こんにちは、浪費オタク女です。
オタク女の浪費どころと言えば、盆の夏コミ・暮れの冬コミですが、実はもう一つ、私にとって重要な浪費イベントがあります。
そう、それがバレンタイン。
始まりは『失恋ショコラティエ』でした。好きな作家さんの好きなものも好きになってしまうタイプの私は、水城せとな先生のことが好きすぎて、実際に自分もチョコレートに手を出すようになった結果、チョコレートのコミケ「サロン・ド・ショコラ」で3万円ほど散財する程度には、(自分のために)チョコレートを買う女になったのです。
(ちなみに水城せとな先生が好きだったので私もハマったものとして、他に『劇場版ハゲタカ』があります)
ガチのショコラクラスタは普通に10万円とか使うので、「え、それくらい?」と言われること間違いないのですが、私の収入的には結構な出費かつ、コミケ1回ぶんより全然多い、という感じです。
今はサロショコがあまりにも混みすぎて生半可な気持ちでは参戦できなくなったのもあり、控えめにしていますが、今年はそのぶん、自分のためにチョコを買っていたときの知見をいかしつつ、人に、「チョコに興味ない人でも美味しく楽しく食べてもらえそう、かつあまり高くて相手の負担にならない」ラインでチョコをあげるのをコンセプトに、いろいろ買いました。
……で、友達と話してて「アラサーのバレンタインって難しくない? 義理チョコと一口に言っても、純粋な義理/いつもお世話になってる人/結構気になってる人といろいろなラインがあるけど、一体それぞれにどのへんあげればいいの? 本命でもない限り手作りするのもなんかアレだし……」というお悩みがあることがわかりました。
……というわけでまったくチョコオタクではないが、それなりにつまみ食いはしてきた、そんなに富豪でもないオタク女の立場から、ざっくり簡略化して(具体的に言うと新宿で手に入るものに絞ってます)、アラサーがなんとなく気になってる人&いつもお世話になってる人にあげるのに良さげなお店を紹介します〜。
もっと幅広く、凝ったブランドからチョコを探したい人は、催事に行ったり、そういう人のブログを回ってみてください。
価格帯としては1,000〜3,000円を想定しています。普段そこまでチョコに血眼になってる人以外にとって「バレンタイン限定商品」である必要もないと思うので、あまりそこにこだわってません。また私が今年すでにあげたチョコも含まれているため、私がチョコをあげた人は読まないでください(笑)。
ではスタート。
ベル・アメール
新宿だと伊勢丹にあります。他にも紀尾井町、大丸東京、銀座三越、梅田などにもあるようですし、いろいろな催事にも出展してるので、比較的手に入れやすいかと。いろいろちょっとしたお持たせなどにも使い勝手のいい日本のショコラティエです。
おすすめ商品は、丸い板チョコ「パレ・ショコラ」。たくさん種類があって自由に選べるほか、バレンタインは限定BOXも売っています。
公式サイトより引用
5枚で箱も含めて1,700円程度ですし、1枚ずつ配るという活用法もできますし、ちょっとお世話になった人向けに重宝しています。あと、「あんまり高いのあげても相手に負担かな……?」って感じのときにいいのではないでしょうか。マンディアンはわかりやすくナッツがのってるのでおいしいです。
資生堂パーラー
こちらも新宿伊勢丹にありますし、銀座本店や東京駅構内もアクセスしやすいと思います。おそらくクッキーが有名な印象があると思いますが、チョコもシンプルに美味しいです。そして何よりパッケージがかわいい。下は、実際に私が買ったクランチチョコのボックスです。
資生堂パーラーが個人的にいいなと思ったのが、ハコのデザインがかわいい、かつ分量に対して適切な大きさのところ。プレゼント!感があって、いいな〜と思いました。
個人的なおすすめは「オランジェット プティ」1,200円。
ショコラオランジュって、あんまり普段買って食べる人いない気がしますし、オールチョコよりも、新鮮に食べてもらえるんじゃないかなと思われます。あと、チョコ苦手な人には、クッキーでもいいですよね。
デメル
毎年、「今年はなんか他のものを買ってみようかな〜」と思いつつ、やっぱり購入してしまうのがデメル。
とにかくデザインがかわいいニャンな。
写真のポスターにもでかでかと印刷されている「猫の舌」ラベルが有名です。
「ソリッドチョコ 猫ラベル」という商品のパッケージなのですが、本当におすすめです。パッケージもだし、猫の舌のかたちをしたチョコがたっぷり入ってます。ふだん自分でそれなりのチョコを買わない人にも喜んでもらえますし、逆にひとつひとつのショコラボンボンをじっくり味わう系のものは他の人にもらうだろうからむしろ変化球で喜んでもらえるかな?的に渡すことも多いです。私も今年なんだかんだ3箱買った。スウィート、ヘーゼルナッツ、ミルクの3種類あって、それぞれ色が違うのもかわいいです。
猫ラベルをめちゃくちゃ推しましたが、トリュフ3粒入り1,000円なんかはもっとお手頃でいいかもしれません。
アンリ・ルルー
たぶん結構チョコ好きな人しか知らないブランドだと思いますが、意外とリーズナブル&パッケージがクラシック可愛いです。おすすめはボンボン・ショコラが入った「コフレ」。4つ入りからあるので、サイズによって、お世話になった方〜気になる人〜本命向けに幅広く活用できると思います。あと、他の人とかぶりにくい気がするんですよね。
もともとは、世界で唯一の「キャラメリエ」(キャラメル職人)を名乗ってるだけあり、キャラメルや塩っけのある商品も美味しいです。催事とかのイートインで食べられる「クイニーアマン」が最高最高最高で、私も過去に1時間くらい並んで食べました……。今年池袋西武の催事でみた時は並んでなかったので、気になる方は「CHOCOLATE PARADISE 2017」に足を運んでみてください。
サダハル・アオキ
伊勢丹に入ってます。シンプルで現代的なデザインなので、なんかサブカルクソメガネっぽい男性は喜ぶのではないでしょうか(偏見)。まあ、サブカルクソメガネではない私もだいすきですし、万人にフラットにおすすめできるブランドです。催事に行くと、タイミングによっては青木さん自らが注文とってスタッフに指示出ししていたりして、閉店間際の行列に対しても「やれやれ、これじゃディナーの予約を遅らせないとね」なんて笑顔で軽口をたたいてくれたりするので、なんか、そういう人柄も含めて、私はファンです。もちろんチョコも美味しいです。
6つ入りのバレンタインBOXは3,300円ほど。カラフルななかにハートが1粒入ってるので、ちょっと気になってるサブカルクソ男向けに程よくアピールできていいのではないでしょうか。
公式サイトより
「いや、ハートはちょっと恥ずかしい…」というシャイな人には、資生堂パーラーのときもすすめてますが、ショコラ・オランジュ激推しです。こっちのショコラ・オランジュは3,200円ほどします(しかも80g……)けど、ほんとに美味しい。私はいつも自分用に買って、大切に大切にちびちび食べています……。あと、オレンジピールだけじゃなくて、シトロンピールの「シトロネット」、グレープフルーツピールの「パンプルムーセット」もあります。ちょっとひねったものが好きなサブカルクソ男に……いや、このすすめ方はやめましょう。サダハル・アオキは最高です。
ちなみに、ウェブだと見つけられなかったのですが、ミルクにとかしてホット・チョコレートにできるチョコレート「ショコ・レ」は一つ800円程度なので、友チョコなどに向いているかもしれません。いや、一つ800円って、めっちゃ高いホット・チョコレートなんだけどさ……(笑)。
ジャン・ポール・エヴァン
さて、新宿で買えるなかで、一番人口に膾炙したブランドはここなのかな〜と思うのですが、とにかくいつ行っても混んでる(笑)ので、あまり積極的におすすめはしない。個人的にはエヴァンのショコラマカロンがめちゃうまいと思っているので、ホワイトデーのお返しにぜひ!とすすめておきます。あと、「わざわざ並んでくれたなんて!」と女子は喜ぶ気がします。
チョコの場合、去年の11月から通年販売してるチーズを使ったチーズ味のショコラアソート「ボワットゥ ショコラ アペリティフ」が、ワインにも合っていい感じでした。お酒好きの男性にはいいかもしれません。わりとラグジュアリーなお値段(8つ入りで3,200円くらい)かつ何度も言ってるように並ぶので、限りなく本命寄りか、ちょっと歳上の方にあげるときかなと思います。ここも伊勢丹です。
ユーゴ&ヴィクトール
最後はここ。とにかくデザインが超絶おしゃれ。バカみたいにおしゃれ。そして高い(笑)。箱をあけると「え、これだけ!?」みたいになるので、そこまでチョコ一粒一粒のクオリティにこだわる人でない限りあげなくていい気もするのですが、私が好きなので……(ミーハー)。
なんかいつもイチゴをテーマにしたバレンタイン商品出している気がするんですけど、今年はとくに可愛いんですよ……これ!
トランプ柄のうえにハートがイチゴ!最高〜〜。
6個入り・12個入りの箱がこのトランプ柄でそれぞれ3,000円、5,100円ほどするのですが、このデザインで喜ばせたいな〜という人がいたら、ぜひ贈ってみてください。
あとさっき気づいたけど「ユーリ&ヴィクトル」にめっちゃ似てるから、YOIクラスタの女友だちとかに贈ってもいいのでは?(笑)
というわけで、7選でしたが、結局ちょっと気合入りすぎてた気がするうえに伊勢丹ばっかになりましたね……。他にも、KIHACHIとか、ピエール・エルメとかいろいろあるので、ふつうに伊勢丹をぶらぶらしてピンとくるものを買えばいい気がしてきた……。あと、今回常設店舗オンリーで紹介しましたが、新宿だと、高島屋で14(土)まで「アムール・デュ・ショコラ」というバレンタイン催事をやっています。試食や一粒イートインショップもやってるので、そちらの催事に行って食べて考えるのも楽しいかもしれないですね。サロショコは1,000人とか並んでるうえにもう終了しましたが、高島屋はのんびり営業してます。
個人的に、フランスのエクレア専門店「レクレール・ドゥ・ジェニ」が販売してたチョコは結構かわいいな〜と思った。
それと高島屋にいつも出てるブランドだと、たま〜に自分用に買ってるジャック・ジュナンのショコラアソートはとてもうまい。うまいけど高いので、限りなく本命向け……。
基本的に、自分で見て回るのが楽しい人は自分で決めて、「決められね〜〜」という人は今回の個人的な意見を多少参考にしていただければ幸いです。
また、実は去年できたニュウマンに「メゾン・デュ・ショコラ」と「ピエール・マルコリーニ」という2大有名ブランドが入ってまして、そちらは常に比較的すいている(フードフロアのようなところがあるわけでなく散在してるからかな?)ので、伊勢丹や高島屋の催事階にまで行くのめんどい人はニュウマンで済ませるのもありです。あとピエール・マルコリーニの隣にはとらやのおしゃれ店舗がありまして、チョコ苦手な人にはとらやで何か買うのもよいかもしれません。
さらに大穴で新宿南口を出てすぐ左に曲がったルミネ内の「ラデュレ」でもチョコ売ってますけど、かなり愛くるしいパッケージ+分量はひかえめ(笑)なので、男性向けではないかもしれない……。男性の方はぜひホワイトデーはラデュレでマカロンを買ってください。
チョコレートが苦手or得意かわからない男性向けに「ぜひ!」と思うのが、「アイスワイン」です。デザートワインの一種で、氷結したブドウからつくられるのですが、とにかくめちゃくちゃ甘くてチョコに合う!……ってことはチョコが苦手な男性は苦手かもしれませんね……。誰かに本命チョコをあげるときに「うーん、もうひとインパクトほしい!ライバルに負けたくない!!!」というときは、アイスワインを添えると良い気がします。小さいボトルだと2,000円くらいですが、他のワインと同じくらいのサイズだとめちゃ高いので、義理ではおすすめしない……。いろいろな催事で試飲できます。
こういうの。
Amazon.co.jp: フロイデ 白ワイン フロイデ ファルツ ラインヘッセン アイスワイン 2012 白 375ml 通販: 食品・飲料・お酒
なお、今年いちばん悩んでいた相手には、悩んだすえにシン・ゴジラチョコを買いました。
自分用にも買おうかな……。
今年はあと何人かバレンタイン近辺で会う人がいるので、もっといろいろ眺めたいと思います!
なお、私よりはるかに詳しい人はたくさんいると思うので、その点についての批判は受け付けないぞ!と思いながら書いたのですが、もしかしたら世の中の人は別に「なんとなく気になってる人にあげるためのそれなりに美味しいが気合入りすぎないチョコが知りたい!」とか考えてないかもしれないな……と急に不安になってきた。みんなチロルチョコでいいと思います。