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「伊那谷の鳥」生態探る 飯田で自然講座

渡り鳥について講演する米山さん=飯田市美術博物館で

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 伊那谷に生息している鳥や渡り鳥に関する講演会が四日、飯田市追手町の市美術博物館であり、約九十人が聴講した。

 博物館が開催する自然講座の一環。長年、鳥類の調査をしている専門研究員の米山富和さん(53)が講師を務めた。

 講演では鳥に足輪を着けて飛行ルートや寿命を調べた標識調査の結果を発表。「日本海側を飛んできた鳥が千曲川沿いから南下して伊那谷に入る。その後は西に飛ぶ鳥が多いが、少し北上する鳥もいる」と説明した。

 今後の調査に向けた課題も報告。足輪の回収率が0・04%で世界平均(0・36%)と比べて低いことや、鳥の生息に適している草地の環境が、天竜川沿いを含む全国各地で減ってきていることを指摘した。

 講演後には参加者から、天竜川沿いの河川敷で調査をする理由や鳥の死骸の扱い方についての質問が飛んだ。

 (牧野良実)

 

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