【2月3日 AFP】ニュージーランド沖の7000メートルの深海で、通常よりも10倍も大きい全長28センチの「超巨大端脚類(アンフィポッド)」が見つかった。ヨコエビなどのアンフィポッドは通常、最大でも3センチ程度までにしかならない。

 エビに似た形の「超巨大アンフィポッド」を発見したのは、英アバディーン大学(University of Aberdeen)とニュージーランド水・大気研究所(National Institute of Water and Atmospheric research LimitedNIWA)の研究チーム。ニュージーランド北方沖のケルマディック海溝(Kermadec Trench)を探索中、網にかかったという。

「何だこりゃ?と思いました」と、アバディーン大のアラン・ジェイミーソン(Alan Jamieson)氏は発見時を回想した。「アンフィポッドとして考え得る大きさをはるかに超えていたからです。まるで、人間の足くらい巨大なゴキブリを見つけたみたいな気分でした」

 研究チームは体長34センチものアンフィポッドも発見。写真撮影には成功したが、捕獲はできなかった。NIWAのアシュレー・ローデン(Ashley Rowden)氏は、同海溝では「探せば探すほど、超巨大アンフィポッドがたくさん見つかりそうだ」と話した。

 超巨大アンフィポッドは1980年代に1度、米ハワイ(Hawaii)北方沖7000キロの海域で発見されたことがある。今回見つかったものが新種かどうかはまだ不明という。(c)AFP