稲田朋美防衛相は5日午前、マティス米国防長官が駐留米軍経費の米との分担では「日本はお手本」と発言したことに関して「両国が適切に分担しているという認識を共有している」との見解を示した。都内で記者団に語った。
これに先立つNHK番組で、トランプ米大統領が選挙中に在日米軍駐留経費の負担増を求めたことについて「トランプさんはいろいろとおっしゃっているが、ひとつひとつに反応することはない」と強調した。
稲田氏は同番組で、4日のマティス氏との会談では「日本の憲法の枠組みの中で、日本自身の防衛力を質も量も強固なものにしていくと、説明した」と語った。防衛力強化は米側の要請に応じるものではなく、日本自身の方針だと強調した。
日米で合意した南シナ海への関与強化については「自衛隊を派遣するということではない」と力説。東南アジア諸国連合(ASEAN)などの防衛能力の構築支援を挙げ「いろんな意味での協力で、役割を果たす」と語った。