[PR]

 南海トラフ地震を想定し、フェリーを避難所とする実証訓練が5日、神戸港に停泊する船内であった。避難生活の場としてフェリー利用を検討する内閣府や兵庫県などが開催し、医師や薬剤師ら約140人が参加した。

 地震発生から約3週間後という想定で、高齢者や身体障害者の避難者役20人が乗船。段ボールベッドを設けた客室を医師が回診した。内閣府防災担当の須藤明裕参事官は「フェリー内はライフラインが整い、快適な空間がある。避難所の選択肢として検討していきたい」と話した。(川田惇史)