと思いますね。
≫そういったことを頭に描きながら走っていると思います。
集団のやや前の方に位置してきた丸山文裕。
地元・大分、東明高校は幾多の名ランナーの戦いを見てきました。
そして自分もあこがれ続けた別府大分の地。
初めて走る今の気分はどうなのか。
≫去年、初マラソンで鮮烈なデビューを果たした丸山文裕。
オリンピックの出場権は獲得できなかったが、史上9人目となる初マラソンでサブテンの偉業を成し遂げた。
今シーズン前半は故障に泣かされたものの、別大マラソンに照準を絞ると徐々に状態を上げ、完全復調に近い状態まで持ってきた。
≫高校のときから別大マラソンに出場するのを目標に取り組んできたので。
≫故郷へ錦を飾る。
1年ぶりの復帰レースで世界への切符をつかむ。
≫この大会で優勝するっていうのは、オリンピックや世界選手権に出場するのと同じレベルだと思っているので、しっかりとリラックスして、成長した姿を地元の人たちに見ていただければ、すごくありがたいなと思っています。
≫初マラソンが果敢なチャレンジでした。
2時間9分台でした。
油谷さん、初マラソンと2本目のマラソン、大きく違うんですか?≫初マラソンの場合は勢いでいける場合はありますけれども、2回目のマラソンというのは実力が試されると思ってます。
≫でも、こういった20代のランナーが油谷さん、どんどん記録を塗り替えていって2時間7分台とか出す日が来るといいですよね。
≫やはり若い選手がどんどんマラソンに取り組んでそこでやはり7分、8分台を出していけば日本のマラソンも明るくなってくると思います。
≫油谷さんが2時間7分台の記録を出したときに、追いつ追われつで次々にいろんな選手が出てきた、あれは何だったんですかね、原因としては?≫私の場合は、同学年の選手がマラソンで走ったんだ、よし、俺も負けてられないぞという、やはりそういう勢いはありました。
≫やはりベテランでなく、若手が何か変化、変えるんだという意識を持たなければそうするとそれに続いてく選手が出てくるということですね。
≫それを見て選手はどんど育っていくと思います。
≫丸山文裕、2度目のマラソン、≫全長6〜7km弱ありますこの別大国道の海沿いのコースです。
今日は日差しがない中、行われています。
雨はやみました、別府大分毎日マラソン。
世界へ戦いを挑むことを意識したランナー、集団は現在トップ21人となりました。
少しずつ減ってはきましたが、まだこの時点で21人。
気温が1時現在で11度。
スタート時点よりも少し下がってきたことになります。
湿度は相変わらず90%を超えています。
≫旭化成、丸山ですが、スペシャルドリンクは2度取り損ねたんですが、しっかりとその後のゼネラルドリンクを取りました。
ですから、しっかりと立て直したということはこの丸山、何とかなし遂げたようです。
そして先頭集団を見ていきますと、後方に2014年箱根MVPのトヨタ自動車九州、オレンジのユニフォーム、大津が下がってきています。
この大津が少し苦しい表情に変わってきているんですが、磯松さん、どうでしょうか?≫まだ大丈夫かなという感じはしますね。
≫ですから、あえて一度ペースをつくり直すために、位置取りを変えた、こういうことも考えられますか?≫そうですね、今ちょうど集団のペースが少し落ちていますので、少しきつかった選手も、ここで多少立て直してるのかなと思いますね。
≫これが冬のマラソンとしては初めての大津。
2014年箱根MVPの名に恥じないように走りたい、そう話していました。
≫その大津顕杜の所属チームはトヨタ自動車九州。
森下広一監督の指導を受けています。
バルセロナオリンピックの銀メダリスト、そして勝負勘、勝負強さというものを徹底的に教え込まれたようです。
その大津顕杜、3年前の箱根最優秀選手。
≫過去、箱根駅伝でМVPを獲得して、後にマラソンで成功を収めた選手は今井正人、ただ一人。
その今井でさえサブテンをマークするのに8度の経験を要した。
この逆境に挑む大津顕杜の強みは故障しないこと。
継続した練習はマラソンには必要不可欠だ。
≫入社してここまで故障せずしっかり練習も詰めていて、試合でも安定して結果を残せているのと、練習の中で自分に力がついてきたなという実感がすごくあったので。
≫また名将・森下広一監督から勝ちに執着する心を学ぶことで心構えが大きく変わった。
≫日頃の生活であったり、練習のときから本当に勝つための練習であったり、口癖として「勝つレース」。
自然と勝ちにいく意識というのが芽生えてきたような気がします。
≫森下監督は常に、勝つということこのキーワードをどんどん口にします。
それを植えつけられた大津顕杜が勝負の厳しさ、初めて冬のマラソンに出てきたわけですが、今、箱根のМVPという話もありましたが東洋大学では箱根総合優勝を2度経験、自らも8区と10区で区間賞を獲得。
輝かしい、その大学時代。
実業団に進んで、冬のマラソンに初めて出てきた大津顕杜が今、どんなことを頭に描きながらレースを行っているか。
去年の北海道で初めてのマラソンは経験しました。
さて、25kmのスプリット、先頭集団、気になります。
≫ペースメーカーを含めて21人の中でレースが進んでいますが、磯松さん、今、落ち着いていると考えていいですか?≫ペースが少し落ちましたので選手によっては、これはラッキーと考えている選手と、ちょっと遅いので、もう少し速くいきたいなという選手と両方あるかなと思いますね。
≫今、磯松さんがご覧になってて、もうちょっと速くいきたいとそう思っている選手はどの選手ですかね?≫丸山選手は、少しそういう感じが見受けられますね。
≫画面の奥にいるのが丸山選手。
そして最後尾に近いところなんですが安川電機の中本選手。
レースが始まってから、後ろから2列目、そして歩道寄り、全くポジションが変わっていないんですね。
≫風格すら感じさせるような、余裕のといったらあれですが非常にいい走りをしていると思います。
≫もちろん各選手、中本選手をマークするために入れ代わり立ち代わり近くに寄っていく選手はいるんですが、しかし変わりません。
そして今、こちら先頭集団を見ていますと少し前の方と後ろの方で開きが出ていましたが、この後、25kmということであまりここは気にしなくてもいいですかね?≫この辺から、かなり足にきている選手もいますので、1人1人落ちていくようなレース展開になると思います。
≫25kmのチェックポイントを通過しました。
手元の時計で1分16分35秒。
この5kmのスプリット5分35秒という、ここまで見ている中では、この15分35は一番遅いタイムですね。
≫恐らくこの次の5kmもそんなに上がらないでしょうからひょっとすると誰かが仕掛けることもあるかもしれないですね。
≫25kmを通過したときに43番、ケニアのペースメーカー、ジュイが離れることになっています。
現在先頭集団、まだ20人を超える大きな集団の中でレースは進んでいます。
≫先頭集団、25kmを過ぎましたこのままいきますと2時間10分を切るペースになりまして、日本人ランナーにとっては世界を狙う大事なレースです。
≫びっくりするぐらい風がなかった別大国道を抜けて、今、大分市街地に帰ってきましたが富士通の千葉健太がちょっと先頭集団から距離を離されています。
≫去年は招待選手でした、千葉。
ご覧のような距離ができてしまいました。
去年は本番までに疲労がとれなかったんですがと話していましたが、直前、奄美大島の合宿、しっかり調整してやって来たんですが、しかし、ここで先頭集団からこぼれ始めています。
同じ富士通から荻野選手も招待選手、先頭集団を走っています。
これだけ距離が出てきました、25.5km。
佐久長聖高校、駒澤大学と非常に活躍目覚ましい選手でした、千葉健太選手です。
第3移動から様子を伝えてもらいましょう。
日本視覚障がい男子マラソン選手権、その後の様子、いかがでしょうか?≫現在22.2kmです。
視覚障がい者マラソン男子先頭は、依然としてAC・KITAの熊谷豊です。
スタート時から何度も時計を気にするシーンがあるんですが先ほど20kmの通過タイムが1時間10分55秒、このままいきますと、フィニッシュ予想が2時間29分台ということで、目標としている2時間30分切りに非常にいいペースできています。
現在29歳の熊谷ですが、レースまでの間、この1年、自己ベストを3回更新しています。
今日のレースもここまで熊谷、非常にいいペースで走っています。
≫どうやら熊谷選手が自己ベスト更新、2時間半の壁を破りそうな感じ、これは期待できます。
画面は先頭集団、国道10号から離れまして間もなく中心地、市街地国道197号に入ろうというところまで来ました。
徐々に声援が大きくなってくる状況です。
まもなく26km。
先頭集団の人数は20人をもう割りました。
川嶋さん、まだレースは半分をちょっと過ぎた辺りなんですが?≫今のペースでは、大分落ちましたので、これでちょっと仕掛ける選手が出てきますね。
≫そろそろ元のペースに戻さないとということで少し選手が出始めた、縦長になりました。
給水を使ってペースを上げる選手が駆け引きの中であるわけですが、スーッと出ました。
≫また丸山、給水に失敗しました。
≫スペシャルがとれません、心理的な影響はどうなのか。
ここは川嶋さん、もう割り切るしかないですね?≫もうゼネラルで対応するしかないですね。
今、荻野選手のボトルをもらいました。
≫ペースメーカーの42番のコチェイが今、レースをやめました。
ですからペースメーカーのいないレースと変わっています。
現在、先頭を走っているのはエチオピアのデベレ。
デベレが先頭、30kmまでペースメーカーが引っ張っていく予定のレースであったんですが、ここにきて、レースが大きく動いていきそうです。
磯松さん、ペースメーカーが外れてしかも、ここまで少しペースが遅かった中でレースは大きく動いていきそうですか?≫このエチオピアの選手に関しては少し遅いと感じたんだと思います。
なので、日本人選手もここで反応しないとダメですね。
≫やはり先頭集団を引っ張っているのは今、海外招待勢ということでここにしっかりと日本勢がついていかなければなりません。
≫レースに変化がありました、ペースメーカーが結局30kmまでいる予定だったんですが、いなくなった。
国道197号に入ってきました。
この辺り川嶋さん、ペースメーカーがいるという安心感のもと、走れる意味はあるのかもしれませんが、こうなると逆にそれが弊害になることもあるかもしれませんが。
≫ペース上がって、大石が遅れそうですよ。
≫初マラソン、大石。
画面は大石をとらえました…、トヨタ自動車九州の大津選手をとらえましたが、ちょうど先頭集団は大分県立美術館。
非常に遠くから見ていても美しい建物の隣を過ぎています。
つい先だって来場者数100万人を突破した大分県立美術館、間もなく、できて2年の歳月がたちます。
それからその前の吉田アナウンサーからのリポートがありましたがトヨタ自動車の大石選手が、少し集団から遅れ始めているという、川嶋さん、第1集団がそうなると6人という感じで分かれましたね。
その後ろに中本選手がいますね。
≫ただ、ペースが一気に上がっているのでもしかしたら落ち着くかもしれないですね。
その場合に、あまり敏感に反応した選手は足を使っている可能性もあるので、落ち着いたら徐々に追い上げていく形でも対応はできますよね。
≫まだそれができる、間に合う、そんな差ですか?≫このままペースアップしたまま行くとは思えないので1回落ち着くとは思うんですよね。
≫油谷さんにはこの光景どう映っていますか?≫中本選手が徐々に上がってきてますので追いつきそうな感じですね。
≫27kmを過ぎてきた、中本選手の表情どうでしょうね、このところ30kmからちょっとペースダウンするレースがありますからね。
≫ベテランらしいですよね、今の反応の仕方など見ても周りが見えて、追いかけていくというのがですが、まだレースに入り込んでいない感じがしますよね。
集団の流れを使ってまだ走っているのが見てとれますので、非常に落ち着いてる走りですよね。
≫JR大分駅からの位置関係はご覧のとおり。
大分シティー、こちらもできて間もなく2年という大分駅を今度は背にして選手たちは走っています。
さて間もなく丸山選手の母校、大分東明高校のすぐ近くを通るという現在27kmを過ぎた辺り。
地元の大声援を受けるはずなんですが、それは当然、意識しながら丸山。
先頭集団の前の方に来ました。
間もなくその丸山選手の大応援団があるものと思われます。
字が見えてきた、丸山選手の大きな名前。
今のが大分東明高校の陸上部の選手たち。
丸山選手が関心していました、去年の全国高校駅伝、4位は本当に見事、過去最高順位。
僕も勇気をもらいました、エネルギーをもらったという丸山が今、ピタッと上位につけています。
≫突然勝負が始まった感じです。
ご覧のような先頭状況に変わりました。
エチオピアのデベレ、ケニアのケニー、この2人の後ろに日本人選手3人。
大石も上がってきた。
招待選手・中本、そしてスズキ浜松ACの伊藤太賀、さらには一般参加トヨタ自動車の初マラソン、大石港与も果敢にレースをやっている。
その後ろに旭化成の丸山が、前にいたんですが、後ろに下がった富士通の荻野がいて。
≫丸山と先頭の差は6秒です。
丸山が現在8位です。
MHPSの岩田がいて、黒崎播磨の坪内がどうやらつけている。
そんな状況です。
118番がMHPSの岩田です。
その後ろに丸山。
いったん前に出ましたが、ここの順位の変動、非常に今、激しかったですね、川嶋さん?≫そういう気持ちが大事ですよね、日本人の選手に今足りないのはそういうところなので、まとめる意味ではなく、積極果敢にいって勝負するという気持ちは買いますね。
≫何かつめ跡を残したレースは絶対必要だと言われますが。
その前にいるのが、招待選手、中本と伊藤、そこに大石港与、いるじゃないですか。
弁天大橋にかかろうというところですが、間もなく上り坂になっていきます。
大石の初マラソン、マラソンというのが果たして自分に合っているのかどうなのか、周りはマラソンなら日本は戦えると言うが、それが本当なのかどうなのか、僕が確かめにいきます、そんな言葉をさらりと言ってのけます。
少し上っています、橋に差しかかりました。
しかし、このチャレンジ精神は見事≫デベレが今、一生懸命逃げようとしているんですけど中本がじりっじりっと距離を詰めています。
ケニーが遅れそうです。
≫デベレが前にいて、ケニーが遅れてきた。
中本の頭の中には優勝しかありません。
一級河川、大分川にかかる一番北側の橋、弁天大橋。
この弁天大橋、いつもですと横からの風が非常に強いんですが、画面右側、おわかりのように旗はだら〜んと垂れ下がっています。
丸山選手の名前が具体的に書いてあるボードや旗が見えてきました。
旭化成、地元・丸山文裕に対する声援です。
まずは、デベレが逃げます。
ただ、そこにいる丸山、その後ろにMHPS、岩田。
注目の木滑はその後ろです。
3人のランナーをとらえています。
そして大分市営陸上競技場が入ってきました。
この弁天大橋の右斜め前方にフィニッシュ地点、大分市営陸上競技場です。
それを選手たちは少し視界にとらえつつ前方、臨海産業道路は真っすぐ長く延びる道路。
35kmで2度目の折り返しがあります。
橋の上り下りを選手たちは、小刻みなアップダウンを勝負どころに使う選手がいます。
まだここは川嶋さん、どうでしょうね、そんな感じでもなかったですか、下りですからね。
≫追いつきたいんですけどね、なかなか詰まっていかないところですね。
≫橋を渡り終えました3人の日本人選手たち。
先頭集団、先頭は30kmのスプリットを迎えます。
≫先頭、一気に飛び出したのはエチオピアのデベレ、そして中本とデベレの距離ですが、弁天大橋の前では2秒だったんですが現在は4秒と広がってきています。
磯松さん、デベレは長いスパートをかけていると見ていいですか?≫スパートして27kmから29kmまでが大体6分切るくらいできていますのでデベレ選手としては、ここで逃げたいと。
なので、中本選手も一生懸命追っていますけれども、なかなか詰まってこない状況で、お互いが今、我慢のしどころだと思います。
≫後方からは安川電機・中本、スズキ浜松ACの伊藤太賀、さらにはトヨタ自動車・大石という選手がそして1番の海外招待選手、ケニーも第2集団にいますが、中本としては、ここで離されては厳しいとレース前に言っていましたが、ここからはどういう意識で食らいついていけばいいですか?≫ある程度の距離を保ちながら行っていると思うんですね。
デベレ選手もそれほど勢いが、かなりあるわけではないので、恐らくここで我慢していれば落ちてくるだろうという中本選手の走りのように見えますね、今。
≫そう考えますと、今、日本人3人が集団を築いていますので、この3人が協力して追っていくことも考えられます。
今、先頭のデベレが30km地点を通過しました。
手元の時計では1時間31分56秒、この5kmのスプリット、15分6秒です。
26km地点で予想外、予定外のペースメーカーが外れて、磯松さん、やはりペース上がりましたね?≫今、後ろについている日本人3選手にとっては非常にいい展開だと。
このままスローペースになるよりか、またペースが戻ってきましたのでこれは記録も少し期待できるんじゃないかと思います。
≫もちろん選手は去年の福岡、川内優輝、2時間9分11秒、ここもしっかりと狙っていかなければなりません。
レースはクライマックスに向けて、今ジリジリと熱が上がってきました。
≫いよいよ選手たちの目つきが変わってきました。
中本、伊藤、さらには大石、そして後方からは丸山、木滑も追いかけてくる。
闘争本能に、いよいよ点火のスイッチが押された。
≫先頭集団、火花が散り始めています、ご覧の形になりました。
デベレをいったんとらえた中本。
しかしトップは譲らないデベレ、また前に出た。
そして、すぐ伊藤がピタッとついている。
こういう状況に変わってきました。
まず川嶋さん、随分と形がどんどん変わっていますが、日本人各選手の表情をご覧になってどうですか?≫中本君は決して無理をして追いかけたという感じではないですね。
自分で、1人で走ることも慣れていますので。
こういう3人で日本人がいる場合には誰か引っ張ってくれよという形でちょっとペースが上がらなかったりするんですけど、そんなことは一切見せずに、もう自分が行くというところで走っていますね、それはすばらしいですね。
≫間近で見ていますと、中本と伊藤は非常に落ち着いた表情をしているんですが、大石が少し口が開いて、一生懸命今ついているという感じです。
≫今年のニューイヤー20人抜きはまだ記憶に新しいところ。
まだ記憶に新しいところ。
油谷さん、果敢に28歳とはいえ機は熟したから出てきたんでしょうけど、大石選手の戦う姿勢、なかなかいいですね。
≫結構苦しい顔にはなってきたんですけど、まだ先頭集団につけるということは、体が反応しているということです。
≫とにかく普段練習に向かう姿勢がすばらしいと、佐藤監督も褒めていますが、1カ月前の徳之島の合宿では距離走で3回集団から離れて、3度追いつくということをやったそうです。
それぐらい見ている方がワクワクするような練習を大石港与はやってきたということで、佐藤監督も本当に楽しみだという話をしていましたが、何かその練習が、なるほど本当だったんだなと今、見せつけているような、今川嶋さん、ここは苦しいんでしようね?≫苦しいんでしょうけれども、苦しい中で頑張れますよね、駅伝なんかでもそうですけれども、苦しくなってからが強いのが大石君ですからね。
≫自分がこれから戦っていく場所を見つけるための今日のマラソン初挑戦。
大石港与のファイティングスピリットは見事。
今ここを我慢すれば、初マラソンで何かすばらしい結果が待っているか。
今レースは2時間10分をはるかに切るペースで推移しています。
しっかり世界も意識している、そんなペースです。
≫2号車です、7位の集団に丸山が入ってきています。
現在こちらが7位のルムシエ、そして8位の丸山、さらには9位に岩田という3人の集団になっています。
丸山も何とかここで粘れるかどうかというところで、まだ2時間10分を切るペースでは来ています。
そのすぐ3秒前に、MHPSの木滑が走っている状況です。
≫木滑とちょっと差ができましたかね。
チームメイトの岩田が木滑の前を走っている形になります。
そしてこちらが丸山文裕、2度目のマラソン、このままいけば2時間9分台。
びわ湖毎日マラソンの初マラソンの記録と似たような数字が出ていますが、まだここからのペースアップが期待されます。
先頭集団はご覧の5人。
レースを制するのは?そしてロンドンへ夢を実現するのは?≫またまたトップグループに変化がありました。
残り10kmを切りました。
先頭は5人だったのが4人になった。
大石港与、少し苦しいか。
川嶋さん、ちょっと体がブレ始めている感じですね。
≫まだ足は動いてますけど、上体がぶれているのでちょっと前に進まない感じですね。
≫大石と先頭集団の時間差が現在5秒に変わっています。
先頭集団は中本、ケニー、デベレ、さらには伊藤太賀なんですが、26km、ペースメーカーが外れてからのスプリットなんですが、3分前後ということで、磯松さん、全くペースは落ちていない、むしろ少し上がっているぐらいですね。
≫伊藤選手と中本選手とデベレ選手がここまで休んでいないので、大石選手はちょっときついかなと、本当だったらここで少し休んでくれるとよかったんですけど、ちょっと休まず3人が攻めているという走りになっていますので、大石選手にとっては、ちょっときついと。
≫初マラソンの大石ですからやはりこの辺りは休むタイミングがほしかったかもしれませんが、そうはさせじと現在デベレ、中本、さらには伊藤が引っ張っていっています。
30kmを過ぎた時点では2時間9分11秒という、去年12月の川内の出したタイムを上回る形できていました。
やはりここでタイムを上回って、磯松さん、この後の東京、さらには、びわ湖にもプレッシャーをかけたいですからね。
≫まだここにきて中本君の動きは変わっていませんし、記録は、まだまだ狙えると思います≫別大の選考対象は日本人トップとなっていますから中本と伊藤が現在走っていますけれども、どちらかしか選考テーブルには今のところのれないと。
1位と2位、日本人トップと2位では本当に大きな差がある形で33kmを通過しています。
≫徐々にペースがアップしてきました。
日本人トップ、そしてレース内容とタイムがついてくればいよいよ世界陸上ロンドン、夢が現実のものになる。
特に世界陸上の舞台を知っている中本にとっては再び戦いたい場です。
そして、伊藤太賀にとっては目標の場。
≫ケニーが先頭集団から落ちました。
完全にトップ3はこの3人。
そして、上りを使って中本とデベレがスパート。
伊藤がちょっと離されています。
≫中本が出ました、伊藤が少し苦しい表情になった。
デベレと中本の戦いなのか。
川嶋さん、ペースをここから上げていけば、2時間8分台もひょっとしたらという今のところのペースですのでね。
≫恐らく中本君は2時間9分11って完全に意識していると思うんですね。
≫そしてちょっと口が開いてきたか、伊藤太賀がいったんこの集団の先頭に立ったんですが、今少しこのような表情に変わってきた、苦しい表情に変わってきたのはスズキ浜松ACの伊藤太賀。
ここまで自分で工夫して、様々な、ユニークな練習を積んできました。
去年に続いての参戦ですが、伊藤、ここで少し差があいてきた。
現在、単独で3位。
この後ろにケニアのケニーがいます。
初マラソンのトヨタ自動車・大石港与が第5位を走っています。
大石の姿、画面向こう側、小さくとらえられています。
これがベスト5、上位5人。
残りが8km少々となりました。
最後に橋がもう1回、2回とありまして、上りで、デベレの前傾姿勢。
中本がついていく、中本がしっかりこの大会の優勝を意識して、今、頭の中に描きながら走っている。
3年前を思い出すような感じになってきましたよ、川嶋さん。
≫まさにそんな感じですね。
≫後半を一体どのように走っていくのか。
中本はこのところ30km以降で少し失速していますので随分気にしているわけですが、本人は、こう話しています。
≫粘りのレースをするためには、ゲストの油谷さん、やっぱり日頃の練習だと思うんですが、走り込み、足づくりですか?≫マラソンといえば、距離を踏んで何ぼだと思っていますので中本選手の場合、距離を踏むことがしっかりできているんだなと思います。
≫そうすると、練習の段階からこの30km、35kmを意識しないと意味がないわけですね。
≫やっぱりマラソンは、よく30kmからと言われますけれども、そこでいかにペースを落とさずに走れるかだと思います。
≫昨今2時間7分台という選手は2年前の今井正人選手ぐらいしか、いないわけですが、もう一回、ここに日本人選手が返り咲くためにはそういった練習方法なんでしょうか?≫マラソンといえば距離を踏まないと走れないと思っていますので、しっかり練習ができて、体調を万全に持ってくることが一番大切ですね。
≫そこを地道に泥臭くやらないとということですね?≫マラソンは泥くさくやらないと走れないと思います。
≫川嶋さん、同じですか。
≫中本君の場合は、それに加えて単独で走れますね、1人で走れるのが本当に強みですよね。
≫デベレが出た。
≫またちょっとスパートしましたよ。
少し前傾姿勢になっているのが、横から見てもわかる、ただ、中本は冷静。
間もなく先頭2人は35kmです。
≫中本が厳しくなってきました。
ここに来て先頭デベレ。
その差は5mとなっていますが、しかし、磯松さん、中本は日本人トップ、現在その位置にいるんですが、優勝するためにはデベレに勝っていかなければいけませんよね。
≫記者会見でも、優勝、自分はマラソンで優勝するんだとかなり強く言っていましたので、まさに日本人1位はほぼ間違いないと思うんですけど、優勝を目指して頑張ってほしいと思います。
≫ロンドンオリンピック入賞、そして世界陸上モスクワも入賞した中本ではありますが、自分に足りないのは「優勝」、その二文字なんだという話をしていました。
4年前はこの別大で川内優輝と競ってそして最後は敗れてしまいました。
ですから別大で何とか優勝することが自分には今、一番必要だという話をしています。
このコース2回目の折り返しを中本が間もなく迎えようとしています。
先頭を走っているのはエチオピアのデベレ、しかし中本がこの折り返しを利用してまた縮めてきました。
今、35kmのチェックポイントを通過。
手元の時計では1時間47分10秒、5kmのスプリットは15分16秒です。
中本健太郎がここに来て前へ行くデベレとの差を縮めてきました。
1時間47分16秒ということは、このまま見ていきますと、磯松さん2時間9分20秒前後のフィニッシュ予想ですから去年の川内よりは少し遅れてしまうということですよね。
≫ギリギリのところだと思います。
なるべくペースを落とさないところが記録を上げるポイントだと思います。
≫しかし、中本が今並びました。
さらに前に行こうとしています。
≫大分市内に入ってきて、さほど寒さを感じないんです。
路上の皆さんもマフラーや手袋をしている人はほとんどいませんから少し気温が低くないコンディションというのも中本、プラス材料じゃないでしょうか。
≫中本にとっては気象も味方をしています。
そこで初優勝、4歳と2歳の子どもにパパが日の丸をつけるところを見せたい、その思いで中本が35kmを過ぎています。
≫フィニッシュ予想は2時間9分14秒と出ました。
したがって去年の川内選手の2時間9分11秒に非常に近いタイムが出たということになりますが、ただ、まだもう一段ギアを上げてほしいところがあるんですが、川嶋さん、どうでしょう。
≫今競り合いの中ではペースを落とさないでいけるのが強みのところですから。
中本君の走りも全然落ちていないですからね。
もう一段階切り換えられるような走りではありますね。
≫まだ残りあと5km以上あるんですが、仕掛けのポイントは…、ここは上りです、上りあるいは下りを使うと選手は言いますが。
≫上りを使って中本、上げていますよ。
油谷さん、このタイミング、どう見ました?≫上りで仕掛けているんですけど、なかなか離れてくれないですね。
≫離れてくれないと、心理的にはどうなんですか?≫勝負してるのであればちょっと厳しいですけれども、中本選手の場合淡々と行っているような感じであるのでまだ大丈夫です。
≫川嶋さん、3年前のあの経験が生きるといいですね。
≫あのときも決して後ろにはつかずに並走しているような感じでしたよね。
今回も中本君は後ろに回ったとしてても人の後ろにつくということはないですよね。
この辺のすごさですよね。
≫34歳になってきた中本健太郎、14回目のマラソンに挑んでいます。
練習量はかなり減らしてきましたという話です。
練習自体はこなせているんだけれども、回復という意味ではやや遅くなっていると本人が話しています。
しかし勝負を意識しての別大参戦。
大石港与がまた蘇生してきた。
そして伊藤太賀をかわした、順位を1つ上げました。
大石港与もこのままいけば初マラソンで2時間10分切り、これも夢ではありません。
途中、本当に顔が苦しそうでした。
今もそうですが、伊藤太賀が内側から前にいく、歩道寄りから前にいった。
この2人もどちらが前でフィニッシュテープを切るかわかりません。
この差を見てみましょう。
中本とデベレとの差、100mぐらいでしょうかね。
大石の表情が変わってきました。
川嶋さん、先ほどの極限状態と違いますね。
≫手元の時計でトップと23秒差です。
≫今、第2移動の新タアナウンサーからリポートが入りました。
≫上り使って中本がスパートしています。
≫先頭は中本、もう1度上ります。
ここでもう一段上がりました。
油谷さん、さっきとよく似ていますね。
≫中本選手も一生懸命引き離しにはかかっているんですけど、なかなか離れてくれないですね。
≫ただ、こうやってしつこく選手を追ってくる、その選手の気持ちは、誰よりも中本自身がわかっているのかなという感じはするんですよね。
今前に出ているのが中本、下りです橋を渡り終えて下り。
1kmごとのスプリットをご覧いただいています。
一時は3分10秒前後にまで落ちたところもありましたが、こうやって上がってきた。
川嶋さん、これが2分台のスプリットが必要ですね?≫今、上りでしたので、上りで3分06というのは決して悪いタイムではありませんけれども、本当にいいタイムで刻んでいると思いますね。
≫油谷さん、タイムを狙うならも2分台というのもあっていいんじゃないですか?≫川内選手の9分の記録を破るためにも、2分台は欲しいですけど、スピードを切り替えないとなかなか難しいですね。
≫そういった選手が油谷さん、どんどん出てくれば、2時間7分台も夢じゃないですからね。
≫7分、8分台の選手がいっぱい出てくれればと思います。
≫まさにこの辺りの走りです。
中本がそれを見せる場が出てきました。
36km、まだ残りは5km以上あります。
先頭・中本、しっかりと冷静にレースを運んでいる。
表情はどうですか、川嶋さん。
≫変わっていないんですよね。
いつもの本当に淡々とした表情でして、足どりもしっかりしていますね。
≫ベテラン、勝負を知る男、走りのバランスをもとに戻すために体幹トレーニングも十分にやってきた中本です。
そのデベレとの一騎打ちという様相を呈しています。
後ろとの差は、どうやら100mですが。
≫タイム差が今31秒と、トップと大石との差がやや開きました。
ただ、大石もまだまだあきらめていません。
前を前を懸命に追う形。
初マラソン2時間13〜15分で走れればいいと話していましたが、2時間10分を切るペースで踏ん張っています。
≫いやいや見事です。
油谷さん、どう映っていますか、この大石選手の姿は。
≫きつくなってからズルズルいくかなと思っていたんですけど、立て直してきましたね。
≫一度離れかけて、また戻る。
練習でやってきたことをしっかりここで表現できているというのはなかなかのパフォーマンス、大石港与。
先頭に戻ります。
≫中本とデベレですが、35kmから36kmは3分6秒というスプリットだったんですが、36kmから37kmまで2分59秒と、再び3分を切ってきましたね。
≫2時間9分、今も時計を見ていますけれども、優勝とタイム、両方狙っているんだと思いますね。
≫今、デベレの前を中本が走っていますが、この思いはどうですか?≫本当はデベレ選手にちょっと前へ行ってほしいなというのがあると思うんですが、やはり自分で優勝と2時間9分11秒、両方狙っていく決意だと思います。
≫中本は現在、エチオピアのデベレと走っていますが、見えない2時間9分11秒という川内とも競っている状況なんですね。
≫そうだと思います。
≫中本が初優勝に向けて2時間9分11秒というタイムにも現在、挑戦しています。
見えないランナー、透明ランナー、ひょっとしたら川内が自分の隣にいる、そんなことを想定しながら走っているのでしょうか。
4年前のあのレースの悔しさを晴らすと言っていました。
そして日本人トップはおろか、まず優勝するんだ、そんな力強い宣言、柳通りに入ってきました、片側1車線、より声援が大きくなります。
中本の表情は変わりません。
まだまだ苦しそうな表情ではありません。
残り5kmを切りました。
先頭・中本健太郎、あの悔しさを晴らすときです。
ベストタイムはそのときの2時間8分35秒、これがパーソナルベスト。
まだこれが残っています。
その更新というよりも、今日は意地でこのレースをとる、そしてマラソン初優勝を飾ること、これが今頭の中に描かれたことですが、油谷さん、2分59秒で来ましたね≫ペース上がりましたね。
≫これが必要なんですね?≫優勝と川内選手のタイムを目標にしていると思いますので、そのためにはペースアップが必要だと中本選手本人がわかっていますね。
≫通常この時期、この柳通りは向かい風なんですけれども、今日は全く風がありませんのでこの辺りも記録の期待がかかります。
≫風も味方した、今、風は休んでくれている状況で、安川電機・中本選手の優勝を静かに見守っている状況です。
そして別府大分の大声援が中本に送られる。
このままレースは淡々といくのか、もう1回何か、この距離だと川嶋さん、あるでしょうね。
≫中本君の方がもう1回仕掛けると思うんですね。
≫4年前はどちらかというと川内選手が仕掛けてついていくのが多かったんですが。
≫ちょっと後手に回った経験もありますので、今回は自分でいく感じでしょうね。
≫今日はしっかり主導権を握ってレースを進められそう。
残りはあと4km少々になりました。
中本がフィニッシュに近づいている。
このままいけば、悠々2時間10分を切ってそして世界陸上ロンドンに、また世界陸上の戦いの場に三たび手を挙げるという中本健太郎。
お聞きの大声援です。
≫36kmから37kmが2分59と、一時は3分を切るペースに変わったんですが、37kmから38km、カーブもありましたが、3分5秒、3分5秒と少しペースは落ちています。
ただ、中本が苦しい表情は見せるんですが、磯松さん、中本は今、苦しい、しかしデベレも苦しいと見ていいですか?≫ただ、このペースだと多分デベレ選手は離れてくれないと。
記録と優勝を狙うには、どこかでもう1回、ギアを切りかえないと、恐らく両方難しいかなと本人は感じていると思います。
≫勝負のポイントは磯松さんはどう分析しますか?≫恐らくあと1回ぐらい、余力も考えるとかなりきつくなってきていますので、あと1回ぐらいだと思うんですね。
それが40km付近になるかなという感じですね。
≫世界への大事なポイント、もう一段ギアを上げられるかというところが中本に求められています。
≫当然川嶋さん、デベレもそれをうかがっていますよね、どこで仕掛けようかと。
≫今、後ろで休んでいる状況ですので、どこかで1回いかないととは思っていると思います。
≫追いかけるデベレはマラソン19回目。
2回勝った経験があります。
3位以内に入ったことが7回、1桁順位17回ですから、非常にマラソンの成績が安定しているのがデベレです。
将来的には2時間5分、あるいは6分台を狙える選手になりたいと言っている、エチオピアからやってきた30歳のデベレ。
2時間7分48秒のパーソナルベストが出て、もう4年たっています。
力は持っていますので、お互いにタイミングを計っているんでしょう。
それがどこなのか、その一瞬を逃さずにお伝えします。
油谷さんだったら、何を頭に描くんですか?残り、これくらいの距離。
≫どこでスパートしようかという、ちょっと離れましたかね?≫中本、スパートしています。
≫ちょっと油谷さん、デベレがやや…。
≫ちょっと動きが止まったような感じしますね。
≫中本はそのままなのか、あるいは上げたのか。
デベレがすっと離れた。
≫5mに差が広がりました。
≫ここで仕掛けました。
川嶋さん、何か派手な仕掛けではなかったように思いますが?≫お互いに同じようなタイプでスピードの切れはないので、じわじわと行って、ここで落としてはダメですよね。
≫どうですか、そちら?≫デベレが落ちているというよりも、中本が上げていますよ、これ。
≫38kmで来た。
ここで勝負を決めてやる。
4年前、決められたあの勝負地点は40kmの給水だった。
多分、中本選手の頭の中には、深く深く刻み込まれていることでしょう。
先頭の中本がご覧の差に広げました。
10mは広がったか。
≫中本とデベレの差は4秒。
ですから20秒ほどに広がっています。
38から39kmは3分4秒というスプリットタイム。
そしてこうしている間にも中本がグングングングンデベレを引き離しています。
中本が4年前に別大で忘れ物をした、優勝という二文字を今、中本がたぐり寄せようとスパートに入っています。
≫そのとおりですね、スプリットタイムも2分台に上がったり中本が優勝するために別府に、大分にやってきた、そう昨日はっきり言いました。
優勝にとことんこだわってやるというファイティングスピリットを見せた、そんな中本が、そのとおりのレースをやっています。
差が開いてきました。
後ろとの差は4秒以上。
このままいけばひょっとしたら9分も切れるかもしれませんよ。
≫9分11秒のところは非常に本人も気にしているところですけれども、ホントすごいですよね。
≫余力、まだ残っていました。
しかしまだ残っているか、まだ残っているならもっと上がれるか。
勝負は決したのか、それでもデベレはまだ追いかけてくるのか。
40kmに近づいている両者ですがちょっとデベレの勢いもなくなっているように見える。
明らかに広がってきた。
どうやら勝負が決まりつつあるのか。
中本がマラソン人生初優勝に向けて、先ほどの38kmのギアの2段ぐらい上げた瞬間を見届けました。
さてさて、中本が左に90度曲がった。
あと2回、90度のカーブがあります。
中本健太郎、1位で40kmに向かっています。
≫間もなく40kmが近づいてきています。
磯松さん、あとは中本、記録が重要になってきますね?≫本人としては、もう勝ったというのは確信していると思うので、あとはもう記録のみに挑戦すると。
≫ただ後ろからデベレとの差、現在は8秒に広がっているところでしかも中本の走り、腕の振りを見てどうでしょう?≫本当に終始変わらずといいますか、顔の表情は苦しくなっていますけど体の動きはスタート時からほとんど変わっていないですね。
≫今、川内の去年の福岡国際の2時間9分11秒のタイムが出ていますが、世界陸上ロンドンに進むためには、この川内のタイムをクリアしますと本当に大きく前進しますよね。
≫彼は実績では確実なものがありますから、あとは、この大会でのタイムが大きく選考に影響されると思います。
≫またこの中本という選手は非常に暑さに強いところもありますのでこれはもちろん、そういうところを見せるためにも今日のレースは非常にいい展開となっています。
間もなく40km地点を通過。
その時点でのタイムが気になります。
今、先頭・中本が40kmを通過しました。
中本、フィニッシュ予想が非常に気になりますが、手元の時計で2時間2分46秒というタイムで通過しました。
ですから手元の資料を見ていきますと、2時間2分46秒ですから、2時間9分30秒前後、ですからあと20秒ほど、磯松さん上げなくてはいけませんね。
≫ちょっと記録的には厳しくなってきていますけれども、ここまでの走りは本当にすばらしい走りだと思います。
≫ただ、世界陸上に向けて大きく前進するためには、見えない去年の福岡の川内、こことの勝負が大事になってきます。
残り2kmを切りました、そのとおりです、当然意識の中にはあります。
川嶋さん、そして油谷さん、経験上、残り2kmを切った残り2.195kmの苦しさ、どのようなものですか?≫先頭を走っていると意外といい感じで行くことがあるんですが、追っているときとか、本当にいっぱいいっぱいのときとかはものすごく長く感じますね。
≫たった2kmが2kmに感じない。
しかし油谷さん、明らかに記録は2時間9分台は出るんだと確信しながら走ってますね。
≫あとは目標としては優勝が確実に近づいてきてる感じですね。
≫もうここまで来たんなら、絶対に優勝は渡さないという、そんな気持ちですよね。
油谷さん、強い気持ちが走りに表れる、それを見たいですよね。
≫やはり気持ち、優勝したいという気持ちが強いから、この中本選手、こういう走りができるのかなと。
≫それが優勝、あるいは世界陸上ロンドンという、また三たび旋回選手権のあの舞台に戻るんだ、そして年齢34歳は言い訳にしないんだ、そんな決意が本当に力強く感じ取れる中本の走りです。
今のところ2時間9分30秒前後のタイムが予想されますが、もう1回ギアを上げれば、あるいは2時間9分11秒というあの記録に近づくことも、まだまだ可能です。
画面左上、残り距離を表示しています。
あと1.5kmになりました。
標準的に言えばなんですが、4分30秒でいくのかどうかというところですけどね、ここ。
≫動いている感じですけどね。
≫今日は雨の中レースがスタート。
そして非常に湿度の高い中レースが行われました。
最後、日本人選手同士の戦いも制しそしてデベレとの一騎打ちも制した、今ご覧いただいている映像を送り出している地元大分OBS大分放送の社屋の前を今、中本がまさに勝負師として男らしい顔で通過していきました。
残り1.3km、全く川嶋さん、顔がゆがむことはないですね?≫走りは変わってないですよね。
≫もうこの走りが体に本当に染み込んで刻まれている、そんなことがよくわかる、中本らしい、ベテランらしい走り。
残り1.2kmになりました。
もう優勝は間違いないでしょう!≫39kmから40kmまでが3分11でしたが、40〜41kmまで3分4秒と、またここにきて中本がギアを変えました。
サブテンに向けて中本、今必死に必死にギアを上げています。
≫1秒でも速く前へ、1秒でも速く前へ。
あのとき川内優輝に見せつけられた10段変速のギア、今度は俺が11段で返してやる、そんな気持ち、右に90度曲がりました。
最後の、競技場までの直線。
ご覧のように真っすぐ伸びています。
大分市営陸上競技場が、もう目の前です。
世界陸上モスクワへ、この別府大分毎日マラソンから飛び立っていったのが4年前でした。
しかし、何か後ろ髪引かれるような思いがあったはず。
川内優輝との一騎打ちには勝てませんでした。
3度目の世界陸上代表へ。
そしてロンドンの地は2012年、ロンドンオリンピックで踏みました。
あのときは6位入賞。
ロンドンへの再上陸は、もう目の前だ、そんな感じになってきました。
中本の頭の中にビッグベンが浮かんでいるのか、ロンドンの町が浮かんでいるのか。
800mを切りました。
トラック2周分です。
少し表情が険しくなってきた、初めてですね、この表情?≫さすがにここにきたら苦しいと思うんですが、粘りどころですね。
≫油谷さん、一言、中本の背中を押してください。
≫もう本当にあっぱれというしかないですね。
≫この姿を日本マラソン界、マラソンを目指す若い選手もみんな見届けて、そして頭の中に刻んでほしい、中本健太郎の走り。
残りあと600mが中本健太郎の美しいフォーム、そして美しいフォルムがドーバー海峡を走って渡る姿に変わってきた。
いよいよかかってきた、ロンドンに近づいてきた。
大分市営陸上競技場も、もう目の前です。
あと気になるのはタイム、まもなく2時間8分ちょうど。
中本の頭の中に、やったぜマラソン初優勝、いよいよロンドンに帰っていく、その決意、マラソン初勝利へ、今、左手を挙げました!≫大きな拍手です、日本マラソン界の第一人者、安川電機の中本健太郎、悲願のマラソン優勝の瞬間を間もなく迎えます。
34kmからデベレと一騎打ちでした、そして39km手前、ギアをもう一段上げて自ら飛び出して、その後は独走態勢を築きました。
フィニッシュ時点、大分市営陸上競技場、解説は中国電力陸上競技部総監督、坂口泰さんです。
坂口さん、あとはタイムですね。
≫9分半くらいですかね。
≫去年12月の福岡国際で川内が出したタイムは2時間9分11秒。
ロンドンの世界陸上に出場するためには、坂口さん、ここが1つ、目安になると思うんですよね?≫タイムといっても、大会が違いますからね、一概にタイムでは比べられないと思います。
≫今、その川内のタイムを超えてしまいましたが、さあ最終コーナーを回って、最後の直線、残り100mを切りました。
マラソン14回目、ここ2回の大会では結果を残せなかった中本健太郎、復活のレース、念願のマラソン初優勝!フィニッシュタイムは2時間9分33秒、2時間10分を切りました。
中本健太郎、自身14回目のマラソンで念願のマラソン初優勝を手にしています。
坂口さん、タイムが2時間9分33秒、これをどう見ますか?≫立派なタイムだと思いますね。
ベテランの実績・実力を遺憾なく発揮した、すばらしいレースでした。
≫もう至るところで経験を生かしたレースを見せましたね?≫それと勝ちにこだわる姿勢は若い選手たちに学んでほしいところですよね。
≫その中本と競り合ったエチオピアのデベレが今、2位でフィニッシュです。
フィニッシュタイムは2時間10分22秒です。
3位で初マラソンの木滑良がフィニッシュしました。
木滑が3位でフィニッシュしています。
4位で初マラソンのトヨタ自動車、大石です。
≫よく粘りましたね。
≫途中でいったん遅れかけたんですが、その後も粘りましたね。
≫大石君には、いい経験になりましたね。
≫5位で伊藤太賀です。
2時間10分52秒でフィニッシュしています、スズキ浜松ACですこの伊藤も途中まではずっと中本についてトップ争いを演じていたんですけどね?≫マラソン選手らしい走りを見せてくれましたよね。
≫見事マラソン初優勝を成し遂げました、安川電機、中本健太郎選手の優勝インタビューです。
≫今大会制したのは安川電機所属、中本健太郎選手です、おめでとうございます。
≫ありがとうございました。
≫自身初の優勝です。
≫本当に別大は優勝したかったので、本当に優勝できてよかったです。
≫4年前、この大会で川内選手とデッドヒートの末、2位でした、今のお気持ちどうですか?≫あのときの思いがあるので、今日の試合にぶつけて、それが優勝に結びついたと思うので本当にいい結果が出ました。
≫35km地点からデベレ選手との一騎打ちでした。
その辺り、聞かせてください。
≫最後までつかれたらスピードはあっちが上なのでどうにか離したいと思ったんですけど、いい形で離れてくれたんで、後半は自分のリズムでいきました。
≫そして今回、タイムが2時間9分32です。
≫タイム的には物足りないものがあるんですけど、まず優勝が目標だったので、それはホントに素直にうれしいです。
≫この別府大分毎日マラソンにどのような思いがありましたでしょうか?≫自身としては相性のいい大会だったので、最近は本当に結果を伴わなかったので、ここでしっかり復活できるようにという思いで臨んできました。
≫この後の目標を聞かせてください。
≫まだこの後、どういう形になるかわからないんですが、やはりしっかり次に向けて準備できるようにまた明日から頑張りたいと思います。
≫またこのフィニッシュ地点の会場、大分市営陸上競技場も大きな拍手が沸きました。
≫本当に名前で呼んでくれる方が多くて、それがホントに力になりました。
本当にありがとうございました。
≫改めて月桂樹をのせた感想を聞かせてください。
≫優勝というのがこんなに気持ちいいものだと初めて知ることができたので、浸りたいと思います。
≫今大会制したのは安川電機所属、中本健太郎選手でした。
本当におめでとうございました。
≫ありがとうございました。
≫2012年のロンドンオリンピックが6位、そして2013年のモスクワ世界陸上5位、国際大会2大会連続入賞。
日本マラソン界ではこれ以上経験がないという、そんなランナーも、これまでなぜか優勝がありませんでした。
そして初めて味わった優勝は、こんなに気持ちがいいものだと思わなかったと、坂口さん、そんな言葉でしたね。
やっぱりマラソンの優勝っていうのは格別なんでしょうね?≫やはり年に何回も走れるものではありませんからね。
≫そして途中までは善戦しました旭化成の丸山文裕、2度目のマラソン、今、フィニッシュしています。
ちなみに優勝しました中本健太郎選手の正式な優勝タイムは2時間9分32秒でした。
今後これでロンドン世界陸上の別大マラソン、≫規定ではそうなりますね。
≫残るは東京マラソン、びわ湖毎日マラソン、2大会が残っていますが、坂口さん、有力候補に名乗りを挙げたと見ていいんですか?≫それはもう優勝ということですから間違いないことではあると思います。
≫そして3位にはMHPSの木滑良が後半から終盤追い上げてきて3位に入りました。
そして初マラソンの大石港与、4位に入ったところは明るい材料じゃないでしょうか。
≫27分台1万メートルのランナーが久々にこういうタイムで走ったかなと思いますね。
落ち込みが少なかったところが、やはり今後につながると思います。
期待できますね。
≫中本健太郎が見事、復活のレースを見せました。
本当にデベレと一騎打ちで、負けることなく最後まで競り合って、そして何度も何度も仕掛けて、そして勝利をもぎとった、この辺りがやっぱり大きかったですね。
≫経験プラス、そこに勝ちたいという強い気持ちがありましたね。
≫そんな気持ちの表れた中本健太郎の今日の走りでした。
日本マラソン界に大きな刺激を与えるレースになったのではないでしょうか。
フィニッシュ地点、大分市営陸上競技場、中国電力陸上競技部総監督、坂口泰さんの解説でお送りしてきました。
ありがとうございました。
≫勝負を制したのは安川電機の中本健太郎。
しかも、思いにあったのは4年前の川内優輝との一騎打ち。
あの悔しさを晴らすために走っていた、そうはっきり口にしました。
今日のレースを振り返りましょう。
世界陸上ロンドン日本人1位でフィニッシュをするのは、あるいは優勝するのはスタートから非常にペースが川嶋さん、落ち着いていましたのでどの選手にも等しくチャンスがありましたね。
≫前半はいい流れがありましたよね。
≫そして中本選手は本領を発揮し始めたのは30kmを超えてから、こうやってデベレ選手との一騎打ちがありました。
あの仕掛けられては中本がついていった4年前、立場がちょっと逆になったという感じですが、フィードバックしましたね。
≫結構ボディブロー的に効いていたと思うんですね。
最後は離されましたからね。
≫見事マラソン初優勝、2時間9分30秒をわずかに超えたタイムとなりました。
あのときの悔しさを晴らした、そんなレースになったわけです。
放送席にはゲストといたしまして中国電力の新監督、油谷繁さんもお迎えしていますが、油谷さん、最後スプリットタイム、1kmが2分台になったり、中本選手から何か伝わってくるものがありましたね?≫走りからしても勝ちたいという意欲が走りを見たらわかりましたね。
≫こういう走りが、やっぱりどんどん記録を更新する日本人が出てくるにはほかの選手にも必要だということですね?やはりマラソンはチャレンジできないと思います。
≫その気持ちがほかの選手にどう伝わってくるか、これ、川嶋さん、大事なんでしょうね?≫今回の中本君、本当に勝ちたいという気持ちを、走りは冷静にというか、そこら辺がベテランの味でしたね。
≫そして、3位に木滑良選手が入って2時間10分30秒、初マラソンの大石が4位に入りました。
2時間10分39秒。
木滑、大石、伊藤、この3人の印象は川嶋さん、いかがですか?≫大石君、きつくなってからズルズルいくかなとさっき油谷君も言ってましたが、粘りましたね。
こういう経験が次につながるというのがありますね。
ある程度自分でレースをして感じるものがありますのでここまでレースに参加できたら、次につながるのではないかと思いました。
≫大石選手自身が自分にマラソンが向いていると感じたでしょうか?≫そんなに重たくというか、難しく考えていないところが大石君のいいところですから。
そういった意味では軽いと言ったらちょっと違うかもしれないですけど、新鮮な気持ちでやって、それなりのものをつかんだんじゃないかと思いますね。
≫やはり1万メートル27分41秒を出していますから、そこにも向かっていく大石選手がどう感じたか非常に気になるところ。
そして木滑良、伊藤太賀の戦いぶりも見事でしたがこの5人が上位5選手、うち4人が日本人選手となりました。
それにしても中本選手のレース運びは非常に見事なものがありました。
いや〜、それにしても、これがどうこの後の選考のテーブルに乗っていくのか。
川嶋さん、テーブルにのることはもう間違いないと思いますので、あとはこの後の大会、びわ湖、東京、どうなるかというところでしょうかね?≫これから東京、びわ湖に出る選手に非常にプレッシャーを与えたと思いますね。
≫男女日本一決定戦山口ハーフマラソンが12日、日曜日に行われます。
ご覧のチャンネルで午後2時からの放送です。
そして陸上競技、クロスカントリー日本選手権、25日土曜日午後4時からやはりご覧のチャンネルで放送いたします。
お楽しみに、お待ちください。
視覚障がい者男子マラソンの結果や市民ランナーゴールシーンを番組公式ホームページで紹介しています。
第66回別府大分毎日マラソン、中本の優勝です。
この放送、放送センターから旭化成の川嶋伸次さん、ゲスト中国電力の油谷繁さんでお送りしました。
お二方、ありがとうございました。
そして第1移動からコニカミノルタの磯松大輔さん、競技場から中国電力の坂口泰さんの解説を交えながらお送りしました。
ベテラン・中本健太郎、経験値を生かしてようやくマラソンで初めての勝利。
三たび世界陸上、今度はロンドンに帰っていく、これを願いましょう。
(ナレーション)「住人十色」。
今日の家は…。
(三船)うわっ真四角。
箱みたいですね。
2017/02/05(日) 11:50〜14:24
MBS毎日放送
2017別府大分毎日マラソン[字]

世界陸上ロンドン大会代表選手選考会として行われる今大会。オリンピック・世界陸上で入賞実績を持つ中本健太郎(安川電機)ら史上最高峰のメンバーが代表を争う。

詳細情報
番組内容
今年8月の世界陸上ロンドン大会の代表選考会として行われる別府大分毎日マラソン。今年は、多くの有力ランナーが顔を揃えた。オリンピック、世界陸上2度の入賞実績を誇る中本健太郎(安川電機)や18年ぶりにニューイヤー駅伝を制した名門・旭化成のキャプテン・丸山文裕がエントリー。代表争いは熾烈を極める。また、日本視覚障がい男子マラソン選手権大会も併催。7名の選手が出場し、自己記録更新を目指し駆け抜ける。
 
出演者
センター解説      川嶋 伸次(旭化成陸上部コーチ)
センターゲスト解説   油谷 繁(中国電力陸上部監督)
センター実況      茅野 正昌(RKB)
第1移動車解説     磯松 大輔(コニカミノルタ陸上部監督)
第1移動車実況     宮脇 憲一(RKB)
第2移動車実況     新タ 悦男(TBSテレビ)
第3移動車実況     小田 崇之(OBS)
出演者2
競技場解説       坂口 泰(中国電力陸上部総監督)
競技場実況       櫻井 浩二(RKB)
バイクリポート     吉田 諭司(OBS)
スタートリポート    小林由未子(TBSテレビ)
優勝インタビュー    飯倉 寛子(OBS)
 
制作
RKB毎日放送
 
公式ページ
◇番組HP
http://www.tbs.co.jp/sports/betsudai/
 
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる場合があります。

ジャンル :
スポーツ – マラソン・陸上・水泳
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:27639(0x6BF7)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: