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※この記事には、多くのネタバレが書かれています。
2017年冬アニメ『』の感想、あらすじ、オススメ記事を纏めました。
雪女の性質
雪女のデミである日下部雪は、(自分の性質が、人を傷つけてしまうのではないか)と悩んでいました。
「デミである事を周知されなければ、物珍しさで近づいてくる人もいないだろう、と」
「人と接触しなければ、私の体質で危害が及ぶこともないだろう、と」
自分が他人にどういう影響を与えるか分からないというのは、僕らが想像する以上に恐ろしいことだと思う。
他の人にも相談できなかったから、自分一人でどんどん思い詰めていったんだろうなぁ。
「高校に上がるまでは、雪の多い田舎町に住んでいたんです。自分の雪女である体質に、疑問を持った事はありませんでした」
「引っ越して直ぐの事だったのですが、その時の私はすごく気が滅入っていました。新しい環境での生活を思うと不安で一杯で…」
デミじゃない人にも、よくある事です。ここで、ストレスをため込み過ぎたんでしょう。
「怖いんです。結局、自分がどれくらい危険なのかが分からない」
ここから高橋先生は、湯船に浮き出た氷が人に害を与えるのかどうかを調べていきます。
一教師である彼が亜人の体質を調べているという事は、作中の世界では亜人の研究があまり進んでいないようですね。
そういえば1話で、人道的云々と言っていました。
「日下部は、普段どうやって風呂に入るんだ」
「えっ(怯え)」
「ああいや、風呂の温度とか家族と一緒なのかな…って」
自分達以外に誰もいない部屋で、大男にこんな事言われたら、身の危険を感じるよねw
涙が凍るという雪女の性質から、汗が凍ったのではないかと推測する高橋先生。
「汗はどうだ? 入浴時にかいた汗は凍ったとか?」
「実は私、汗は殆どかかないんです。というよりも、かけないという方が正しいですね」
今、かいとるがなw
生物準備室でかいていた汗は、アニメ的な表現なんでしょうけど、スタッフは狙ってやってそうですw
「汗腺というんですか? それがすごく少ないそうです。全くかかないという訳ではないのですが」
「汗が凍った事は今まで一度もないんです。あの時だけ凍ったのは変かなって」
亜人オタク・高橋鉄男
「高橋先生のところってことは、何か相談してたの?」
「うん。でも、変な話して余計な心配かけちゃったかなって」
「まぁ、それは大丈夫。先生は、いつだってデミちゃんと語りたいんだから。ね?」
少なくとも、迷惑になることはないでしょうね。一日中でも語りたそうですしw
雪は、「今日、帰りアイス食べにいかない?」と町に誘われましたが、まだ壁を作っているのか、答えを保留しました。
この時、ひかりは笑顔をすぐに引っ込めて、真顔になりましたね。何気なく誘ったように見えても、実は色々と気を使っていたんでしょう。
雪女ジョーク
体から発せられる冷気で、湯の温度は下げずに氷だけ生成する…のはおかしい。そう考えた先生は、一生懸命原因を調べます。
そして、緊張すると彼女の足が冷える事に気づきました。
「冷え性なんですかね」
「そうか…」
突如、一人でかってに納得して姿を消した大男。帰ってきた彼は、湯を入れたタライを持っていた。
うーん。不審な行動だ。
「うん、足湯。じゃぁ」
彼は生徒に足湯をさせ、緊張を強いる文章を朗読させます。
高橋先生も、朗読を指示する事に抵抗があったみたいですね。強く握りしめていた手の描写から、彼の感情が伝わってきました。
「うん。間違いなく氷だな。やはり」
雪が、雪女にまつわる悲しい話を読んでいると、湯に氷が浮かび上がりました。
「これは精神的負荷によってかいた、いわゆる冷や汗だ」
「冷や汗は、額、手のひら、足の裏といった場所によくかく」
ストレスで出た汗が凍るって訳か。冷気も人を傷つけない程度のものでしたし、普通の日常生活を送れそうですね。
雪女の性質に関する考察は興味深かったです。無理矢理こじつけたような理由ではなくて、自然に納得できる理由でした。
「解決でいいんですよね?」
「雪女の性質がネガティブな感情に起因して起こるのなら、嬉しさや安堵といった感情では発言しない」
「温かい涙は凍らない。これからは、そんな涙がたくさん流せるといいな」
毎回、後味よく綺麗に締めてくれます。
「まさに!! 汗と涙の結晶だな!!」
はい。滑りましたね。
それと高橋先生、生徒の体液が凍った氷を、無断で分析しようとしちゃイカンよw
「絶対ダメです!!」
「別にいいじゃないか。冷たい奴だなぁ…」
それに対して彼女は、「わたし、雪女ですから!」と気持ちのいい返事をしていました。上手く亜人の性質とかけているのもそうですけど、堂々と雪女だと言えるようになった良いシーンだと思います。
雪は、自分からひかり達を誘っていたし、雪女の性質の事がなければ普通の子ですね。かなり明るい性格になりました。というより、元の性格に戻ったんでしょう。
アイスを食う雪女を「かじかじする」リス女
「ユッキーと出会ったばかりの時は、よくくっついたりしてた。でも、そういうの好きじゃない感じだから、すこし距離をおいちゃって」
ぎこちない態度で接しあう雪とひかり。本当の友人になる途中と言った感じです。
「小鳥遊さん。私が人と触れ合うのを避けてたこと、気づいてたでしょ?」
「もう大丈夫だから。なんて言うか、人と触れ合うことについて、自分の中で折り合いがついたの」
「だからね。これからは、どんどん触ってきてくれていいから」
あー、そんな事言っちゃうと…。
「ユッキー!!」
感動のシーンかと思いきや、首もとを噛みたがり出すひかり。
「うん。いいよ」
「ホントっ!? じゃぁ失礼しま、かじかじかじかじ」
いや実際に心から嬉しかったんだろうけど、シリアスを完全に放り投げて、「かじかじ」し出したひかりには笑いましたw
ひかりのリスみたいになった顔w まさかの顔芸でしたねw
「私も、ずっと日下部さんと仲良くなりたいと思ってて、だから嬉しい」
3人が友人になったので、ここからが本番という感じです。
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不意打ちのイケボ・エコー
(デミの伝承は、まだ差別や対立構造があった時代、デミに対する畏怖とも取れる感情を礎にして形をなした)
やっぱり作品世界でも、過去に差別なんかがあったみたいですね。
「ひまりー、かじかじぃ」
「んっ」
「かじかじかじかじかじかじ」
なんだコレw ひまりも適当に腕を出すし、姉は妹をかじりながらページをめくるし、変な光景だw
「仲がいいのは結構だが、あまり羽目を外し過ぎんようにな。日下部と町は大丈夫そうだが、ひぃかりぃ~、お前はちょっと注意だなぁ~」
友達の腕をかじるしねw
一人だけ名前呼びのひかり。彼女は他のデミちゃん達よりも、自然に高橋先生と親しくなった気がする。コミュ力が高いのも理由の一つだろうけど、二人の相性がいいという事もあるんじゃないかな。
「じゃぁ別に、京子の事を名前で呼んで上げても、いいんじゃないでしょうか?」
「まぁ別に、俺はかまわんが。京子、きょうこ、キョウコ、キョウコ…」
「ボォオオオオオォオオオオオオッ!!」
不意打ちのイケボ・エコーと、不意打ちの首炎・エコーにも、ちょっと慣れてきたw
雪が町の恋愛を応援していました。雪が加わった事で、新しい関係が作られつつありますね。
「他の先生はちゃんと呼ばれてるのに、何故俺はセンセーなんだ?」
「ええ? だって、先生はセンセーって感じだから」
これは、よく分かるw
佐藤先生の事を「サッキー」と呼ぶひかりに、高橋先生が「友達なの?」と言っていましたけど、高橋先生とひかりの方が友達っぽい関係に見えます。
「日下部ってあんなに明るかったっけ?」
「さぁ?」
女の子に全く興味のないモブ君好き。もうちょっと興味を持ってもいいと思うけど、なんでそんなに淡泊なんだw
「じゃぁ、俺も行くな」
「あっ」「なんでもないです」
「そうか…」「じゃぁ、またな」
「雪」
よく高橋先生が、「天然タラシだ」とか言って人がいるけど、上のやりとりは「天然」って感じじゃない気がするw もう、完全に狙って落としにいってるよコレw
○○くんは、名前を覚えてもられない
「なぁ小鳥遊、俺にもあだ名付けてくれよ」
「ゴメン、名前なんだっけ?」
これは酷いw と思ったけど、クラスが別なら仕方ないか。
「佐竹君。せっかく遊びに誘ってくれたのに、邪険にしてしまって…」
「それでね。放課後、遊びに行かない?」
瞬時に落ちた佐竹君、よかったねw
でも最後に、別の落ちが待っていました。そりゃ、いきなり二人りっきりにはなれんわな。ああいう風に誤解をさせるのも、雪女の性質なのかもしれないw
「さぁ?」のモブ君は、カラオケに来ませんでした。やっぱり女の子に興味がないんだ。
それと、カラオケに行くメンバーには、雪の陰口を叩いてた二人がいました。仲良くなれたようで何よりです。
今回も構成が頑張っていました。原作の数話を前後しているのに、違和感がまったくなかったです。
キャラクターの表情も豊かでしたね。
問題があっても高橋先生があっさり解決してくれるから、気分良く番組を見終える事ができます。
来週は、小鳥遊姉妹回のようです。