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【政治】

翁長知事「沖縄県民に失礼」

3日、米ワシントンで、辺野古新基地の建設反対を訴える沖縄県の翁長雄志知事=後藤孝好撮影

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 【ワシントン=後藤孝好】訪米中の沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は三日、首都ワシントンで記者会見し、安倍晋三首相とマティス米国防長官が米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設の推進で一致したことについて「沖縄県民に対して大変失礼なやり方だ。絶対に阻止する決意は変わらない」と批判した。

 翁長氏は安倍首相とマティス氏が三日の会談で「辺野古が唯一の解決策」との認識を共有したことに、「『辺野古が唯一の解決策』という考え方に固執すると、今後の日米安保体制に大きな禍根を残す」と強調。「私の決意はかえって強くなっている。沖縄県民は国を相手に闘っていると気付いたと思う」と述べた。

 名護市の稲嶺進市長も記者会見に同席し、「『辺野古が唯一の解決策』という根拠は全く説明されず、沖縄県民は絶対に納得できない」と反発。「工事を強行すれば、日米両政府は世界から非難されることになる」と訴えた。

 会見に先立ち、翁長氏は米国務省でヤング日本部長らと面会。辺野古への新基地建設を認めない方針に変わりがないことを伝え、計画の見直しを求めた。

 国務省は面会後に声明を発表して「辺野古への移設は普天間飛行場の継続使用を回避するための唯一の解決策だ。米政府は建設にしっかり関与していく」と繰り返した。

 

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