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【ドラニュース】

周平、理想弾の完成間近

2017年2月6日 紙面から

 中日・高橋周平内野手(23)が第1クール最終日の5日、実際の投手を相手にしたフリー打撃で強烈なインパクトを残した。右方向へ130メートル弾を放ったかと思えば、左方向にもおっつけてスタンドインさせるなど状態の良さをアピール。理想の形を染み込ませるため、必死の日々が続いている。勝負の6年目。目の色が違う。

 右足が着地したときにしっかりとバットが引けている。まさに弓を射る瞬間の、これしかないという間合い。そこから最後にバットがしなりながら出る。追い求めているスイングができているからこそ、高橋の打球は思いのまま飛んでいく。

 「良い形で打てています。ちゃんと足を使って振れている」。この日はキャンプで初めてフリー打撃に投手陣が上がった。高橋のときは3年目のドラフト1位右腕・野村。5スイング目だった。高橋の「ウリャー」という雄たけびとともに高らかに舞い上がった打球は、右翼後方のネットに直撃する推定130メートル弾。さらに9スイング目には左方向へ放物線を描き、芝生席に飛び込んだ。27スイングしてヒット性は13本。強烈な印象を残した。

 チェックポイントは右足の着地と同時にバットが出ないようにすること。これだと体が突っこみやすく、強く振ることはできない。1月の合同自主トレで大島にもらったアドバイスでもある。「基本はレフトに打つイメージ。ライトへの打球は結果的に引っ張れたという感じ」。逆方向に打つには右足を着地し、ボールをポイントに呼び込んでから振るため、自然と理想の形を固めることができる。

 だからこそ、個別練習の特打では、マシン相手に94スイングで60球が左方向。右方向へはわずか8球だった。徹底して思い描く形を体にたたき込もうとしている。

 勝負の6年目は必死さが違う。前日、自分の形に納得がいかなかった。すると帰りの宿舎までの車が一緒だった大島に、すかさず自らの打撃の映像が入ったスマホを見せ、意見を聞いた。大島も「初日は良かったけど、昨日はダメだった。きょうはまた良くなっていましたね」とうなずいた。

 

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