位置情報系恋活アプリ
Twitterのキラキラビッチアカウントして有名な暇な女子大生 (@bored_jd )*1のステマに乗せられてTinderというアプリの使用感を調べていたのだけど、ファーストルックは写真と勤務先と学歴のみだし、LIKEをしても相手に通知されるわけでもないから、顔写真がいまいちで経歴も非公開にせざるをえない自分が参戦したところでどうしようもないのはすぐに分かる。
それはそれで仕方がないし実利は諦めたのだけど、近くにいる恋人募集中宣言をしている女性の顔写真や経歴が次々に表示されていくインターフェイスに根暗な愉しみを見いだせてしまうことに気がついた。
攻略不能キャラクターに入れ込むのはもうこりごり
僕自身の人生の中で失敗したなーって思うのは、若い頃に「攻略不能キャラクター」に入れ込んでしまったことだ。ギャルゲーにおいては、どういうルートを選んでも攻略するルートが存在しないキャラクターが登場する場合がある。あるゆる事をためしても絶対うまくいかないキャラクターを好きになってしまうと、どうしようもない無力感に苛まれる。例えばアイマスの音無小鳥。
現実世界で攻略不能キャラクターとして挙げられる筆頭は「既婚者」「恋人あり」であろう。それでなくても、現代社会には攻略不能キャラクターからの疑似恋愛を対価の伴ったサービスとして提供する罠が多い。
地下アイドル、キャバクラ嬢、JKリフレ、メイドカフェ店員など。ゲームと違って100%の攻略不能ではないのかもしれないけれど、普通に恋愛よりも厳しい局面が多いし、結婚はもっと難しい。
攻略可能キャラを拡張現実するスカウター
攻略不能キャラクターに振り回されたトラウマがあると、相手が攻略可能キャラクターであるのかのスカウターが欲しい。恋愛工学とか、ナンパ術など話は、この「スカウター」を磨くための訓練が多いようだ。靴が汚いとか、歩くのがゆっくりしてるといった隙を見つけるスクリーニング。
婚活スカウターは、自分の戦闘力と相手の戦闘力の両面が必要となる。婚活パーティが必要とされるのも、そもそも口説いてよい相手なのかの見極めが難しいし、失敗したときのペナルティが高くなってしまったからという側面があると思われる。職場やはてな村でやらかしたら地獄だぞ。
そんななか、近くにいる「攻略可能キャラ」が表示されるスカウターが提供される状況が興味深い*2。同じビルで働いている女子が入ってくることもありえるし、使用者が広まっていけば、知り合いの知り合いぐらいが表示されることもあるだろう。まぁ、相手が恋人募集中であることと、自分に可能性があることの相関関係はあんまりないのだけど、このクソゲーにもまだ攻略可能性が残っているのかもしれないと思うだけで、なんとか生きていける。
- 作者: 水野敬也
- 出版社/メーカー: 文響社
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