|
|
○6番(安井 明議員)
|
|
| それでは、議長のお許しをいただきましたので順次、質問をいたします。 |
| まず初めに、舘区の治水対策について質問をいたします。 |
| 以前にも質問をいたしました舘1号線は毎年、夏場の集中豪雨により道路東側の工場及び住宅が水害の被災に遭っております。現在、約20メートルほどの側溝改良工事が発注されておりますが、今後の計画はどのような状況か、お伺いをいたします。 |
| 続きまして、平成12年度に区長要望工事として2件の側溝新設工事が要望をされました。1件目は朝鮮学校北側の道路の側溝新設工事、2件目が旧木沢邸の北側の側溝新設工事ですが、下水道工事にあわせて工事を行うとの回答であったが、その後の状況と計画をお伺いいたします。 |
| 次に、地球環境にやさしいまちづくりについて質問をいたします。 |
| 現在、国土交通省は地球環境にやさしい道路交通を推進し、環境対策の一環として排気ガスを出さない自転車の利用促進、また慢性的な交通渋滞の解消の手段として、自転車対策の必要性が高まり、自転車利用の整備、利用しやすい駐輪場の確保など、道路構造を再構築するハード面において検討を始めております。現在、全国で19の都市がこの問題に取り組んでおり、名古屋市もモデル地区の一つになっております。国土交通省はその自転車対策として、エコサイクルシティの形成を目指し、自転車を市内の交通手段の一つとして位置づけ、歩行者や自転車と調和させながら、安全快適に自転車が利用できる道路環境への転換を図ろうとしております。豊明市においても市役所、学校、名鉄の各駅、また主要施設への移動の一つの手段として、主要道路また歩道に自転車専用帯を設けてどうか、お伺いをいたします。 |
| 続きまして、青少年健全育成と教育について質問をいたします。 |
| 現在の日本は、戦後の民主主義のもと大きな発展を遂げてきましたが、それに比例し社会も荒廃してきたように思います。戦後、貨幣経済が発達した結果、金銭に換算できる労働が上位に、換算できない労働が下位に置かれるようになり、外で稼いでくる男が家で働く女性より偉いという図式ができ上がったように思います。そして多くの女性たちが外で働くことで、女性の社会的発言権を強めるという女性解放運動が活発化したのでないでしょうか。家庭用電化製品の普及とともに、家事に対して割り当てる時間も少なくて済むようになり、また加工食品も安くなり、外食産業も後押しし、主婦たちは毎日の食事をつくる手間と家事から解放され、その空いた時間をどのように使おうと自由だと考え、就労に当てれば家計の足しになるとの思いで、主婦が外で働くようになったと考えます。 |
| しかし、ここに大きな落とし穴があったのではないでしょうか。それは育児であります。多くの子供たちが6歳までに日常生活に必要な言葉と親の表情やしぐさも受け継ぎ、またしつけや社会とのかかわり方を学ぶと言われ、ここで学んだものはそれ以後に改めることは大変困難と言われており、家庭教育は親が意図的に教え込むのではなく、実際には無意識に学ぶことの方がはるかに多く、それは将来にわたって大きな影響力を持つと言われております。「子供は親の言うとおりには育たない。親のするとおりに育つ」と言われております。母親が主婦としてしっかり夫の世話や子供のしつけ、家事を切り盛りしていれば、子供に特別な教育をしなくても立派に社会に適用できるように育つのではないでしょうか。家電製品、外食産業、加工食品の発展とともに、主婦が家事や食事にかける手間も少なくなり、子供は親の愛情を余り感じないようになってきたのではないでしょうか。 |
| また、テレビも各部屋ごとにあり、当然食卓にもテレビがあり、特に朝食のときは、テレビが時計がわりにいつもつけっ放しの状態であり、食事中の家族の会話も少なく、家族が一緒に食卓を囲むことも少なくなりました。利益追求による企業体質や勤務体系により、家庭から一家団らんの食卓を奪ってしまったような気もいたします。 |
| 現在、家事や育児に対して価値観を見出すことのできない女性がふえているように思います。その結果、家庭内の荒廃、家事や育児の放棄、またそれを原因とした青少年の犯罪、児童虐待など、多くの社会問題が起きております。戦後、民主主義のもと、日本の教育は大きく変わり、男女は平等、男女は同権であるが、男と女とは根本的な使命と役割分担の違うことを教育してきませんでした。このような状況の中、教育基本法も改正されようとしております。労働の価値観として金銭に換算できない労働は価値が低く、換算できる労働は価値が高いのでしょうか。男性も女性も家事や育児の労働がいかにとうといものであるか、また責任の重大さに気づいてほしいと思います。 |
| 子供たちを取り巻く環境も大きく変わり、テレビゲームなどはどこの家庭でもできるようになりました。最近の調査研究結果においてテレビ、テレビゲーム、携帯電話のメール画面などは、創造性や理性をつかさどる脳の働きを低下させ、また家族がテレビにコントロールされ、家族のコミュニケーションを阻害していると言われております。これは最近では「ゲーム脳」と呼ばれているようです。脳波の検出装置を開発しているときに、機械の性能を確かめるため、コンピューターソフトウェアの開発者の脳波を調べたところ、脳の活性を示すベーター波がほとんど出ていないことに気づいたそうです。これは長時間コンピューターを使うために脳の働きが弱まったものであると考えられていますが、ベーター波は脳の前の部分の前頭前野から出るようで、これは創造性や理性、道徳心など人間らしさを生み出す部分であると言われております。 |
| 調査結果でもテレビの視聴時間が4時間を超えると、子供の発達に支障が出ることもわかってまいりました。既に米国の小児科学会においては、2歳まではテレビを見せるなというガイドラインを設け勧告を出しております。特に一部の高校生においては、携帯電話のメールがなければ生きていけないような異常な状態であり、携帯電話の画面を見ていると、脳の前頭前野がほとんど働かず、テレビゲームのときよりもっとひどい状態になるようであります。毎日2時間から7時間、テレビゲームをしていた人は、ベーター波がほとんど出ず、表情が乏しく、物忘れが激しいようで、次に感情のコントロールがきかず、切れやすくゲーム機を壊したり、壁にぶつけてしまい、自分をコントロールできないような状態になると言われております。 |
| 脳に与えるゲームの影響は、脳の成長が最も著しい幼児、学童期が多いようで、まさに現代を象徴しているかのようです。共働きの家庭も多く、子供たちがゲームに夢中になり、このような異常な状況の中で一人置かれている現状への対策がおくれているのではないでしょうか。小中学生の不登校が増加し、平成13年度は30日以上学校を休んだ生徒は約13万9,000人で、過去最多を更新しております。このような背景には、テレビゲームなどの影響があるのではないでしょうか。テレビゲーム、携帯電話のメール等に歯どめをかける対策を講じなければなりません。 |
| 近年、狭心症、糖尿病などの生活習慣病に、子供たちがかかるケースがふえていると言われております。かつては成人病と呼ばれ、40歳を過ぎると発病する危険性が高まると言われてきた病気に、現在は10代の子供がかかってしまうと言われております。特に糖尿病が多く、狭心症で亡くなったり、入院するケースも増大しております。胃潰瘍、十二指腸潰瘍など子供には非常にめずらしかった病気も、特に受験勉強に追われる中高生に多く見られるようになったそうです。現在では10人中4人が何らかの危険因子を持っていると言われており、このような背景には、まず子供の食生活の乱れが指摘され、共働きによる食事の手抜きが大きく関係しているとの調査結果が出ています。そして、親が生活全般のしつけをしていないことが挙げられております。共働きで家事、育児が満足にできなくなり、加工食品で幾ら食卓を飾っても体によいわけはなく、母親の愛情を感じることもありません。まず母親が台所に立ち、体によいものを選び、丹精込めて手づくりすることで、子供は親の愛情を感じるようになるのではないでしょうか。生活習慣病についても何らかの対策を講じなければなりません、 |
| 以上、私なりに現在の荒廃した社会に至った経緯を申し上げましたが、教育長はどのようなお考えをお持ちであるか、お伺いをいたします。 |
| 以上で登壇での質問といたします。 |
|
|
| [戻る] [
メニューへ]
|